アップグレードキットを Smart Upgrade アプリケーションにアップグレードする

Notes® インストールキットをダウンロードしたら、Smart Upgrade アプリケーションにキット文書を作成してキットを添付するか、ユーザーがアクセスできる共有ネットワークドライブ上のディレクトリにキットを格納して、ユーザーがキットを利用できるようにします。

このタスクについて

ユーザー用に Smart Upgrade をセットアップする際には、Smart Upgrade のキット文書に Notes インストールキットの場所を指定してください。

手順

  1. Domino® Administrator クライアントで Smart Upgrade アプリケーションを開きます。
  2. [新規キット] をクリックして、キット文書を作成します。
  3. [基本] タブで、次のフィールドに必要な情報を設定します。
    表 1. 新しい Smart Upgrade キットのフィールドとアクション

    フィールド

    アクション

    キットの説明

    キットの簡単な説明を入力します。この文書の完成後は、このキット説明を使用して Smart Upgrade のキット文書が識別されます。

    このキットの有効化

    [有効] チェックボックスをオンにして、権限のあるユーザーがキットを使用できるようにします。

    構成

    • Notes Standard
    • Notes 基本

    対象バージョン

    現在インストールされている Notes リリースを入力します。

    注: リリース番号を確認するには、Notes クライアントで [ヘルプ] > [IBM Notes について] をクリックします。

    オペレーティングシステム

    キットが使用するオペレーティングシステムを入力または選択します。

    ローカライズ

    Notes クライアントのキットの使用言語を入力または選択します。

    インストールタイプ

    • Notes 専用 -- Smart Upgrade により、Notes 専用クライアントキットがインストールされます。Notes 専用キットは、マルチユーザーインストール用です。
    • [すべてのクライアント (Notes クライアント、Domino Administrator、Domino Designer)] -- 全クライアント用のキットがインストールされます。これは、Linux™ プラットフォームや Mac OS プラットフォームでは使用できません。Notes の全クライアント用キットは、シングルユーザーインストール用です。

    アップグレード後のバージョン

    アップグレードキットのリリース番号を入力します。

    ポリシーを使用する場合、このフィールドの値は、デスクトップポリシー設定文書の [デプロイバージョン] フィールドと一致している必要があります。

    更新後に Notes を再起動

    アップグレードの完了時に、ユーザーが Notes クライアントを再起動するには、[再起動] チェックボックスをオンにします。

    場所

    アップグレードキットのロケーションを指定します。

    • [添付する] -- このオプションを選択した場合は、[アップグレードキットを添付] フィールドでアップグレードキットかフルインストールキットを添付します。
    • [共有ネットワークドライブ上] -- このオプションを選択した場合は、[アップデートキットのフルパス] フィールドに SETUP.EXE ファイルまでのファイルパスを入力します。共有ネットワークドライブのオプションを使用する場合は、ファイルを解凍して、インストールキットにあるすべてのファイルを指定のディレクトリにコピーします。次の規則に従ってください。 \\networkfileservername\shareddirectoryname\setup.exe
    • [共有ネットワークドライブと添付] -- このオプションを選択した場合は、Smart Upgrade キットが含まれている添付ファイルを選択し、SETUP.EXE ファイルまでの完全なファイルパス名を入力します。[共有ネットワークドライブと添付] オプションは両方の情報フィールドをユーザーに提供します。Smart Upgrade のプロセスでは、「フルパスキット」が使用可能かどうかがチェックされます。フルパスキットが使用可能な場合は使用され、使用できない場合は添付のキットが使用されます。

    アップグレードキットを添付

    アップグレードキットを添付します。文書にダウンロードした .EXE ファイルを解凍せずに添付してください。

    共有ネットワークドライブキットのオプション引数

    共有ネットワークキットを指定する場合のオプション引数を入力します。

    メッセージテキスト

    Notes Smart Upgrade がユーザーに対して Notes クライアントのアップグレードを要求する際に表示されるメッセージを入力します。

    添付キットのオプション引数

    添付のキットを使用する場合のオプション引数を入力します。

  4. [管理] タブの次のフィールドに必要な情報を設定します。
    表 2. [管理] タブ

    フィールド

    アクション

    使用可能なユーザーとサーバー

    Notes クライアントへのアップグレードを許可されたユーザーかサーバーを、入力または選択します。組織のすべてのユーザーが含まれるようにするには、次の形式で値を入力します。

    */OrgUnit/Organization/CountryCode

    注: これは [読者] フィールドであるため、このフィールドに値を入力する際には、このフィールドに LocalDomainServers も追加してください。このフィールドの入力内容に LocalDomainServers が含まれていない場合は、ドメイン内の他の Domino サーバーにキットが複製されません。
    注: このフィールドを空白のままにした場合は、Smart Upgrade キットが Domino ドメイン内のすべての Notes ユーザーに適用されます。

    所有者

    この文書を所有しているユーザーを入力または選択します。

    管理者

    この文書を管理しているユーザーを入力または選択します。

    コメント

    文書履歴などの有用なコメントを入力します。

  5. [保存して閉じる] をクリックします。
  6. Domino デスクトップポリシーを使用して、対象となる Notes ユーザーにアップグレードをデプロイします。

Smart Upgrade キット文書と併用するための式のルール

このタスクについて

Domino により、ユーザーの Notes クライアントのリリース番号と、Smart Upgrade アプリケーションのキット文書の [対象バージョン] フィールドで指定されたリリース番号とが比較されます。キット文書の [対象バージョン] フィールドにリリース番号を入力する際は、表に示された任意の式のルールを使用できます。..

注: 次の表に記載される式のルールは、Smart Upgrade のキット文書の [対象バージョン] フィールドにのみ使用してください。
表 3. 式のルール

文字

説明

「C」などの任意の文字

任意の単一の非特殊文字に一致します。この例では「C」に一致します。

C

特殊文字であっても単一文字に一致します。この例では「C」に一致します。

?

任意の単一文字に一致します。

{ABN}

セット (A、B、N) の任意の文字に一致します。

{!ABN}

セット (A、B、N) 以外の任意の文字に一致します。

{A-FH-K}

セット (A...F、H...K) の任意の文字に一致します。

+C

パターン C の任意の数のオカレンスに一致します。

*

任意の文字列に一致します (「?」の省略表現)。

!

このテンプレートの論理的な意味を補足します。

|

2 つのテンプレートの論理和を実行します。

&

2 つのテンプレートの論理積を実行します。

キット文書の [対象バージョン] フィールドにリリース番号を入力する際は、表 4 に示す式のルールのいずれかを使用できます。

表 4. パターンの例

パターン

一致の説明

リリース 8.5.3FP3

バージョン 8.5.3 フィックスパック 3

リリース 9.0*

ワイルドカードの一致

リリース 8.5.3FP?

? は任意の文字に一致します。