Windows クラスターの Microsoft® SQL Server 2012 以降のパッチ適用の自動化

Automation PlanServer Automation タスクを使用して、Microsoft® Windows® クラスターの SQL Server 2012 以降のパッチ適用を、クラスターの可用性への影響を最小限に抑えつつ自動化できます。自動パッチ適用はフェーズで、ノードごとに 1 つのフェーズが実行されます。パッチ適用中は少なくとも 1 つのノードが常に作動状態に保たれます。このクラスター・パッチ適用ソリューションがパッチを適用するのは SQL Server であり、基盤となる Microsoft® Windows® オペレーティング・システムではないことにご注意ください。

始める前に

  • Windows クラスターのスクリプトは、クラスター内の各ノードにインストールする必要があります。Server Automation タスク ID 110 を使用して、クラスター内の各ノードにスクリプトをダウンロードします。
  • このクラスター・パッチ適用ソリューションは Microsoft® Windows® 2008 Server リリース 2 以降でのみサポートされています。
  • このクラスターのパッチ適用は Microsoft® Windows® 、Windows フェイルオーバークラスタモジュール機能がインストールされているサーバークラスタ上でのみ実行されます。

このタスクについて

Automation Plan を使用してパッチ・プロセスを自動化します。パッチ適用を自動化するには、Server Automation サンプル・プラン ID 351 が使用できます。これは 3 つのノード・クラスターのパッチ適用自動化のために作られています。このプランをコピーし、必要に応じて異なる数のノードのあるクラスター向けにコピーを変更できます。サンプル・プランに関する情報は、「サンプル計画:Microsoft SQL Server 2012 以降のクラスター - ミドルウェアのパッチ適用」をご参照ください。新しいサンプル・プランを作成してパッチ適用を自動化するには、クラスター内のそれぞれ異なるノードごとに 7 ステップをプランに追加する必要があります。これらの 7 つのステップがノードのパッチ適用時のパッチ適用プロセスのフェーズとなります。

新しいプランを作成してパッチ適用を自動化するには、以下の手順を実行します。

手順

  1. 新しい Automation Plan を作成し、最初のステップとして Server Automation タスク ID 138 Pre Patching Task For Non Hyper-V Clustered Microsoft Servers (Version 2008 R2 onwards) を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  2. プランの 2 番目のステップに Server Automation タスク ID 340 Make node unavailable as possible owner of resources in cluster を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  3. プランの 3 番目のステップに Server Automation タスク ID 115 Resume Node (Windows 2008-2012) を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  4. プランの 4 番目のステップに FixletTaskBaseline を追加し、SQL Server にパッチを適用します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  5. プランの 5 番目のステップに Server Automation タスク ID 126 Restart Endpoint and Wait for Restart to Complete を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  6. プランの 6 番目のステップに Server Automation タスク ID 341 Make node available as possible owner of resources in cluster を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  7. プランの 7 番目のステップに Server Automation タスク ID 129 Post Patching task for Microsoft Server Clusters(Server 2008 R2 onwards including Hyper-V Clusters) を追加します。アクションを実行する際に、クラスター内の最初のノードを対象とします。
  8. クラスターの 2 番目のノードについては、プランにさらに 7 つのステップを追加して、ステップ 1 から 7 を繰り返します。アクションを実行する際に、これらの各ステップでクラスターの 2 番目のノードを対象にします。
  9. クラスターが 3 つのノードのクラスターである場合は、クラスターの 3 番目のノードについて、ステップ 1 から 7 と同じステップを 7 つさらに追加します。アクションを実行する際に、これらの各ステップでクラスターの 3 番目のノードを対象にします。
  10. 「アクションの実行」をクリックしてプランを実行します。