ターゲットがサーバーに適切に接続できないため、それらのターゲットとのセッションを確立できない

ターゲット・ソフトウェアをインストールすると、ターゲットはサーバーに接続しようとします。その際、ターゲットは、http または https と、ターゲットのインストール時に定義されたサーバーの Web アドレスを使用します。ただし、サーバーとターゲット間の接続を正常に確立するために注意しなければならない重要な考慮事項が 2 点あります。

• ターゲットにはサーバーの正しい Web アドレスを指定する必要があります。
• Web アドレスのホスト名の部分は、サーバーの SSL 証明書の共通名と一致している必要があります。

インストール・プログラムを使用して BigFix® Remote Control Server をインストールする場合は、「Web サーバーのパラメーター」ウィンドウで正しい値を入力する必要があります。「データのアップロード先サーバー」フィールドには、Windows® オペレーティング・システム設定のコンピューター名が取り込まれます。サーバーのインストーラー・プログラムは、このフィールドの値を使用して、サーバーの URL と SSL 証明書を生成します。このサーバーの URL を使用して、trc.properties ファイルの url プロパティーの値が設定されます。そのため、インストール時には正しい名前を指定する必要があります。正しくない値を指定すると、次の問題が発生することがあります。ターゲットは、サーバーに初めて接続する際に、ターゲット・レジストリーまたは構成ファイルの ServerURL プロパティーを使用してサーバーに接続します。サーバーからターゲットへの応答には、trc.properties ファイルの url プロパティーに割り当てられているサーバー・アドレスが含まれています。これ以降、ターゲットはこのアドレスを使用してサーバーに接続することになります。ターゲットに送信された Web アドレスが正しくない場合、ターゲットが一度登録されるとサーバーに再接続できなくなるという症状が発生します。しばらく時間が経過すると、ターゲットはオフラインとしてマークされます。また、このターゲットとのセッションを開始できません。これは、ターゲットで着信セッションの認証に使用する正しい作業サーバー・アドレスが指定されていないためです。

サーバーの SSL 証明書内の共通名は、実際にサーバーの IP アドレスに解決されるホスト名にする必要があります。例えば SSL 証明書 に mytrcserver が指定されているが、ターゲットでは「mytrcserver」をサーバーの IP アドレスに変換できない場合、環境が正しく構成されていません。正しくサポートされる名前は、DNS に登録されている完全修飾ドメイン名のみです (例: mytrcserver.location.uk.example.com)。mytrcserver のみを使用する場合、これはサーバーとターゲットが同じローカル・ネットワーク上にあり、サーバーとターゲットで WINS が構成されている場合にのみ有効です。

nslookup コマンドを使用して完全なコンピューター名または IP アドレスを照会することで、DNS サーバーが正しく構成されていることを確認できます。

For example: At a command prompt type the following commands
C:\>nslookup

Default Server:  gbibp9ph1--31ndcr.wan.example.com
Address:  192.0.2.21



Type in the hostname of your server

> mytrcserver.location.uk.example.com
Server:  gbibp9ph1--31ndcr.wan.example.com
Address:  192.0.2.21

Name:    mytrcserver.location.uk.example.com
Address:  192.0.2.25



Type in the ip address of your server

> 192.0.2.25
Server:  gbibp9ph1--31ndcr.wan.example.com
Address:  192.0.2.21

Name:    mytrcserver.location.uk.example.com
Address:  192.0.2.25