ブラウザキャッシュ管理の使用

ブラウザキャッシュ管理を使用して、iNotes® セッション終了時にどのエントリをキャッシュに格納し、どのエントリを削除するかを制御することにより、Internet Explorer での HCL iNotes® セッションのクライアント側のパフォーマンスとセキュリティを改善することができます。

このタスクについて

セキュリティ上の理由から、多くの組織が、ブラウザキャッシュ内に残すファイルを制限していますが、ローエンドのマシンでは、セッションごとに iNotes® をロードすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、例えば、パフォーマンス上の理由から iNotes® の設計要素はキャッシュに残し、セキュリティ上の理由から、メールファイルから取得した要素はすべて削除する場合などが考えられます。

キャッシュ削除レベルを設定すると、すべてのキャッシュエントリを削除することも、ユーザーのメールファイルに関連するキャッシュエントリだけを削除することもできます。例えば、ブラウザキャッシュ管理は、iNotes® の静的な設計要素をローカルにアーカイブし、次回にブラウザがアクセスされたときにキャッシュからそれらの要素をリストアすることにより、クライアント側のパフォーマンスを改善します。これは、より少ない帯域幅での接続を使用して iNotes® にアクセスする場合に、特に役立ちます。

ブラウザキャッシュ管理の設定

このタスクについて

iNotes® サーバーのサーバー設定文書で、ブラウザキャッシュ管理を設定します。この機能を有効にしたら、この機能を iNotes® クライアントに自動的にインストールすることも、インストールのオプションをユーザーに提供することもできます。自動的にインストールする場合は、ユーザーが初めて iNotes® にアクセスしたときに、ブラウザキャッシュ管理システムの確認メッセージが表示され、ブラウザキャッシュ管理を有効にするためにすべてのブラウザウィンドウを閉じるように指示されます。

ブラウザキャッシュ管理を有効にしても自動的にインストールしない場合は、ユーザーが iNotes® のプリファレンス ([プリファレンス] - [ログアウト]) を使用して、この機能のインストールとアンインストールを行うことができます。ブラウザキャッシュ管理が有効になっていない場合、このプリファレンスは表示されません。追加のセキュリティ対策として、ブラウザキャッシュ管理をインストールしていないユーザーについて、メールへの添付ファイルの追加や、添付ファイルへのアクセスを禁止することができます。

ユーザーのシステムにブラウザキャッシュ管理機能がインストールされると、サーバーのサーバー設定文書に指定されているキャッシュ削除レベルに基づいて、キャッシュのクリーンアップが実行されます。ユーザーは、これを変更できません。ただし、この機能がインストールされていない場合は、ユーザーがログアウト時に手動でキャッシュを消去することができます。この場合、履歴を消去し、以下のいずれかのログアウトオプションを選択します。

[セキュア] -- iNotes® の設計要素を除くキャッシュ内のすべてのエントリを削除します。これらの設計要素は、Internet Explorer の最後のインスタンスの終了時にローカルにアーカイブされ、Internet Explorer の次のインスタンスが開いたときにブラウザキャッシュに戻されます。
[よりセキュア] -- キャッシュ内のすべてのエントリを削除します。