openapplication (oa)
説明
このコマンドを使用すると、既存のアプリケーションを開いたり、新規 AppScan® Source アプリケーション・ファイルを作成したりすることができます。
このコマンドを使用してアプリケーションを開く場合、以下のアプリケーション・ファイルがサポートされます。
- AppScan® Source アプリケーション・ファイル (.paf)。
- Eclipse ワークスペース (.ewf)注: .ewf ファイルは、
openapplication
を使用して、ワークスペース・ディレクトリーを (そのパスを指定して) 開くときに生成されます。 - WAR ファイル (.war)
- EAR ファイル (.ear)
- Windows のみ:Microsoft™ Visual C++ ワークスペース・ファイル (.dsw)
- Windows のみ:Microsoft™ Visual Studio.NET ソリューション・ファイル (.sln)
注: AppScan® Source for Analysis、AppScan® Source for Automation、AppScan® Source command line interface でサポートされているインポート・ファイルのバージョンを確認するには、システム要件およびインストールの前提条件を参照してください。このページで、使用している AppScan® Source のバージョンのタブを選択してから、使用している AppScan® Source コンポーネントを選択します。AppScan® Source が他の開発環境からのファイルのオープンおよびスキャンをサポートする場合、そのサポートは、「Supported Software」 タブの 「Compilers and Languages」 セクションにリストされています。
構文
openapplication file [-appserver_type]
[-include_all_lib_jars] [-include_lib_jars] [-no_ear_project]
file
: 必須。- このコマンドを使用してアプリケーションを開く場合は、既存のアプリケーションのパスおよびファイル名を指定します。
- このコマンドを使用して AppScan® Source アプリケーションを作成する場合は、有効なパスおよび新規ファイル名を指定します (新規ファイル名が既存でないことを確認してください)。
- このコマンドを使用して Eclipse ワークスペースを開く場合は、ワークスペースのパスのみ指定できます。
-appserver_type
: オプション。開いているアプリケーションに JavaServer Pages ( WAR または EAR ファイルなど) が含まれている場合、この設定を使用して JSP コンパイルに使用するアプリケーション・サーバーを指定します。以下のいずれかを二重引用符で囲んで指定します。Tomcat 8
Tomcat 9
WebSphere 7.0
WebSphere 8.0
WebSphere 8.5
WebLogic 11g
WebLogic 12c
注:- アプリケーション・サーバーを指定する前に、AppScan® Source for Analysis の設定にそのアプリケーション・サーバーが正しく構成されていることを確認してください。
-appserver_type
が使用されない場合、 AppScan® Source for Analysis に現在設定されているデフォルトの JSP コンパイラーが JSP のコンパイルに使用されます。製品に付属の Tomcat 9 がデフォルトの JSP コンパイラーです。
- WAR ファイルの場合:
-include_all_lib_jars
: スキャン時に WAR ファイル内のすべてのライブラリーを組み込むには、この設定を使用します。-include_lib_jars
: スキャン時に WAR ファイル内のライブラリーを指定するには、この設定を使用します。この設定を使用する際には、ライブラリーのパス情報を含めないでください。また、ライブラリーが複数ある場合はコンマで区切ってください。
-no_ear_project
:EAR ファイルをインポートする場合、共有ライブラリーを保管するためのプロジェクトが自動的に作成されます。このプロジェクトは、共有ライブラリーが存在しない場合に作成されますが、内容は空になります。この設定を使用すると、 EAR ファイルに対してプロジェクトは作成されません。
例
- Windows の Microsoft™ Visual Studio .NET ソリューション・ファイルを開く場合の例を以下に示します。
AllApplications>> openapplication c:\mysln.sln
- Xcode プロジェクトを開くには、以下のように指定します。
AllApplications>> openapplication /User/myname/Documents/myproject.xcodeproj
- Eclipse ワークスペースを開くには、以下のように指定します。
AllApplications>> oa /User/myname/Documents/myworkspace
AllApplications>> oa "C:\Users\myname\My Documents\myworkspace"
または
AllApplications>> oa /User/myname/Documents/myworkspace/myworkspace.ewf
AllApplications>> oa "C:\Users\myname\My Documents\myworkspace\myworkspace.ewf"
- WAR ファイルを開いて、スキャン時にそのライブラリーの一部のみ組み込みます。
AllApplications>> oa c:\mywar.war -include_lib_jars lib1.jar,lib2.jar