前提条件

Server Automation ミドルウェア Fixlets を使用するには、デプロイするソフトウェアの特定バージョンを含むパッケージを作成する必要があります。パッケージは、BigFix「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードで作成します。これにより Fixlets が、デプロイするソフトウェアにアクセスできるようになります。また、動的ダウンロードを許可するように BigFix サーバーを設定する必要があります。「システム・ライフサイクル」ドメインと「ソフトウェア配信」サイトへのアクセス権が必要です。

Fixlet について、デプロイするミドルウェア・コンポーネント用に対応するパッケージを作成し、それを BigFix「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードに追加する必要があります。その後、Fixlet の実行中に、作成したパッケージの URL を指定します。それにより、Fixlet によりパッケージをダウンロードし、コンテンツをデプロイできます。
重要: パッケージを作成して「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードに追加する場合は、ZIP ファイルを「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードにアップロードする前に、そのコンテンツを抽出する必要があります。コンテンツを最初に抽出せずに ZIP ファイルをアップロードすると、Fixlets は正しくミドルウェアをデプロイできません。
重要: 「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードにバイナリー・ファイルをアップロードする場合は、すべてのハイフンまたは特殊文字をバイナリー名から削除します。「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードにパッケージをアップロードする場合、以下の文字のみが正しく機能します。
  • A から Z までの大文字と小文字。
  • 0 から 9 までの数値。
  • 下線「_」
  • 句点「.」
上記の文字以外のハイフンやマルチバイト文字を含めると、アップロードされたパッケージのファイル名はその SHA-1 値に変更され、ダウンロードは機能しません。1 バイト文字のみが正しく機能します。
BigFix でダウンロードされるファイルごとに、3 つの必須フィールドがあります。
URL
ファイルをダウンロードできる URL です。これは通常 httphttps、または ftp です。
SHA-1
SHA-1 は、ダウンロードされたファイルが正しいことを確認するために生成されるチェックサムです。
注:

BigFix V9.5 では、SHA-256 アルゴリズムがサポートされています。BigFix V9.5 における SHA アルゴリズムの設定に応じて、Server Automation ミドルウェア Tasks には異なるオプションが表示されます。BigFix V9.5 で SHA-256 を有効にしている場合は、Server Automation ミドルウェア Tasks で SHA-256 を使用する必要があります。BigFix V9.5 で SHA-256 を有効にしていない場合は、Server Automation ミドルウェア Tasks で SHA-1 を使用できます。

サイズ
ファイルのサイズ (バイト単位) は SHA-1 と一緒に使用され、ファイルが正しいことを検証します。
「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードを使用して、必要なファイルをダウンロードできます。ファイルがダウンロードされたら、Fixlet の説明にある「バイナリー・ファイルの選択」リストから正しいバイナリー・ファイルを選択して、「URL」「SHA-1」「サイズ」の各フィールドにデータを入力します。「ソフトウェア配信の管理」機能を使用するには、動的ダウンロード用に BigFix サーバーを設定する必要があります。
注: 2 GB を超えるバイナリー・ファイルの場合、問題が発生する可能性があります。これらのファイルが、「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードに正常にアーカイブされていることを確認します。大規模なファイルは、完全にアップロードされていない場合でも、Fixlet「バイナリー・ファイルの選択」リストに表示されることがあります。

「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボード

必要なファイルを BigFix「サーバーのアップロード」ディレクトリーにダウンロードするには、ミドルウェアのFixlet 「説明」タブで「ソフトウェア配信の管理」をクリックします。具体的な手順は、各 Fixlet「説明」タブに記載されています。「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードは、「システム・ライフサイクル」ドメインと「ソフトウェア配信」サイトの一部です。「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードを使用するには、「ソフトウェア配信」サイトを取得する必要があります。「ソフトウェア配信の管理」ダッシュボードのセットアップについては、「ソフトウェア配信ダッシュボードのセットアップ」を参照してください。

必要なファイルをダウンロードするには、パッケージを作成し、1 つ以上のファイルをパッケージに追加する必要があります。「ソフトウェア配信」パッケージの作成およびパッケージへのファイルの追加については、「パッケージの管理」を参照してください。

動的ダウンロードのためのシステム設定

DownloadWhitelist.txt ファイルには 、動的にダウンロードされるファイルに許されるすべての形式が指定されています。システムに空または存在しないホワイトリスト・ファイルが含まれている場合、すべての動的ダウンロードは失敗します。
DownloadWhitelist.txt ファイルは次のディレクトリーの BigFix サーバーにあります。
Windows システムの場合:
C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Server\Mirror Server\Config
Linux システムの場合:
/var/opt/BESServer/Mirror Server/config
DownloadWhitelist.txt ファイルを設定するには、次のステップに従ってください。
  1. 存在しない場合は、BigFix サーバーの指定されたディレクトリーに DownloadWhitelist.txt ファイルを作成します。
  2. 動的ダウンロードのために使用可能とする形式を指定します。たとえば、DownloadWhitelist.txt ファイルにある次のコンテンツは、BigFix サーバーの場所または外部の場所を指定します。
    http://127.0.0.1:52311/.*
    http://software\.bigfix\.com/.*
    http://127.0.0.1:52311/bfmirror/downloads/ScriptManifest.lst
    .* エントリーを使用すると、すべてのファイルをダウンロードできます。これは潜在的なセキュリティー上の懸念であり、このオプションを使用しないことも選択できます。
  3. DownloadWhitelist.txt ファイルを保存します。

重要: ファイルへの絶対パス名を指定する場合など、静的ダウンロードには影響しません。

静的および動的ダウンロードの詳細については、「アクション・ガイド」を参照して、動的ダウンロードを検索してください。