Smart Upgrade Run As ウィザードを使用する

Smart Upgrade Run-As ウィザード (SUSETRUNASWIZARD.EXE) を使用して、実行可能ファイル (SURUNAS.EXE) を作成します。Microsoft™ Windows™ 上で稼働する Notes® クライアントのユーザーは、この実行可能ファイルを実行して各自の Notes クライアントをアップグレードすることができます。SURUNAS は、Notes クライアントのアップグレードを、管理者特権やシステム特権を持たないユーザーにプッシュする場合に最適です。

SURUNAS.EXE 実行可能ファイルは、管理者特権を持つユーザーとして実行します。Smart Upgrade Run-As ウィザードに管理者ユーザー名とパスワードを指定してください。ウィザードの実行中に、ユーザーが SURUNAS.EXE を実行する際に使用する Notes インストールの setup.exe を指定します。指定した setup.exe ファイルを SURUNAS.EXE に格納するか、このセットアップファイルにアクセスできる共有ネットワークドライブの汎用命名規則 (UNC) パスを指定することができます。使用するセットアップファイルを指定する以外に、インストールキットに含まれるその他のファイルも指定します。Smart Upgrade Run As ウィザードによって、Notes クライアントをアップグレードするために Notes クライアントエンドユーザーが実行するインストールキットが作成されます。

Windows Vista、あるいは Windows 7 または 8 で SURUNAS を使用する場合は、90 SUService を使用する必要があります。SUService ファイル (SUService.exe) が既に存在する場合は、これを 90 SUService.exe に置き換える必要があります。既存の SUService を置き換えるには、次の手順を実行します。
  1. サービスを停止します。
  2. Notes インストールパッケージ内で 90 SUService ファイルを探し、このファイルを Notes インストールディレクトリにコピーします。デフォルトのインストール場所は C:\Program Files\HCL\Notes です。
  3. SUservice を再起動します。
  4. これで、Smart Upgrade Run-As ウィザード (SUSETRUNASWIZARD.EXE) を使用して、SURUNAS.EXE 実行可能ファイルを作成できます。

ウィザードの実行中に、新しい実行可能ファイルを SURUNAS.EXE 内の自己完結型パッケージに格納するか、ネットワーク共有のファイル参照として格納することができます。

SURUNAS.EXE ファイルを作成したら、Smart Upgrade でこのファイルをユーザーにプッシュすることができます。コマンドラインはウィザードによって SURUNAS.EXE に組み込まれるため、追加のコマンドラインオプションは不要です。次のステップについては、Notes Smart Upgrade の使用についての関連トピックを参照してください。

注: Smart Upgrade Run-As では、/w コマンドライン引数を使用してください。他のオプションについては、次の表を参照してください。
表 1. SURUNAS のコマンドライン引数と説明

オプションのコマンドライン引数

説明と使用法

添付キットの例

共有ネットワークドライブの例

Smart Upgrade Run As での使用

/w

Smart Upgrade Run As で使用します。すべての処理が完了するまで Notes クライアントを再起動してはならないため、SURUNAS.EXE が待機することを可能にします。

注: Smart Upgrade Run As を使用するときは、常に /w パラメータを使用します。

-a /s /w / v"ALLUSERS=1 /qn"

/s /w /v"ALLUSERS=1 /qn"

はい

-a

すべての引数を起動中のファイルに渡します。

-a /v"/qn"

適用されない

いいえ

/a

管理インストール。

-a /a

/a

いいえ

/s

注: /s の直後に必ず空白スペースを指定。

添付キットの場合は、ファイルのインストール先を入力するようユーザーに促すダイアログボックスを表示しません。デフォルトでは、ファイルはユーザーの TempDir\NotesInstall に配置されます。

共有ネットワークドライブの場合は、Install Shield の初期設定ボックスを表示しません。

-a /s

/s

はい

/v

MSIexec に引数を渡します。引数 /v の後に入力された引数すべてが MSIexec に適用されます。

-a /v"xxxx"

ここで、xxxx は任意のオプション引数を表します。

/v"xxxx"

ここで、xxxx は任意のオプション引数を表します。

はい

/q

インターフェースレベルを設定します。たとえば、/qn は、アップグレード中にユーザーインターフェースが何も表示されないことを示します。

-a /v"qn"

/v"/qn"

はい

-d

ファイルを一時ディレクトリに抽出するよう指定します。アップグレードの完了時には、このディレクトリからファイルが削除されます。

引数 -d は、一連の引数の中で最初に指定する必要があります。

-d -a /s /v

適用されない

はい