広域ネットワーク (WAN) 経由のクラスタリング
広域ネットワーク (WAN) 経由のクラスタは、LAN 上のクラスタと同じように動作します。ただし、低速度の WAN の場合は、クラスタ複製を無効にしなければならないことがあります。その場合は、スケジュールによる複製をいつもより頻繁に (たとえば、毎時間) 実行します。これによって、WAN トラフィック、ボトルネック、連続送信コストを削減できます。
HCLDomino® は、クラスタ内で最も可用性が高いサーバーにフェイルオーバーします。物理的に最も近いサーバーにフェイルオーバーするとは限りません。たとえば、ボストン、ニューヨーク、香港にそれぞれ 1 台ずつ、合計 3 台のサーバーを使用しているとします。香港のサーバーがニューヨークのサーバーよりも可用性が高い場合、ボストンのサーバーは、香港のサーバーにフェイルオーバーします。この動作は、クラスタサーバーでサーバー可用性限界値を変更することで、ある程度制御し、サーバーのワークロードを制限できます。
障害対策計画を立てる際に WAN 経由でクラスタを設定することをお勧めします。複数の場所に緊急時バックアップサーバーを設定しておくと、必要なデータが必要なときに必ず使用できます。