拡張ディレクトリカタログを設定する

拡張ディレクトリカタログを設定するには、4 つのパートを実行します。

パート 1: 各 Domino® ディレクトリに定義済みドメインがあることを確認する

ディレクトリカタログに集約された各 Domino ディレクトリでは、ディレクトリプロフィールにドメインを定義する必要があります。Dircat では、ドメイン名を使用して 1 つ以上の Domino ディレクトリ内にある同じ名前のグループを区別します。

ディレクトリカタログに集約する各 Domino ディレクトリに対して、以下の操作を実行します。

  1. Domino ディレクトリを開きます。
  2. [アクション] > [ディレクトリプロフィールの編集] を選択します。
  3. [Domino ディレクトリで定義されたドメイン] フィールドに有効なドメイン名が表示されていることを確認します。通常、このフィールドは自動的に設定されます。
  4. [保存して閉じる] をクリックします。

パート 2: 拡張ディレクトリカタログデータベースを作成する

注: 拡張ディレクトリカタログを 1 次 Domino ディレクトリに統合する場合は、この手順を省略します。
  1. [ファイル] > [アプリケーション] > [作成] を選択します。
  2. [サーバー] フィールドには、ディレクトリカタログを集約するために指定した Dircat サーバーを選択します。
  3. [タイトル] フィールドには、ディレクトリカタログのタイトルを入力します (たとえば、「extended directory catalog」)。
  4. [ファイル名] フィールドには、ディレクトリカタログのファイル名を入力します (例: EDC.NSF)。ファイル名 NAMES.NSF は使用しないでください。
  5. [詳細テンプレートの表示] をクリックします。
  6. [テンプレートサーバー] で、Domino ディレクトリテンプレートを格納するサーバーを選択します。
  7. Domino ディレクトリテンプレート (PUBNAMES.NTF) を選択します。
  8. [テンプレートを引き継いで設計] は選択したままにします。
  9. [OK] をクリックします。
注: 拡張ディレクトリカタログを作成した後に、データベース ACL に管理者アクセス権とすべてのロールアクセス権の両方があることを確認する必要があります。アクセス権がない場合は、拡張ディレクトリカタログの設定文書を作成できません。

ステップ 3: 拡張ディレクトリカタログ設定文書を作成し、Dircat タスクを実行する

  1. パート 2 で作成したデータベースを開きます。
    注: 拡張ディレクトリカタログを 1 次 Domino ディレクトリに統合する場合は、その 1 次 Domino ディレクトリを開きます。
  2. [作成] > [拡張ディレクトリカタログ] を作成し、文書内の以下のフィールドを完成させます。以下の各フィールドの詳細説明を確認した後、Dircat タスクを実行してディレクトリカタログを構築してください。
    表 1. [基本] タブのフィールド

    フィールド

    説明

    [取り込むディレクトリ]

    Dircat タスクで集約する Domino ディレクトリ、および Dircat タスクでディレクトリを処理する順序を指定します。

    [追加で取り込むフィールド名]

    Domino ディレクトリから集約するフィールドを指定します。すべてのフィールドを集約することをお勧めします。すべてのフィールドを集約するには、[追加で取り込むフィールド名] フィールドからすべてのフィールドを削除して、空白のままにしておきます。

    [重複するユーザーを取り除く]

    同じ名前を持つ複数のユーザーエントリを集約して、重複を削除するかどうかを指定します。

    [グループタイプ]

    集約するグループタイプを指定します。

    [メール受信データベースを含む]

    メール受信データベース文書を集約するかどうかを指定します。デフォルトは [はい] です。

    サーバー名を含む

    サーバー文書を集約するかどうかを指定します。デフォルトは [いいえ] です。

    集約を制限するサーバー

    (推奨) このディレクトリカタログを集約できる Dircat サーバーを 1 つ指定します。

    集約作業のレポート送付先

    (オプション) ディレクトリカタログステータスレポートを受信するユーザーの名前を指定します。

    表 2. [詳細] タブのフィールド

    フィールド

    説明

    バージョン

    DIRCAT5.NTF テンプレートをアップグレードすると 1 ずつ増える読み込み専用フィールド。内部処理専用です。

    選択式

    (オプション) どの文書を集約するかを制御する選択式を指定します。選択式で指定された構文が有効かどうかを確認するには、[構文チェック] をクリックします。

    複製履歴

    集約されたディレクトリを Dircat タスクで最後に複製した日時を示します。

    ディレクトリカタログを完全に再構築する場合は、[履歴を削除] をクリックします。Dircat による再構築に習熟していない場合は、[履歴を削除] をクリックしないでください。ディレクトリタスクについての情報は、関連リンクを参照してください。

  3. 文書を保存して閉じます。
  4. Dircat タスクを実行して、ディレクトリカタログを作成します。
注: 拡張ディレクトリカタログを 1 次 Domino ディレクトリに統合する場合は、パート 4 とパート 5 を省略します。

パート 4: 拡張ディレクトリカタログのレプリカを最低 1 個作成する

パフォーマンスを向上させ、フェイルオーバーを可能にするために、別のサーバーにディレクトリカタログのレプリカを最低 1 個作成します。ディレクトリカタログのレプリカを最新の状態に保つために、レプリカを持つサーバーと Dircat サーバーの間で複製が行われるようにします。

パート 5: 拡張ディレクトリカタログを使用するようにサーバーを設定する

拡張ディレクトリカタログを使用するようにサーバーを設定するには、サーバーで使用する [ディレクトリアシスタント] データベースに拡張ディレクトリカタログのディレクトリアシスタント文書を作成します。