イメージのインポート

「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードでは、既存イメージのメタデータをインポート、事前キャッシュ、削除、変更することで、イメージを管理できます。

「イメージ・ライブラリー」から、以下のイメージをアップロードできます。
  • 「イメージ取得」ダッシュボードを使用するか手動で以前にキャプチャーした Windows イメージ。(.wim)、またはインストール・メディアから直接アップロードしたイメージ。Windows 2003 プラットフォームのインストール・メディア (ISO) からイメージをインポートすることはできません。
  • タスク 201 を使用してキャプチャーしたか、インストール・メディアから作成した Linux イメージ (セットアップ)。
  • インストール・メディアから作成した VMware ESXi イメージ。
Linux イメージと VMware イメージは、拡張子 .lim で示されます。

Windows イメージの場合のみ、既存のイメージから新規インポートしたイメージに、構成設定をコピーできます。ただし、これらのイメージに互換性があることが前提です。例えば、オペレーティング・システムの更新用に新規イメージをアップロードした場合は、同じオペレーティング・システムの以前のサービス・パックの既存イメージで定義されているベア・メタル・プロファイル、ドライバー・バインディング、およびテンプレートを、その新規イメージに関連付けることができます。「Windows 参照イメージからの構成設定のコピー」を参照してください。

「イメージ・ライブラリー」で、選択したターゲットへのイメージのデプロイや、Windows ターゲットおよび Linux ターゲットへのデプロイメントのためにベア・メタル OS Deployment サーバーに送信するプロファイルの作成を実行できます。

「入手元」列には、イメージがキャプチャーされたか (イメージ取得)、インストール・メディアからインポートされたか (設定) が表示されます。

新規イメージをインポートするには、「イメージのインポート」をクリックします。ライブラリー内の既存のイメージをダウンロードまたは編集するには、右にあるアイコンを使用します。


イメージ・ライブラリー

「イメージのインポート」メニューで、インポートするイメージのタイプを選択します。インポートできるのは、Windows 参照マシンからキャプチャーしたイメージ (.wim) または Linux 参照マシンからキャプチャーしたイメージ (.lim)、あるいはインストール・メディア (ISO) からのイメージです。

重要: WMware ESXi ターゲットではイメージの再作成がサポートされていません。

インストール・メディアからのイメージのインポート

ISO イメージは、アーカイブ形式 (.iso) でインポートすることも、解凍された ISO イメージ・ファイルが格納されているフォルダーまたはドライブからインポートすることもできます。ISO アーカイブ形式 (.iso) で Windows イメージをインポートする場合は、コンソールがインストールされているシステムに、7-zip 圧縮/解凍ツールをあらかじめダウンロードしてインストールしておく必要があります。

インポートするイメージが複数のインストール・メディア・ファイル (SLES-DVD1.isoSLES-DVD2.iso など) で提供されている場合、これらのファイルを単一のフォルダーに解凍して、そのフォルダーを「インポートのイメージ」ポップアップで指定する必要があります。

注: SLE15 SP0 および SP1 の場合は、インストーラー ISO をパッケージ ISO とマージしていることを確認してください。手順については、https://documentation.suse.com/sbp/all/single-html/SBP-SLE15-Custom-Installation-Medium/ の SUSE 公式資料を参照してください。
イメージをインポートするには、コンピューター上のイメージ・ファイルまたはフォルダーを参照して指定し、「分析」をクリックします。

通常、分析が完了するには数分かかります。ISO イメージをインポートする場合は、この時間中に、指定された ISO ファイルまたはフォルダーの内容が検査され、イメージから取得した情報が表示されます。「エディション・リスト (Editions List)」で、デプロイ可能なエディションを表示できます。イメージに含まれる OS リソースは、自動的にアップロードされます (まだ存在しない場合)。
「イメージのインポート」の選択
注: .wim および .lim ファイルの場合、「分析」をクリックすると、追加入力なしでイメージが分析され、アップロードされます。

情報を確認し、「アップロード」をクリックしてイメージのインポートを開始するか、「キャンセル」をクリックして終了します。

「イメージのインポート」ウィンドウの上部に、「イメージは、バックグラウンドで現在アップロード中です」というメッセージが表示されます。イメージが正常にアップロードされると、手順が完了します。

重要:
  • Microsoft メディア作成ツールを使用して生成された .esd フォーマットのインストール・メディアから Windows 10 イメージをインポートする場合、イメージに含まれるのは単一のアーキテクチャー (x86 または x64) である必要があり、両方を含めることはできません。両方が含まれる場合、インポート操作は失敗します。
  • デプロイ時にネットワーク・インストールの動作をする単純なブート可能 Linux iso イメージをセットアップ・イメージとしてイメージ・ライブラリーにインポートすることはできません。例えば、Red Hat の boot.iso イメージ (RHEL-6.8-20160414.0-Server-x86_64-boot ISO など) や SUSE の mini-iso イメージ (SLE-12-Server-MINI-ISO-x86_64-GM-DVD.iso など) を使用して「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードにセットアップ・イメージを作成することはできません。

Windows 10 および Windows 11 イメージをインポートするための要件

BigFix コンソールが実行されているオペレーティング・システム用に適切なレベルのデプロイメント・ツールがある場合には、.iso のファイル形式で圧縮イメージが含まれている Windows 10/11 の .esd ファイルをインポートできます。以下の BigFix コンソール要件が適用されます。
  • Windows 8.1 または Windows 2012 R2 システム以降で実行されるコンソール、任意の WADK 10 を使用。
  • WADK 10 を搭載した Windows システム上で実行されるコンソール。
  • Windows 10/11 または Windows 2016/2019 システム上で実行されているコンソール。
Windows 10/11 (非 .esd) イメージを正常にインポートするには、以下の BigFix コンソール要件が適用されます。
  • Windows 7 以降を搭載したシステム上で実行されるコンソール。
  • WADK 10 がインストールされている任意の Windows システム上で実行されるコンソール。インストール済みの WADK 10 バージョンが 1709 以降の場合、コンソールは Windows 8.1 以降がインストールされているシステム上にある必要があります。
  • Windows 10/11 または Windows 2016/2019 システム上で実行されているコンソール。

キャプチャーされた Windows イメージのインポート

「イメージ取得」ダッシュボードを使用するか、手動で事前にキャプチャーしたイメージをインポートできます。キャプチャーされた .wim イメージ・ファイルのインポート中は、キャプチャー・フェーズの段階で作成された対応するドライバー・ディスクリプター・ファイル (.driverinfo) とイメージ・ディスクリプター・ファイル (.imageinfo) が同じパスに存在している必要があります。ドライバー・ディスクリプター・ファイルがない場合は、インポート・プロセスで自動的に作成されます。ドライバー・ディスクリプター・ファイル、またはイメージ ・ディスクリプター・ファイルがない場合は、インポート・プロセスで自動的に作成されます。

重要: 複数のパーティションを含む手動でキャプチャーしたイメージをインポートする場合は、generalize オプションを指定して Sysprep コマンドを実行するようにします。

キャプチャーされた Linux イメージのインポート

タスク 201 を使用して以前にキャプチャーした Linux イメージをインポートするには、「イメージのインポート」をクリックして、「Linux キャプチャー・イメージ (.lim)」を選択し、キャプチャーしたイメージの完全修飾パスを指定します。[分析] をクリックします。分析が完了すると、インポート・プロセスが開始します。「OK」をクリックします。

Windows 参照イメージからの構成設定のコピー

Windows イメージの場合は、ベア・メタル・プロファイル、テンプレート、ドライバー・バインディング・グリッドなどの構成設定を、既存のイメージから別の互換性のあるイメージにコピーすることができます。構成設定がコピーされるのは、以下の互換性条件が満たされている場合のみです。

  • 両方のイメージが以下の条件を満たしている必要があります。
    • オペレーティング・システムが同じであること
    • アーキテクチャー (32 ビットまたは 64 ビット) が同じであること
    • 取得元が同じであること (両方がキャプチャーされたイメージであるか、インストール・メディアから作成されたイメージでなければなりません)
  • 設定を継承するイメージに、既に構成設定が関連付けられていてはいけません。

上記の条件のうち 1 つ以上が満たされていない場合は、エラー・メッセージが表示されます。

「イメージ・ライブラリー」ダッシュボードで、構成設定をコピーするターゲット・イメージを選択し、「設定のコピー元... 」をクリックします。

互換性のあるイメージのリストから、参照イメージを選択します。参照イメージにベア・メタル・プロファイルが関連付けられている場合は、プロファイルをターゲット・イメージにコピーするときに使用するプロファイル名のプレフィックスまたはサフィックス、あるいはその両方をオプションで指定できます。
「イメージ設定のコピー」ウィザード
注: プレフィックス、サフィックス、またはその両方を指定しており、結果のプロファイル名が英数字 70 文字を超える場合は、名前が最大許容長に短縮されます。

参照イメージにテンプレートやドライバー・バインディングが関連付けられている場合は、これらも新規イメージにコピーされます。新規イメージでは、プロファイル名を変更できます。要約パネルに、コピーされるすべてのオブジェクトが表示されます。

重要: 参照イメージのベア・メタル・プロファイルにルールが関連付けられている場合、これらのルールは新規イメージにコピーされますが、以前のプロファイルとの競合を避けるために、無効化されます。コピーしたベア・メタル・プロファイルでこれらのルールを再度アクティブにするには、「ルールをアクティブにする」を使用します。コピーの完了後に、参照イメージと構成が消去されることはありません。
注: 場合によっては、ターゲット・イメージに事前に定義された設定がなくても、エラー・メッセージが表示されることがあります。詳しくは、「手動ドライバー・バインディングでのイメージ設定コピーのエラー」を参照してください。