クラスタ内での障害復旧
障害復旧は、障害の発生後にクリーンアップを実行して自身を再起動するという HCLDomino® サーバーの機能です。障害復旧は Domino クラスタで良好に機能します。フェイルオーバー先の Domino サーバーが設定されていない場合でも、障害復旧によってユーザーは自分のデータに常時アクセスできます。ユーザーが別のクラスタサーバーにフェイルオーバーしても、障害が発生したサーバーが障害復旧によって再び使用可能になるため、可用性が高まります。また、設定されたワークロード均衡化パラメータによっては、新規データベースを開くときに元のサーバーにフェイルオーバーするユーザーもいます。
このタスクについて
オペレーティングシステムクラスタを Domino クラスタと同時に使用している場合は、オペレーティングシステムクラスタの設定内容に応じて、障害復旧を使用するかどうかを決定します。ハードウェアの障害時のみにフェイルオーバーするようにオペレーティングシステムクラスタを設定した場合、障害復旧は適切に機能します。障害復旧によって Domino が現在のサーバーで再起動し、オペレーティングシステムのフェイルオーバーは発生しないようになります。
ハードウェアとソフトウェアの障害時にフェイルオーバーするようオペレーティングシステムクラスタを設定した場合は、オペレーティングシステムクラスタがクラスタにある別のサーバーで Domino を再起動するため、障害復旧は必要ありません。実際、オペレーティングシステムクラスタが Domino を再起動するときに Domino 自身が再起動しないようにするために、障害復旧を無効にする必要があります。
デフォルトでは、障害復旧は無効になっています。サーバー文書で障害復旧を有効にします。