サーバーポートでネットワークデータを圧縮する

HCL Notes® クライアントと HCL Domino® サーバー間、または 2 台の Domino® サーバー間で転送されるデータの量を減らすには、有効になっている各ネットワークポートに対してネットワーク圧縮を有効にします。ネットワークポートでの圧縮を有効にするかどうかは、ネットワーク接続の種類と転送するデータの種類によって決まります。

このタスクについて

圧縮を実行するには、ネットワーク接続の両側で圧縮を有効にします。サーバーのネットワークポートで圧縮を有効にするには、Domino® Administrator の [サーバー] タブを使用します。Notes® クライアント上のネットワークポートで圧縮を有効にするには、Domino® Administrator でセットアップポリシー設定文書またはデスクトップポリシー設定文書を使用するか、クライアントで [ユーザープリファレンス] ダイアログボックスを使用します。

ネットワーク圧縮は、転送するデータが既に圧縮されている場合は効果がありません。Microsoft のリモートアクセスサービス (RAS) などのネットワークダイヤルアップサービスでは、圧縮が組み込まれていて、Notes® ネットワークポートで圧縮を有効にしてもそれ以上のメリットはありません。このことは、多数の圧縮済み添付ファイルのあるメールファイルの複製など、Lempel-Ziv アルゴリズム (LZ1 圧縮方式) を使用して圧縮されたデータに関連するタスクにも当てはまります。

圧縮することにより、LAN 上で使用される帯域幅は減少します。ただし、ネットワーク圧縮では、圧縮の前にデータをバッファに保存するため、メモリとプロセッサの消費量が増大します。圧縮を実行するかどうかを決める際は、これらのメリットとデメリットを比較検討する必要があります。圧縮は、負荷の大きいネットワークでのみ実行する価値があります。

手順

  1. Domino® Administrator で、ネットワーク圧縮を有効にするサーバーをクリックします。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. Domino® Administrator の [ツール] ペインで、[サーバー] > [ポートセットアップ] を選択します。
  4. 圧縮を有効にするポートを選択します。
    注: 選択したポートに対して [ポートを有効にする] が選択されていることを確認します。
  5. [ネットワークデータの圧縮] を選択します。
  6. 「OK」をクリックします。
  7. [サーバー] > [ステータス] タブをクリックします。
  8. Domino® Administrator のツールペインで、[ポートの再起動] を選択します。ツールペインが表示されていない場合は、[サーバータスク] ビューで作業していることを確認してください。