分析コマンド (Windows™)
分析コマンドは、分析のためのスキャン要求を送信するために、または既に送信されているスキャン要求を操作するために使用します。これらのコマンドを使用して、スキャンに関する情報を取得することもできます。この情報は、自動化スクリプトに役立ちます。
これらのコマンドを使用する前に、分析サービスにログインしていることを確認します (認証コマンドを参照)。
appscan status
構文:
appscan status -i <job_id>
説明:
分析ジョブのこれらのステータスのいずれかを返します。
Pending
Starting
Running
FinishedRunning
FinishedRunningWithErrors
Ready
ReadyIncomplete
FailedToScan
ManuallyStopped
None
Initiating
MissingConfiguration
PossibleMissingConfiguration
必須指定のオプション:
-i
:-i <job_id>
と指定します。<job_id>
には分析ジョブの ID が入ります。
例:
ジョブ ID 12345 のステータスを確認するには、次のように指定します。
appscan status -i 12345
戻りコードが 0
の場合、ジョブは保留中です。戻りコードが 1
の場合、ジョブは開始中以降の状態です。
appscan list
構文:
appscan list
説明:
分析ジョブをすべて一覧表示します。この一覧には、待機、実行中、および完了済みのジョブが含まれます。各ジョブの ID が返され、他のコマンドにその ID を使用することができます。例えば、その ID は、コマンド・プロンプトやスクリプト中の info
コマンドで使用できます。
appscan list_apps
構文:
appscan list_apps
説明:
このコマンドにより、アクセスできる AppScan 360° アプリケーションを確認できます。このコマンドを使用するには、サービスの認証を受ける必要があります。コマンドを発行すると、AppScan 360° アプリケーションのリストにアプリケーション名が表示され、その後に括弧内の ID が続きます。queue_analysis
コマンドで -a
オプションを使用する場合、このリストの ID 値を使用します。
appscan cancel
構文:
appscan cancel -i <job_id>
説明:
実行中または待機中の分析ジョブをキャンセルします。
必須指定のオプション:
-i
:-i <job_id>
と指定します。<job_id>
には分析ジョブの ID が入ります。
例:
ジョブ ID 12345 をキャンセルするには、次のように指定します。
appscan cancel -i 12345
appscan queue_analysis
構文:
appscan queue_analysis -a <app_id> -f <file> -n <scan_name> -nen -oso -ps -sao
説明:
必須指定のオプション:
-f
:-f <file>
と指定します。<file>
は、スキャン用に送信する IRX ファイル、または非 IRX です。ファイルが現行ディレクトリーにない場合、このオプションを使用して ファイル・パスおよびファイル名を指定します。注: このオプションが必要なのは、以下の記述のいずれかまたは両方が当てはまる場合のみです。- 複数のアセスメント・ファイルが含まれているディレクトリーから、コマンドが発行されています。ディレクトリーに含まれているターゲット・ファイルが 1 つのみで、
-f
オプションが使用されていない場合は、そのファイルが送信されます。 - ターゲット・ファイルが 1 つも含まれていないディレクトリーから、コマンドが発行されています。この場合、
-f
オプションを使用して、送信するファイルのパスとファイル名を指定する必要があります。
- 複数のアセスメント・ファイルが含まれているディレクトリーから、コマンドが発行されています。ディレクトリーに含まれているターゲット・ファイルが 1 つのみで、
-a
: 分析用に送信するファイル (IRX ファイルまたは非 IRX ファイル) は、既存の AppScan 360° アプリケーションに関連付けられている必要があります。このオプションを使用する場合は、-a <app_id>
と指定します。<app_id>
には、関連付けるアプリケーションの ID が入ります。ID を確認するには、list_apps
コマンドを使用します。
-n
:-n <scan_name>
と指定します。<scan_name>
は送信済みスキャンの名前です。-nen
: 分析完了時の E メール通知を無効にします。このフラグを指定しない場合、デフォルトでメール通知が行われます。注:-e
フラグは非推奨となり、-nen
に代わりました。-ps
: 個人スキャンとしてスキャンを実行します。このフラグを指定しない場合、デフォルトで通常のスキャンが実行されます。-sao
: 静的分析のみを実行する場合は-sao
を指定します。
例:
appscan queue_analysis -f my_irx.irx 12345 -n my_scan
appscan queue_analysis -f my_irx.irx -a 12345 -n my_scan
12345
には、スキャンを関連付けるアプリケーションの ID が入ります (アプリケーション ID は list_apps
コマンドで確認できます)。ユーザー・インターフェースまたは list
コマンドを使用してすべての現行スキャンを表示すると、リストに my_scan
が表示されます。appscan info
構文:
appscan info -i <job_id>
説明:
指定した分析ジョブの情報を表示します。
この情報は自動化スクリプトに使用できます。
必須指定のオプション:
-i
:-i <job_id>
と指定します。<job_id>
には分析ジョブの ID が入ります。
例:
ジョブ ID 12345 に関する情報を取得するには、次のように指定します。
appscan info -i 12345
返される情報の例:
NLowIssues=0
ReadStatus=2
NHighIssues=0
Name=appscan.zip
ScanEndTime=2014-11-20T13:56:04.497Z
Progress=0
RemainingFreeRescanMinutes=0
ParentJobId=00000000-0000-0000-0000-000000000000
EnableMailNotifications=false
JobStatus=6
NInfoIssues=0
JobId=9b344fc7-bc70-e411-b922-005056924f9b
NIssuesFound=0
CreatedAt=2014-11-20T13:54:49.597Z
UserMessage=Scan completed successfully. The report is ready.
NMediumIssues=0
Result=1