非クラスタサーバーからのデータベースの移動

管理プロセスを使用して非クラスター・サーバーの間でデータベースを移動できます。データベースを移動するには、[ツール] ペインで [データベース] > [移動] を選択します。この要求によって元のデータベースのレプリカが他のサーバーに作成され、システム管理者に移動元のサーバーから元のデータベースを削除する承認を求める要求が作成されます。

注: [Trends データベースレコードの管理] 要求は、Activity Trends ツールによってリソースが分散される際のデータベース移動の一環として実行されます。

クラスタなしレプリカの移動のアクセス権チェック

トリガ: クラスタなし移動コマンドを実行したとき。

実行場所: データベースの移動元サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: 移動元サーバーのシステム管理プロセスによって、要求を発行したユーザーが Domino® ディレクトリの管理者であり、データベースの ACL で移動先サーバーに [読者] のアクセス権が設定されていることが確認されます。[クラスタなしのレプリカの移動] 要求が発行されます。

レプリカ作成の実行

トリガ: [クラスタなしレプリカの移動のアクセス権チェック] システム管理要求が正常に完了したとき。

実行場所: データベースの移動元サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: 複製元サーバーのシステム管理プロセスによって、要求の署名者が複製元サーバーであることが確認されます。システム管理プロセスが使用する Domino® バックアップ API によって、複製先サーバー上のデータベースの新しいコピーが作成されます。システム管理プロセスは、以下の条件では、[レプリカ作成の実行] 要求を使用して新しいデータベースを作成できません。

  • 複製元サーバーと複製先サーバーがクラスタサーバーでない場合
  • 複製先が IBM Domino 6 より前のサーバーの場合
  • 複製元データベースがシングルコピーオブジェクトストアにリンクしている場合
  • 複製元がシングルコピーテンプレートデータベースであり、複製先サーバーにシングルコピーテンプレートが存在しない場合
  • 複製元データベースで返信または転送指示が有効であり、複製先が Domino® 6.0.3 より前のサーバーの場合
  • 複製元データベースに全文索引が作成されていて、複製先で全文索引を作成できない場合

上記の場合、システム管理プロセスは、複製元サーバーのシステム管理要求データベース内で、[レプリカの作成] 要求を生成します。

クラスタなしのレプリカの移動

トリガ: [クラスタなしレプリカの移動のアクセス権チェック] 要求が完了したとき。

実行場所: データベースの移動元サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: 元のデータベースのレプリカが複製先サーバーに作成されます。移動元サーバーで Activity Trends を実行していない場合は、[移動したレプリカ削除の承認] 要求が発行されます。移動元サーバーで Activity Trends を実行している場合は、[Trends データベースレコードの管理] システム管理要求が発行されます。

レプリカ設定の更新

トリガ: 管理者が、データベースの制限値を複製せずに複製元データベースを複製データベースに複製し、新しいレプリカを作成したとき。

実行場所: 受信側サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: 新しいレプリカに更新されたレプリカ設定が設定されます。データベースの制限値フィールドが、複製元のデータベースの制限値にリセットされます。

エージェントを実行するサーバーの変更

この要求は、エージェントを実行する前に、送信側サーバーに受信側サーバーの署名を必要とするエージェントが存在する場合にのみ生成されます。

トリガ: データベースの移動後、受信側サーバーの署名を必要とし、受信側サーバーで実行できるエージェントが送信側サーバーに存在するとき。

実行場所: 移動先サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: すべてのアクセス権チェックが正常に終了したエージェントは、受信側サーバーに署名され、通常の処理に応じて実行されます。

Trends データベースレコードの管理

トリガ: Activity Trends ツールによって生成されたリソース分散の推奨を受けて、データベースの移動アクションを実行し、[クラスタなしのレプリカの移動] システム管理要求が正常に終了したとき。

実行場所: 移動するデータベースの移動元サーバー。

実行のタイミング: 即時

結果: 送信側サーバーから受信側サーバーにデータベースレコードがコピーされます。必要な場合は、送信側サーバーのデータベースレコードが削除されます。

移動したレプリカの削除の承認

トリガ: [クラスタなしのレプリカの移動] 要求が完了したとき。

実行場所: 任意のサーバーにあるシステム管理要求データベースの [処理待ち管理者承認] ビュー。削除は移動元サーバーで実行されます。

実行のタイミング: 管理者の判断に従います。

結果: [移動したレプリカの削除要求] 要求が発行されます。

移動したレプリカの削除要求

トリガ: 管理者の承認によって [移動したレプリカの削除の承認] 要求が完了したとき。

実行場所: Domino® データベースのシステム管理サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [間隔] の設定に従います。

結果: [移動後のレプリカ削除] 要求が発行されます。

移動後のレプリカ削除

トリガ: [移動したレプリカの削除要求] 要求が完了したとき。

実行場所: 元のデータベースの移動元サーバー。

実行のタイミング: サーバー文書の [Administration Process] タブの [間隔] の設定に従います。

結果: 移動元サーバーから移動先サーバーに元のデータベースの最後のプッシュが実行され、移動元サーバーから元のデータベースが削除されます。

クラスタなしサーバー間でデータベースを移動するタイミング

1. タイミングのオプション

要求

タイミング

クラスタなしレプリカの移動のアクセス権チェック

即時

クラスタなしのレプリカの移動

即時

レプリカ作成の実行

即時

移動したレプリカの削除の承認

管理者の判断による

移動したレプリカの削除要求

時間間隔

移動後のレプリカ削除

時間間隔