クライアント ECL を配布、更新する

ユーザーを登録する前にシステム管理 ECL を作成しておけば、インストール時、ユーザーが Notes® のセットアップを実行すると、システム管理 ECL が自動的にクライアントに配布されます。ポリシーを使用して ECL を配布、管理することもできます。この場合、グループまたは組織ベースで ECL を作成し配布することが可能です。

このタスクについて

ユーザーがセットアップを実行した後でシステム管理 ECL を編集する場合、セキュリティポリシーを使用していないときは、次の手順のいずれかを使用してクライアントの ECL を更新することができます。

  • メールまたは共通データベースイベントで、@Refresh ECL 関数を使用します。
  • [ユーザーセキュリティ] ダイアログボックスで、ユーザーが自分の ECL を更新するようにします。

@RefreshECL 関数を使用してクライアント ECL を更新するには

ここで説明する手順を使用すると、ユーザーは、現在のシステム管理 ECL をローカルなクライアント ECL にコピーするマクロを実行することにより、クライアントの ECL を更新することができます。

手順

  1. ECL を変更した Domino® ディレクトリがドメイン全体に複製されたことを確認します。
  2. ECL を更新するユーザーを、メールの宛先に指定します。
  3. メールに次の式を実行するボタンを追加します。
    @RefreshECL (server
    :
    database
    ;
    name)

    server : database はシステム管理 ECL が含まれる Domino® ディレクトリ (NAMES.NSF) のサーバーロケーションとファイル名を指定するテキストリストで、name はシステム管理 ECL の名前を指定するテキストです。システム管理 ECL に名前を付けていない場合は、"" (NULL) を指定します。たとえば、サーバー SERVER1 上の NAMES.NSF にある無名のシステム管理 ECL の場合、@RefreshECL 式は次のようになります。

    @RefreshECL("server1":"names.nsf";"")
    注: MIME 対応ユーザーの場合は、メールメッセージ内のアクティブコンテンツが消失します。この場合、特定の Notes® データベースの文書にボタンを追加し、それにアクセスして各自の ECL を更新するよう指示します。
  4. メールの目的とボタンの使い方を記述します。
  5. メールを送信します。
    ヒント: 共通データベースイベントに @Refresh ECL 関数を追加します。そうすれば、組織内の全ユーザーがこの関数を使用して ECL を更新できるようになります。

更新ボタンを使用してクライアント ECL を更新するには

手順

  1. ECL を変更した Domino® ディレクトリがドメイン全体に複製されたことを確認します。
  2. ECL を更新するユーザーを、メールの宛先に指定します。
  3. メールの目的を記述し、次の操作を実行するようユーザーに指示します。
    1. [ファイル] > [セキュリティ] > [ユーザー・セキュリティ] を選択します。
    2. [実行制御] をクリックしてから、次のいずれかをクリックします。
      • Using LotusScript
      • Using Java
      • JavaScript
    3. [すべてのフィードの更新] をクリックします。
  4. メッセージを送信します。

タスクの結果

更新後の ECL を配布した後でも、ユーザーにセキュリティ違反が表示されることがあります。ユーザーは、次の点に注意して対応します。
  • 以下による操作は、どのような操作も許可しません: -No Signature-
  • テンプレートやアプリケーションに奇妙な署名や見慣れない署名が付いている場合は、それらの署名者を信頼する前に、または [実行] をクリックする前に、管理者に連絡します。

ユーザーから報告された署名について調査し、必要であればシステム管理 ECL を更新し、再配布します。