バッチ・モード用の JCL スケルトンの変更

Z Data Tools のいくつかの機能は、バッチ・モードおよび TSO バッチ環境で使用できます。これらの機能を正常に実行するには、適切なジョブ制御言語ステートメントを提供しなければなりません。これは、処理オプションの設定およびジョブ制御スケルトンによって行われます。Z Data Tools のジョブ制御スケルトンは HFMFTEXC 内のメンバー HFM.SHFMSLIB です。

HFMFTEXC

HFMFTEXC にはいくつかの DD ステートメントがあり、変更が必要になる場合があります。これらのステートメントは、スケルトンの配布バージョンではコメント化されています。それらは以下に文書化されています。

//STEPLIB  DD DSN=&HFMSMOD1,DISP=SHR
//* If using WMQ queues via batch, uncomment and update MQHLQ to suit
//* your sites WMQ high level qualifier
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQLOAD,DISP=SHR
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQANLE,DISP=SHR
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQAUTH,DISP=SHR
//*        DD DSN=IGY.SIGYCOMP,DISP=SHR
//*HFMCOB  DD DUMMY     Uncomment to force use of ZDT COBOL Compiler
//*HFMCLERR DD SYSOUT=* Uncomment to force output of Compiler listing

HFMFTEXC は、Z Data Tools ロード・ライブラリーに STEPLIB DD ステートメントを割り当てます。HFMFTEXC は、デフォルト・ターゲット・ライブラリーに Z Data Tools をインストールしていること、およびロード・ライブラリーが HFM.SHFMMOD1 であることを前提としています。Z Data ToolsHFM.SHFMMOD1 以外のライブラリーにインストールしている場合は、LOADLIB モジュールの HFM0POPT パラメーターを変更するか、HFMFTEXC スケルトンの //STEPLIB DD ステートメントを変更します。

必要に応じて、このステートメントの &HFMSMOD1 を、ご使用の Z Data Tools ロード・ライブラリーの名前に変更します。
//STEPLIB  DD DSN=&HFMSMOD1,DISP=SHR
Z Data Tools は、作成、コピー、比較、印刷など一般的なユーティリティーのオンラインとバッチの両方のシナリオで、WebSphere® MQ キューを処理できます。WebSphere® とのインターフェースを取るには、ライブラリー SCSQLOAD、SCSQANLE、および SCSQAUTH を JOBLIB、STEPLIB、または LINKLIST 連結で使用できるようにする必要があります。そのためには、以下の行をアンコメントします。
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQLOAD,DISP=SHR
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQANLE,DISP=SHR
//*        DD DSN=MQHLQ.SCSQAUTH,DISP=SHR
このスケルトンの STEPLIB DD ステートメントでは、HFMFTEXC のコメントとして表示される以下のステートメントも連結されています。
//*        DD DSN=IGY.SIGYCOMP,DISP=SHR

上記ステートメントでは、IGY.SIGYCOMP は、サポートされる、ライセンス交付を受けた COBOL コンパイラー・ライブラリーです。COBOL を利用する一部のバッチ機能にはこのライブラリーが必要です。サポートされている COBOL コンパイラー・ライブラリーを LINKLIST に追加しなかった場合は、* を除去してこの行のコメントを外し、DSN を、ご使用のサポートされている COBOL コンパイラー・ライブラリーの名前に変更してください。現在サポートされているすべてのバージョンの IBM® Enterprise COBOL (z/OS® 用および OS/390® 用) が Z Data Tools でサポートされています。

IGYCDOPT の特別版を使用して Z Data Tools 用の COBOL コンパイラー・ライブラリーを作成した場合は、この DD ステートメントを使用して、COBOL テンプレートを使用するすべてのバッチ・ジョブに対して、このライブラリーを Z Data Tools で使用可能にすることができます。Z Data Tools 用の特別版の IGYCDOPT については、Z Data Tools での COBOL コンパイラー・オプションの使用を参照してください。

Z Data Tools に使用可能になっている、サポートされる COBOL コンパイラーがない場合 (例えば、COBOL コンパイラーが使用されない実稼働環境で Z Data Tools を使用している場合)、Z Data Tools はそれ独自の内部 COBOL コンパイラーを使用できます。このフィーチャーを使用可能にするには、次の 3 番目のステートメントの * を除去して、アンコメントします。
//*HFMCOB  DD DUMMY     Uncomment to force use of ZDT COBOL Compiler
Z Data Tools が //HFMCOB DD DUMMY ステートメントを検出すると、Z Data Tools COBOL コンパイラーが使用されます。Z Data Tools COBOL コンパイラーについては、Z Data Tools COBOL コンパイラーの使用を参照してください。
コンパイル・エラーの場合に、Z Data Tools 機能で処理されたコピーブックのコンパイル・リストを作成する場合は、次の 4 番目のステートメントの * を除去して、アンコメントします。
//*HFMCLERR DD SYSOUT=* Uncomment to force output of Compiler listing
必要であれば、このステートメントの SYSOUT の指定を変更して、使用するサイトの要件に適合させることもできます。

Z Data Tools のパフォーマンスを向上させるため 、Z Data Tools で DFSORT COPY 関数機能を使用したい場合、この STEPLIB DD ステートメントにDFSORT ライブラリーを追加するようお勧めします。これを行う場合、SICELINK の後に SORTLPA という順序で追加する必要があります。これを実行するよう選択し、DFSORT がご使用の主ソート製品ではない場合は、ご使用のソート製品ライブラリーも DFSORT ライブラリーの前に追加する必要があります。Z Data Tools のパフォーマンスを向上させるために DFSORT を使用する際の詳細については、Z Data Tools のパフォーマンス向上のために DFSORT を使用するためのカスタマイズを参照してください。

Z Data Tools がライブラリー管理システム (LMS) ライブラリーの COBOL コピーブック、PL/I INCLUDE ブック、または HLASM コピーブックにアクセスできるようにし、ユーザー所有のロード・ライブラリーにご使用の LMS 出口 HFMCRAEX をリンク・エディットする予定の場合は、このロード・ライブラリーを JCL スケルトンの STEPLIB DD ステートメントに追加することもできます。Z Data Tools を LMS ライブラリーにアクセスできるようにする際の詳細については、ライブラリー管理システム・ライブラリーを使用するための Z Data Tools のカスタマイズを参照してください。

usermod HFMUMODB を使用して、ジョブ制御スケルトンを変更します。HFMUMODB は、HFM.SHFMSAM1 で配布されています。このためには次のようにします。

  1. メンバー HFMFTEXCHFM.SHFMSLIB からユーザー所有のソース・ライブラリーにコピーします。
  2. ユーザー所有のライブラリー内の HFMFTEXC メンバーを変更します。必要であれば、STEPLIB DD ステートメントの最初の行にある Z Data Tools ロード・ライブラリーの名前を、ご使用のロード・ライブラリーの名前に変更します。COBOL コンパイラー・ライブラリーを追加したい場合は、STEPLIB DD ステートメントの 2 番目の行のコメントを外し、必要であれば、DSN をご使用の COBOL コンパイラー・ライブラリーの名前に変更します。必要であれば、WMQ 行をアンコメントします。必要であれば、ソートおよび LMS 出口ライブラリーを追加してください。
  3. HFMUMOD にある HFM.SHFMSAM1B メンバーを、サイトの要件に応じて変更します。実行する必要のある変更については、usermod を参照してください。
  4. SMP/E usermod HFMUMODB をインストールします。
注:
Z Data Tools は、HFMFTEXC によって生成された JCL 内のジョブ・ルーティング制御ステートメントの自動生成のサポートは提供していません。