基本インストール
最も基本的なインストールには、Remote Control ターゲットとコントローラーの各コンポーネントが必要です。その 2 つのコンポーネントを使用して、ピアツーピアのリモート・コントロール・セッションを開始します。この場合、セッションのポリシーはターゲット・レベルでのみ定義されます。
ターゲットからコントローラーへの通信に使用されるポートは、インストール時に構成できます。デフォルトはポート 888 です。
このようなインストールでは、基本的な監査情報が提供されます。この情報には、BigFix® コンソールからアクセスできます。この情報は、Windows オペレーティング・システムではアプリケーション・イベント・ログ、Linux オペレーティング・システムではシステム・ログにも保管されます。ただし、ユーザーおよびコンピューターの一元的な監査および管理が必要な場合は、サーバー・コンポーネントをインストールしてください。
サーバー・コンポーネントには、コントローラー・ユーザーが簡単にターゲットを検索できる単一のインターフェースが用意されています。また、最も頻繁にアクセスされている複数のターゲットを編成することや、それらのターゲットのセッション履歴を表示することもできます。管理対象環境で管理者が実行できる追加機能は、以下のとおりです。
- ユーザーおよびターゲットの一元管理: 類似するプロファイルを持つユーザーをグループに編成できます。Remote Control サーバー・インターフェースを使用して手動で、または LDAP からユーザーおよびグループをインポートして編成することができます。同様に、ターゲットの編成は、手動でも、ターゲットのメンバーシップ・ルールを設定してターゲットを特定のグループに自動的に割り当てることによっても可能です。ターゲットのメンバーシップ・ルールについて詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。
- ポリシーの一元管理: サーバー・インターフェースからセッションを開始すると、セッションに設定されるアクセス許可が、ターゲットおよびコントローラーのプロパティーから取り込まれます。単一のターゲットに対して、組織内のさまざまなユーザーごとに、異なるアクセス・レベルをより柔軟に定義できます。
- 監査および記録の一元的リポジトリー: 管理者は、Remote Control サーバー・インターフェースを使用して、監査情報を閲覧および調査できます。また、特定のリモート・コントロール・セッションに関連付けられた記録を表示することもできます。管理者は、既存のセッション履歴を検索できます。例えば、ユーザー ID やコンピューター名などを基準として検索することができます。
- アクセス要求の管理: 管理者は、ターゲットまたはターゲット・グループに対する一時アクセス権限を付与することや、アクセス権限のレベルを上げることができます。一時アクセス権限は、Remote Control に登録されたユーザーにも、未登録のユーザーにも付与できます。
- レポート作成機能

注: 管理対象環境では、コントローラー・コンポーネントをインストールする必要はありません。リモート・コントロール・セッションは、Remote Control サーバー・インターフェースからコンテキストに応じて起動されますまた、管理対象環境で、スタンドアロン・コントローラー・コンピューターからのピアツーピア・リモート・コントロール要求を受け入れるよう、ターゲット・コンポーネントを構成することもできます。ターゲットのインストールについて詳しくは、「ターゲットのインストール」を参照してください。