概要

BigFix Insights はすべての BigFix データを単一のデータ・ウェアハウスに統合するのに役立つアプリケーション主導型の抽出、変換、ロード (ETL) です。

Insights は ETL のデプロイメント間のすべてのデバイスと BigFix データの相関図を自動的に作成します。相関図の自動作成後、ビジネス・インテリジェンス (BI) ツールは Insights のデータベースを参照でき、レポートに必要な分析や視覚化を生成し、リスクを軽減できます。

Insights は、複数の BigFix デプロイメントからのデータをデータ・ウェアハウスに格納、集約する機能を持つ ETL を提供します。このデータ・ウェアハウスから、Tableau、Power BI などのビジネス・インテリジェンス・ツールと分析ツールを使用できます。

フィーチャーと機能:

以下は、BigFix Insights に備わっている機能のリストです。

• BigFix Enterprise データソースからのデータを、レポートの生成に最適化されたデータの集められた単一のデータ・レイクにインポートおよび統合します。
• ETL スケジュールを管理するための WebUI ベースのツールを提供します。
• BI のレポート作成ツールを使用して、さまざまな基準や過去のトレンドごとにグループ化したデータの要約を示すレポートを簡単に作成します。レポートには、以下の領域を対象とした豊富な視覚化セットおよび動的フィルター機能を備えています。
  • パッチ・リズム
  • デバイスのインベントリー
  • OS マイグレーション
  • デプロイメント進行状況

技術的背景

BigFix Enterprise Server (BFEnterprise) データベースには、Fixlet、分析、コンピューター、サイト、およびプロパティーに関する情報が含まれています。BFEnterprise データベース内に格納されたデータは、ほぼリアルタイムのプラットフォーム機能をサポートするように最適化された非正規化形式で格納されます。Insights は、BFEnterprise データベース (レプリカ) から情報を取り込み、このデータを標準の正規化された形式に変換します。この形式は、SQL でのクエリー、レポート作成、および組織全体の重要なデータの視覚化サービスをサポートするように最適化されています。このドキュメントでは、BigFix Insights アプリケーションに関連付けられているスキーマの概要も説明します。

ライセンス基準

BigFix Insights は、すべての既存の BigFix サービス (Patch、Lifecycle、Start Kit、Compliance、または Inventory) のアドオンとして利用可能です。詳細については、お客様の HCL 担当員にお問い合わせください。

アーキテクチャーの概要

下図は、BigFix Insights のアーキテクチャーの概要を示しています。

上記のアーキテクチャーは、BigFix Insights のインフラストラクチャー・コンポーネントを示しています 。BigFix Insights アプリケーションは MSSQL DBMS に基づいて構築され、WebUI プラットフォームを駆動アプリケーションとして利用します。Insights アプリケーションは、1 つまたは複数の BigFix Enterprise Root Server Databases から構造化データを取り込みます。BigFix Root Server プラットフォームのパフォーマンスを維持し、アプリケーションへの潜在的な影響を軽減するために、データは BFEnterprise データベースのバックアップまたはレプリカ (T-Log 配布を利用) から取得されます。ライブ BFEnterprise データ・ソースでの ETL の実行は、初期リリースではサポートされておらず、すべての実稼働実装シナリオで避ける必要があります。Insights Datalake スキーマはドキュメント化されており、正規化された形式の BFEnterprise データベースを提供するため、お客様は BI ツールを利用してレポートを作成できます。

初期リリースでは、機能の例として、Tableau 内にいくつかのレポートが提供されています。Tableau には豊富なデータ視覚化オプションがあり、レポートの作成と開発のための堅牢なユーザー・インターフェースを提供しますが、お客様は他の BI インターフェースも活用することもできます。