ドメイン検索のためにサーバーを設定する
ここでは、ドメイン検索で使用するサーバーの必須設定とオプション設定について説明します。
ドメインカタログを設定する
ドメインカタログは、できる限り Domino® ドメインの索引を作成するサーバーと同じサーバーに設定してください。カタログを作成するデータベースの数が非常に多い場合、全サーバーの Catalog タスクを夜間に実行すれば、ネットワークトラフィックを減らすことができます。このようにして、Catalog タスクがドメインカタログを含むサーバーで実行されると、ドメインカタログは各データベースにクロールするのではなく、ローカルカタログからプル複製を実行します。
Catalog タスクを実行するのに要する時間を短くするには、次のように複数のサーバーに分割して指定します。サーバー A カタログサーバー 1 から 25、サーバー B カタログサーバー 26 から 50、サーバー C カタログサーバー 51 から 75 というように指定します。[ドメインカタログの実行範囲を次のサーバーに限定] フィールドを使用して、ドメインカタログの実行範囲を限定することもできます。
ドメイン索引を設定する
インデックスサーバーは、索引作成の負荷とユーザーからの照会の処理に対応できなければなりません。インデックスサーバーは、高速で処理能力が高く、十分なディスク容量が必要です。複数のプロセッサ、大量の RAM、複数の大容量ドライブがあれば、検索の効率と処理能力が高まります。
7 台以上 Domino® サーバーがある組織では、1 台をインデックスサーバー専用にすると、最適なパフォーマンスを得ることができます。索引のサイズの見積もり方法については、関連トピックを参照してください。
インデックスサーバーをクラスタ化すると、信頼性と耐障害性が高まり、ユーザーからの照会の負荷を均衡化できます。クラスタ化されたインデックスサーバーを使用する場合は、各クラスタサーバーにドメインカタログのレプリカを作成します。
WAN を介したドメイン検索を実行する
組織が地理的に分散している場合、複数の場所から 1 つのドメイン検索を共有するには、WAN を介してデータベースをカタログ化する方法しかありません。カタログの作成には、大量の処理リソースが消費されるため、カタログサーバーはハブサーバーを介さずに直接 WAN にアクセスするようにします。
データの索引を複数の場所で作成する場合、索引を作成する全データベースをインデックスサーバーと同一の場所のサーバーに複製すると、インデックスサーバーが WAN を介してクロールする必要がありません。索引を作成するデータベースは、高速な LAN 接続ができるサーバーに配置します。同じ場所内にあっても、LAN 接続の速度が遅いサーバー上のデータベースは、高速接続のサーバーに複製されます。
設定は複製されない場合もあるため、索引を作成するサーバー上の各レプリカで [サイト検索に含む] データベースプロパティをリセットします。
ドメイン索引を作成する場合は、[次のサーバーのドメイン全体の索引を制限] フィールドを使用して索引作成をこれらのサーバーに限定します。