クロスプロファイル管理

Android のクロスプロファイル制限ポリシーにより、組織は、同じデバイス内の業務用プロファイルから個人用プロファイルへのデータ共有を保護および制御することができます。

クロスプロファイルの制限は、個人プロファイルと業務プロファイルを持つデバイス (たとえば、BYOD、、COPEなど) に適用されます。

Note: MCM3.0 により、カスタム・ポリシーを作成し、WebUI を通じてポリシー・グループに組み合わせることにより、クロス・プロファイル制限を構成できます。

クロスプロファイル制限ポリシーのサンプル・コード

クロスプロファイル制限が付いたカスタムポリシーのサンプルコードは、以下となります
{
  "showWorkContactsInPersonalProfile": enum (ShowWorkContactsInPersonalProfile),
  "crossProfileCopyPaste": enum (CrossProfileCopyPaste),
  "crossProfileDataSharing": enum (CrossProfileDataSharing)
}

カスタマイズ可能なパラメーター

showWorkContactsInPersonalProfile
業務用プロファイルに保存されている連絡先情報が個人用プロファイルを連絡先検索と着信通話に表示するかどうかを設定します。
SHOW_WORK_CONTACTS_IN_PERSONAL_PROFILE_UNSPECIFIED 未指定。デフォルトは、show_work_contacts_in_personal_profile_allowed となっています。
SHOW_WORK_CONTACTS_IN_PERSONAL_PROFILE_DISALLOWED 業務プロファイルの連絡先が個人プロファイルの連絡先検索や着信コールに表示されないようにします
SHOW_WORK_CONTACTS_IN_PERSONAL_PROFILE_ALLOWED デフォルト。業務プロファイルの連絡先が個人プロファイルの連絡先検索や着信コールに表示されるようにします
crossProfileCopyPaste

1つのプロファイル (個人用または業務用) からコピーされたテキストが他のプロファイルにペーストできるかどうかを設定します。

CROSS_PROFILE_COPY_PASTE_UNSPECIFIED 未指定。デフォルトは、COPY_FROM_work_TO_personal_disallowed となっています。
COPY_FROM_WORK_TO_PERSONAL_DISALLOWED デフォルト。ユーザーが業務プロファイルからコピーした個人プロファイルのテキストをペーストするのを禁止します。個人プロファイルからコピーされたテキストは業務プロファイルにペーストでき、業務プロファイルからコピーされたテキストは業務プロファイルにペーストできます。
CROSS_PROFILE_COPY_PASTE_ALLOWED いずれかのプロファイルでコピーされたテキストは、もう一方のプロファイルにベーストすることができます。
crossProfileDataSharing
一方のプロファイル (個人用または業務用) のデータを、もう一方のプロファイルのアプリと共有できるかどうか。具体的には、インテントを介してシンプルなデータ共有を制御できます。連絡先の検索、コピー/ペースト、あるいはネットでつながっている業務用および個人用のアプリといった、他のクロスプロファイル通信チャネルの管理は、個別に構成されます。
列挙
CROSS_PROFILE_DATA_SHARING_UNSPECIFIED 未指定。デフォルトは、DATA_SHARING_FROM_WORK_TO_PERSONAL_DISALLOWED となっています。
CROSS_PROFILE_DATA_SHARING_DISALLOWED 個人プロファイルから業務プロファイルへのデータの共有、および個人プロファイルから業務プロファイルへのデータの共有が禁止されます。
DATA_SHARING_FROM_WORK_TO_PERSONAL_DISALLOWED デフォルト。ユーザーが業務プロファイルのデータを個人プロファイルのアプリと共有するのを禁止します。個人データは、業務用アプリと共有できます。
CROSS_PROFILE_DATA_SHARING_ALLOWED いずれかのプロファイルにあるデータは、もう一方のプロファイルと共有することができます。