AppScan Presence のトラブルシューティング

AppScan Presence の操作中に検出されたエラーに対するトラブルシューティング・タスク。

起動のエラー

エラー(E) 原因 解決策
インストールされているこの AppScan Presence の別のインスタンスが既に実行されています。 AppScan Presence のインスタンスが、同じディレクトリーから既に実行されています。
  • Windows: 「タスク マネージャー」を開いて、Presence.exe を実行しているプロセスを見つけます。
  • Linux: コマンド行に「ps aux」と入力して、「Presence」というタイトルの付いたプロセスを探します。

キーのエラー

新しいプレゼンスを作成すると、presence.key という名前の固有のファイルが作成され、ダウンロードした ZIP ファイルに格納されます。このキーは、プレゼンスの識別に使用されます。

ほとんどの場合、キーに関わる問題は、AppScan on Cloud Web サイトで新しいキーを生成して、そのキーをプレゼンス・ディレクトリーに格納することで解決します。この方法で解決されない場合は、新しい AppScan Presence を作成してください。

エラー(E) 原因 解決策
プレゼンス・キーの有効期限が切れています。キー・ファイルを更新して、AppScan Presence ディレクトリーに格納してください。 AppScan Presence のキーは、一定期間の経過後、またはこのプレゼンス・インスタンスに新しいキーを作成したときに有効期限切れになります。 プレゼンスのキー・ファイルを更新して、そのファイルをプレゼンス・ディレクトリーに置くか、新しいプレゼンスを作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーが見つかりませんでした。キー・ファイルが AppScan Presence ディレクトリーに格納されていることを確認するか、新しいキー・ファイルを「HCL AppScan on Cloud」のWeb サイトからダウンロードしてください。 ファイル presence.keyAppScan Presence ディレクトリーに見つかりませんでした。 AppScan Presence のキー・ファイルを更新して、そのファイルを AppScan Presence ディレクトリーに格納するか、新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーが無効です。「HCL AppScan on Cloud」のWeb サイトから有効なキー・ファイルをダウンロードし、AppScan Presence ディレクトリーに格納してください。 AppScan Presence ディレクトリーにあるファイル presence.key が無効です。 AppScan Presence のキー・ファイルを更新して、そのファイルを AppScan Presence ディレクトリーに格納するか、新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンスは HCL AppScan on Cloud Web サイトから削除されました。新規のプレゼンスを作成 (ダウンロードしてインストール) してください。 AppScan Presence が削除されています。 新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーは使用中です。HCL AppScan on Cloud Web サイトから新規のキー・ファイルを生成するか、現在このキーを使用している AppScan Presence のインスタンスを終了してください。 1 つのキー・ファイルは、一度に AppScan Presence の 1 つのインスタンスでしか使用できません。このエラーの一般的な原因は以下の 2 つです。
  • AppScan Presence ディレクトリーが別のマシンまたは同じマシンの別のディレクトリーにコピーされており、両方のインスタンスが同時に実行されている。
  • AppScan Presence のプロセスが、数分前に中断されているのに、プレゼンスがオンラインのままであるとサーバーが誤判断している。
AppScan Presence の同一インスタンスを 2 つのディレクトリーまたはマシンにインストールしないようにします。

AppScan Presence のプロセスを停止してから再開していた場合は、5 分間待機してから再試行します。

接続のエラー

AppScan Presence を実行しているマシンは、以下のアドレスにポート 443 で接続する必要があります。これらのアドレスに接続するためにプロキシーが必要な場合は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの OutgoingProxyEndpoint セクションで、そのプロキシーが構成されていることを確認してください (「HCL AppScan Traffic Recorder の構成」を参照)。

AppScan Presence は、随時の自己署名 SSL/TLS 証明書を使用します。ご使用のゲートウェイが、プレゼンスからサーバーへの接続を妨げるように SSL/TLS 接続に干渉していないことを確認してください。

エラー(E) 原因 解決策
次のエラーのために内部プロキシー (<ホスト:ポート>) に接続できませんでした: <エラー・メッセージ> AppScan Presence は、発信プロキシー・サーバーに接続できませんでした。 発信プロキシーのホストとポートが、appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。
発信プロキシー・サーバーに対して認証できません。appsettings.json 内に発信プロキシーのユーザー名とパスワードを構成してください。 AppScan Presence は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルで定義された発信プロキシー・サーバーによる認証に失敗しました。 発信プロキシーの資格情報が、appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。
サーバーへの接続でエラーが発生しました。問題が解決しない場合は、インターネットに正しく接続されていることを確認してください。プロキシーが必要な場合は、appsettings.json 内にプロキシーを構成してから AppScan Presence を再始動します。 AppScan Presence は、https://cloud.appscan.com にある AppScan on Cloud サーバーに接続できませんでした。 このマシンからアドレス cloud.appscan.com に到達可能なこと、社内のファイアウォールでブロックされていないこと、およびファイアウォールがサーバーからの SSL トラフィックに干渉していないことを確認してください。

プロキシーが必要な場合は、プロキシーが AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。

トンネル起動のエラー

  • Web アプリケーションのスキャン: マシンからテスト対象のサーバーにアクセスできることを確認します。
エラー(E) 原因 解決策
次のエラーのために内部プロキシー (<ホスト:ポート>) に接続できませんでした: <エラー・メッセージ> AppScan Presence は、appsettings.json ファイルで構成された内部プロキシーに接続できませんでした。 内部プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「InternalProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
開始 URL を検査中です: <開始点の URL>
以下のいずれかが続きます。
  • 警告: 無効な HTTP 応答を受信しました
  • 警告: HTTP 応答状況を受信しました: <HTTP エラー状況>
  • 警告: 次のエラーのために失敗しました: <エラー・メッセージ>
Web アプリケーション・スキャンの実行時に、AppScan Presence は、マシンからテスト対象になる Web サイトにアクセスできることを確認するために、アプリケーションの開始 URL へのアクセスを試行します。これらの警告は、このテストに失敗したことを示します。ただし、スキャンは開始されます。 スキャンが失敗した場合は、AppScan Presence を実行しているマシンからテスト対象になる Web サイトにアクセスできることを確認してください。プロキシーが必要な場合は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「InternalProxyEndpoint」セクションでプロキシーを構成します。
トンネル・クライアントを開始できませんでした AppScan Presence は、プライベート・サイトのスキャン・プロセスの開始に失敗しました。 AppScan Presence のログを調べて、サポートに連絡してください。

トンネル接続のエラー

スキャンの開始時に、AppScan Presence は、それ自体とスキャン・エージェントの間に新しい「トンネル」を作成します。このトンネルは、スキャン・エージェントまたはモバイル・テスト・デバイスをバックエンド・サーバーに接続するために使用されます。このトンネルは、システム要件に示されている IP アドレスへのアクセスを必要とします。

トンネルは、随時の自己署名 SSL/TLS 証明書を使用します。社内のゲートウェイが、SSL/TLS 接続への干渉により AppScan Presence からサーバーへの接続を妨げていないか確認してください。

エラー(E) 原因 解決策
内部プロキシーへの接続に失敗しました トンネルは、appsettings.json ファイルで構成された内部プロキシーに接続できませんでした。 内部プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「内部プロキシー設定」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
発信プロキシーへの接続に失敗しました トンネルは、appsettings.json ファイルで構成された発信プロキシーに接続できませんでした。 発信プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
スキャン・エージェントへの接続に失敗しました トンネルは、リモート・スキャン・エージェントに接続できませんでした。 システム要件に示されている IP アドレスが開かれていることを確認してください。

プロキシーが必要な場合は、プロキシーが AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください

スキャン・エージェントへの接続中に SSL エラーが発生しました プレゼンスとエージェントの間での SSL ハンドシェークにエラーが発生したために、スキャン・エージェントへの接続に失敗しました。 このマシンをインターネットに接続するゲートウェイが、何らかの方法で SSL/TLS ハンドシェークに干渉していないことを確認してください。AppScan Presence は、スキャンのたびに変更される随時の自己署名 SSL/TLS 証明書のセットを使用します。この証明書の改変が接続の失敗の原因になります。

その他のエラー

エラー(E) 原因 解決策
必要なコンポーネント <コンポーネント名> を更新できませんでした。AppScan Presence のログを調べてください。 AppScan Presence は、指定したコンポーネントの更新のダウンロードおよびインストールができませんでした。 AppScan Presence を実行しているユーザー・アカウントに、AppScan Presence ディレクトリーとシステムの一時ディレクトリーへの書き込み許可があることを確認してください。問題が解決しない場合は、AppScan Presence のログを調べて、サポートに連絡してください。