ユーザー登録の方法

ユーザーを登録する方法を決定する際には、いくつかの問題が関係します。たとえば、デフォルト設定を定義したかどうか、より詳細オプション (別名など) をユーザーに割り当てる必要があるかどうか、外部メールシステムや外部ディレクトリからユーザーをインポートする必要があるかどうか、ユーザー設定がテキストファイルに保存されているかどうかなどです。

Notes® ユーザーの登録には、以下のいずれかの方法を使用できます。

  • 基本ユーザー登録
  • 詳細ユーザー登録
  • テキストファイルからの登録
  • 登録設定
  • 移行ツール (外部メールシステムや外部ディレクトリを使用しているユーザーが対象) による登録。

基本登録で定義できる設定はすべて、詳細登録でも定義できます。[ユーザーの登録] ダイアログの [詳細] チェックボックスをクリックすると、詳細登録を表示して実行できます。

注: 非アスキー文字でユーザー名を登録した場合、Notes® は非アスキー文字をアスキー文字に変換しようとします。文字が 1 つ以上アスキー文字に変換されなかったときは、インターネットアドレスは作成されません。アスキー文字に変換できない名前のユーザーをシステムに登録するときは注意が必要です。そのようなユーザーのインターネットアドレスは、システム管理者が手動で作成しなければならないからです。

基本登録

基本ユーザー登録を使用すると、ユーザー名やパスワードなどのユーザー固有の設定を定義しなければなりませんが、ユーザーにデフォルト設定を適用できるという便利な面があります。デフォルト設定は、[登録プリファレンス] ([システム管理プリファレンス] ダイアログボックス内) で定義できます。また、設定は [ユーザーの登録] ダイアログで定義できます。または、Notes® のデフォルト設定を使用することができます。基本登録で定義するデフォルト設定以外の設定は、ユーザー名とパスワードです。ユーザーを特定のグループに割り当てることもできます。

詳細登録

詳細登録には、基本登録に含まれている設定がすべて含まれます。デフォルト設定を変更したり、詳細設定や特定の設定 (ユーザーに別名を割り当てたり、ユーザーを Active Directory グループに追加するなど) を定義することもできます。

テキストファイルからの登録

1 人以上のユーザーの情報が含まれているテキストファイルからユーザーを登録するには、[登録] ダイアログボックスからファイルを登録キューにインポートします。これによって、ユーザー登録キューに個々のユーザーのエントリが作成され、ユーザー設定を個別に変更できるようになります。

登録設定

ユーザーの登録プロセスを簡略化するために、ポリシー文書と登録設定文書を作成し、ユーザーの種類ごとに異なる登録設定をあらかじめ定義できます。たとえば、人事部に勤務するユーザーと、販売部に勤務するユーザーの登録設定が違う場合があります。販売部の登録設定と人事部の登録設定を作成し、適切な設定値を入力するとユーザーを登録できます。これを行うと、新しいユーザーを後で人事部または販売部に追加する場合にも、定義した登録設定が適用されます。

外部メールシステムや外部ディレクトリからの移行

外部メールシステムや外部ディレクトリを使用しているユーザーを Notes® に移行できます。これらのユーザーの登録には、[登録] ダイアログボックスの [ユーザーの移行] ボタンでアクセスできる移行ツールを使用します。設定は、移行後に変更できます。

Notes® に移行できるユーザーの種類の詳細は、以下のとおりです。

  • LDIF エントリ (LDAP ディレクトリ内)
  • Active Directory
  • LDAP (LDAP Domino® Upgrade Service を使用。DUS とも呼ばれる)