環境内のすべてのサーバーに同じコミュニティー ID を設定する

環境内のすべてのサーバーが 1 つのコミュニティーに属していることをクライアントに認識させるには、sametime.ini ファイルに ST_COMMUNITY_ID 値を追加する必要があります。

このタスクについて

連絡先リスト内のすべてのユーザーと公開グループは、特定のコミュニティーに関連付けられています。各コミュニティーは、sametime.ini ファイル内の [Config] セクションに記述されている ST_COMMUNITY_ID フラグによって構成されたコミュニティー名によって定義されます。このフラグが設定されていない場合、サーバーのホスト名 (ユーザーがログインしている特定の Sametime® ノード) がデフォルト値になります。例えば、ユーザーが sametime.example.com コミュニティーにログインして連絡先 A を追加した場合、その連絡先は sametime.hcl.com コミュニティーに関連付けられます。ユーザーが sametime2.example.com コミュニティーにログインして連絡先 B を追加した場合、その連絡先は sametime2.example.com コミュニティーに関連付けられます。

以下の手順を実行して、環境内の各 Sametime® コミュニティー・サーバー に同じ ST_COMMUNITY_ID パラメータを追加します。この操作を行うと、同じ環境内のサーバーに対して、クライアントが余分なコミュニティーを作成することがなくなります。

手順

  1. Sametime® コミュニティー・サーバー上でテキストエディタを開きます。
  2. Sametime® コミュニティー・サーバーのインストール・ディレクトリーにある sametime.ini ファイルを開きます。

    通常、このディレクトリーは以下のいずれかの場所にあります。

    • Linux: /local/notesdata
    • Windows: C:\Program Files\HCL\Domino
  3. [Config] セクションにコミュニティー ID を追加します。この値には、任意の記述ストリングを指定することができます。必ずしもドメイン名を指定する必要はありません。それには、次の構文を使用します。
    ST_COMMUNITY_ID=community_name

    例えば、以下の値がコミュニティー sametime.example.com を指定します。

    ST_COMMUNITY_ID=sametime.example.com
  4. sametime.ini ファイルを保存します。
  5. 環境内のすべてのコミュニティー・サーバーについて、この手順を繰り返します。
  6. sametime.ini ファイルへの変更を保存したら、コミュニティー・サーバーを再起動します。