管理対象レプリカの設定を指定する
管理対象メールレプリカの設定をデスクトップ設定ポリシー文書の [メール] タブで指定して、管理対象メールレプリカのすべてのユーザーのポリシーを生成することができます。
このタスクについて
ポリシーに影響されないユーザーも管理対象メールレプリカを使用できますが、設定は、NOTES.INI ファイルに指定された値を使用して、自分のローカルマシンで行う必要があります。この方式は推奨されません。
どちらの方式でも、情報は Notes® Dynamic Client Configuration ツール (DynConfig) でサンプリングされ、ユーザーのデスクトップとレプリケータにローカルレプリカが作成および追加されます。その後、ファイルの初期複製 (ビルド) がトリガされます。
手順
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デスクトップ設定ポリシー文書で、[ローカルメールファイル] の以下のオプションから 1 つを選択します。
表 1. [ローカルメールファイル] の設定 オプション ユーザーのデスクトップ上の結果 ローカルレプリカの作成 ユーザーのメールファイルのローカル (非管理対象) レプリカを作成します。この設定は、管理対象レプリカができる前のデフォルトでした。管理対象レプリカが既に存在している場合は、この設定により、非管理対象のローカルレプリカに変換されます。 ヒント: 組織内の管理対象レプリカについて問題のトラブルシューティングを行う必要がある場合は、このデフォルト設定に戻すことができます。管理対象レプリカの作成 ユーザーのメールファイルの新規管理対象レプリカを作成します。ローカルレプリカが既に存在している場合は、この設定により、非管理対象レプリカとして未変換のままになります。 管理対象レプリカを作成するか、ローカルレプリカを管理対象レプリカに変換する ユーザーの既存のローカルメールレプリカを管理対象メールレプリカに変換するか、ローカルレプリカが存在しない場合は新規管理対象メールレプリカを作成します。 ローカルレプリカまたは管理対象レプリカを削除する 非管理対象または管理対象を問わず、すべてのローカルメールレプリカを削除します。 注: 削除は、最後の複製が行われてメールファイルが Notes® や Domino® Administrator クライアントのいずれでも開かれなくなった後でのみ行われます。 -
オプションごとに、以下の設定を指定します。最後の 5 つの設定は、[管理対象メールレプリカ] セクションにあります。このセクションは、[管理対象レプリカの作成] または [管理対象レプリカを作成するか、ローカルレプリカを管理対象レプリカに変換する] を選択すると [メール] タブに表示されます。
表 2. [管理対象メールレプリカ] の設定 設定 アクション メールファイルのロケーション 管理対象レプリカを使用する場合は、[サーバー] を選択します。 ローカル mail.box を使用してメッセージを送信する (より高速) メールファイルの場所が [サーバー] に設定された場合に送信メールをトリガするメールメッセージの数を入力します。
この設定の値が 0 より大きい場合、クライアントは、メールの送信にローカル送信メールボックスを使用し、クライアントレプリケータは、定期的にメッセージをローカルメールボックスからサーバーのメールボックスに転送します。
特に管理対象レプリカを使用している場合は、ローカルメールボックスに配信されるとすぐにメッセージをサーバーに転送するために、1 を入力することをお勧めします。
次の期間内の文書を完全に保持する (n 日) 日数を入力します。デフォルトは 30 です。
この日数を経過しても変更されていない文書は、切り捨てられます。
この設定は、新規管理対象レプリカが作成された場合にのみ適用されます。これは、既存の管理対象レプリカや既存の非管理対象 (ローカル) レプリカには影響しません。
選択レプリカ このチェックボックスを有効にすると、ユーザーが管理対象レプリカを部分レプリカにすることができます。 最近の n 日間に変更されていない文書を削除する このオプションは、[選択レプリカ] 設定が有効になっている場合にのみ表示されます。
文書を管理対象レプリカのままにする期間を制御するには、日数 (たとえば 180) を入力します。デフォルトは、すべての文書を時間を制限せずに保持します。180 日を指定した場合、ユーザーがメッセージを保持できる有効期間はおよそ 6 カ月です。
注: この設定は管理対象レプリカのみに適用されます。ローカルの非管理対象レプリカでは、Notes® クライアントプリファレンスでユーザーが選択レプリカ用に選択した設定が引き続き使用されます。キャッシュを作成する前に必要な空き容量 メガバイト数を入力します。この設定では、必要なスペースが見つからない場合、管理対象レプリカは作成できません。
デフォルトは 0 MB で、クライアントレプリケータは、ユーザーが保有するスペースの量とは無関係に管理対象レプリカを作成しようとします。レプリカを作成するための十分なスペースがない場合は、管理者に対して問題の発生を通知するエラーが log.nsf に追加され、管理対象レプリカは作成されません。
ヒント: スペースの数値は、ユーザーが保有する管理対象レプリカがローカルの使用可能なストレージに対して大きすぎると予想される場合にのみ指定してください。これは、次の 2 つのフィールドを設定した結果と考えられます。切り捨て文書で取得するリッチテキストの量 この設定では、[次の期間内の文書を完全に保持する (n 日) (Keep full document for most recent n(days))] 設定で指定した期間が経過した後、切り捨てられる文書の管理対象レプリカに最初に追加されるリッチテキスト (本文) データの量を指定します。文書の本文がこの設定の値より小さい場合は、文書全体が追加されます。
値は KB 単位で入力してください。
デフォルトは 0 KB です。
注: より大きい値を入力すると、管理対象レプリカの作成時間が長くなりますが、ユーザーが即時に参照できるメールメッセージは多くなります。ヒント: この設定により、管理対象メールレプリカが占めるスペースが大きくなるため、この設定では、[キャッシュを作成する前に必要な空き容量] の値を設定することをお勧めします。切り捨て文書で取得する添付データの量 この設定では、[次の期間内の文書を完全に保持する (n 日) (Keep full document for most recent n(days))] 設定で指定した期間が経過した後、切り捨てられる文書の管理対象レプリカに最初に追加される添付ファイルデータの量を指定します。添付がこの設定の値より小さい場合は、添付が追加されます。
値は KB 単位で入力してください。
デフォルトは 0 KB です。
注: より大きい値を入力すると、管理対象レプリカの作成時間が長くなりますが、ユーザーが参照できるメールメッセージの添付は多くなります。ヒント: この設定により、管理対象メールレプリカが占めるスペースが大きくなるため、この設定では、[キャッシュを作成する前に必要な空き容量] の値を設定することをお勧めします。 -
以下の設定に対するオプションを指定します。これは、ユーザーのローカル非メールレプリカとも連携します。
表 3. 管理対象メールレプリカに関連したクライアントの設定 設定 アクション 文書の自動取得の設定 この設定は、ローカルレプリカ内の切り捨てられた文書 (部分文書または概要文書) のみに適用されます。
管理対象メールレプリカのパフォーマンスを最速にするためには、[添付を除外して文書を有効にする] を選択します。この設定により、ユーザーが管理対象レプリカでメッセージを開くと、メッセージのリッチテキスト (本文) データが取得されますが、ユーザーアクションがなければ添付データは取得されません。
この設定に対して [添付を除外して文書を有効にする] を選択すると、ユーザーがメッセージを開いたときに、すべての本文と添付データが取得されます。
サーバーが新規メールをポーリングして、新規メールの通知時に複製を起動できるようにする 管理対象レプリカのユーザーが最速のパフォーマンスを得られるようにするには、[有効] を選択します。
この設定が有効で、ローカルメールレプリカが (管理対象または非管理対象を問わず) 存在する場合、クライアントレプリケータは、レプリケータがユーザーのサーバーベースのメールファイルに配信された新規メッセージを検出するたびに、新規メールをローカルレプリカにプルダウンします。
サーバーのダウン時にサイレントフェイルオーバーを有効にする サーバーがクラスタの別のサーバーにフェイルオーバーしたときに、ユーザーに不要なメッセージボックスが表示されないようにするには、[有効]を選択します。
タスクの結果
前述のポリシー設定が保存されると、ポリシーの影響を受けるユーザーの管理対象レプリカを作成するプロセスが開始されます。
新規に作成される管理対象レプリカには、最初に、データベースオプション (DBOption) ビットを使用して、初期複製の受け渡しが完了するまで、サービス無効のマークが付きます。さらに、ローカルレプリカを管理対象レプリカと識別する新規データベースオプションビット (DBOPTBIT_LOCAL_CACHE) がデータベースに設定されます。これは、基本的に、標準ローカルレプリカと管理対象ローカルレプリカとの間の、唯一のディスク上の違いです。
管理対象レプリカは、最初はサーバーから概要データのみを呼び出すように設定されます。レプリケータは、その最初の受け渡しを行うときに、複製するメモごとに、最終更新時間が (CacheDBInitialFullDoc) の日数の経過後であるかどうかを確認します。その日数を経過している場合、レプリカは、サーバーからメモ全体を呼び出すよう、リアルタイムでシグナルされます。最初のレプリカの受け渡しが完了すると、レプリカは更新され、それ以降は必ず文書全体が呼び出されます。さらに、レプリケータは、レプリカに再度サービス有効のマークを付ける前に、最も多くアクセスされたビュー (受信ボックス、送信済みアイテム、カレンダーなど) を作成します。レプリカは、サービス有効のマークが付くと、ユーザーのメールファイルとして使用できるようになります。