「SLE Btrfs スナップショット管理」ダッシュボードの概要

導入環境内の SLE エンドポイントのファイル・システム・スナップショットを管理するには、SLE Btrfs スナップショ ット管理ダッシュボードを使用します。

注: このダッシュボードを使用するには、バージョン 9.2.1 以降の BigFix クライアントが必要です。

BigFix には、コンソールからエンドポイント の Btfrs ファイル・システム・スナップショットのリストを表示するための「SLE Btrfs スナップショット管理」ダッシュボード が用意されています。ロールバック機能を使用すると、スナップショットが作成された時点の状態にシステムをリセットすることができます。

ロールバック機能の仕組みを正しく理解するために、以下のシナリオを考えてみます。たとえば、Web アプリケーションをホストするエンドポイント上のアプリケーション・サーバーにパッチを適用したとします。パッチを適用した後で、システムに問題が発生していることに気付いたとします。この問題は、特定のパッチを適用した場合にのみ発生します。このダッシュボードを使用すると、問題が発生する前の状態にシステムを簡単にロールバックすることができます。

このダッシュボードにアクセスするには、「パッチ・サポート」サイトをサブスクライブします。「パッチ管理」ドメインから、「すべてのパッチの管理」 > 「ダッシュボード」 > 「SLE Btrfs スナップショット管理」をクリックします。

エンドポイントと Btrfs ファイル・システム・スナップショットの情報を取得してダッシュボードに表示するには、「SLE Btrfs スナップショット」分析をアクティブにします。この分析を使用して、「SLE Btrfs スナップショット管理」ダッシュボードで実行されたロールバックの結果を記録するログが生成されます。このログ・ファイルは /var/opt/BESClient/EDRDeployData ディレクトリーにあります。

このダッシュボードには、エンドポイントとそれに対応するスナップショット履歴の一覧が表示されます。各スナップショットには、以下のメタデータが表示されます。
スナップショット ID
スナップショットの固有 ID 番号。
スナップショットの日付と時刻
協定世界時 (UTC) でのスナップショットの開始日時。
タイプ
スナップショットのタイプスナップショットには、事前、事後、単一という 3 つのタイプがあります。
スナップショット前の番号
このメタデータは、タイプが「事後」のスナップショットにのみ適用されます。このメタデータにより、対応する事前スナップショットの数が指定されます。
クリーンアップ
古いスナップショットをクリーンアップするためのアルゴリズム。クリーンアップ・アルゴリズムには、number、time line、empty-pre-post の 3 つのアルゴリズムがあります。
説明\n
スナップショットの説明。
注: スナップショットを作成する場合は、そのスナップショットの目的を示す分かりやすい名前を指定してください。
スナップショットのメタデータについては、SUSE 製品資料のトピック『Manually Creating and Managing Snapshots』を参照してください。
1. 「SLE Btrfs スナップショット管理」ダッシュボード
「SLE Btrfs スナップショット管理」ダッシュボード

このダッシュボードには、コンピューター名で検索範囲を絞り込むためのフィルター・オプションも用意されています。

ロールバック機能を有効にするには、「スナップショットからクライアント・ディレクトリーを除外」タスクを実行して、/var/opt/BESClient/* ディレクトリーをスナップショットから除外します。