データベースの要件
データベースには、クライアントから取得したすべてのデータが保存されます。BigFix サーバーをインストールする前に、データベースの要件が満たされていることを確認します。
アップグレード前チェック用の Fixlet を使用すると、BigFix サーバーを V10 に正常にアップグレードできるかどうかを検証するための一連のチェックを実行できます。実行されたステップについての詳細を含むログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。これらのチェックが失敗した場合、preupgrade-Version 10 <datetime>.err
ログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。これらのチェックが正常に終了した場合、preupgrade-Version 10.out
ログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。X は、モディフィケーション・レベルを表します。すべてのチェックが正常に完了した場合のみ、このタスクは該当しません。
Windows システム上の BigFix サーバーでは、以下の構成がサポートされます。
- ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server 2012、2014、2016、2017、または 2019。注: 実稼働環境に BigFix をインストールする場合は、Microsoft SQL Server の Enterprise および Standard をお勧めします。Express Edition は、非常に小規模なデプロイメントに使用される場合があります。デプロイメントに最適なデータベースを選択するには、Microsoft の資料を参照してください。重要: BigFix をインストールまたはアップグレードする場合、インストールまたはアップグレードを実行するユーザー・アカウントは、SQL Server の
sysadmin
サーバー・ロールを持っている必要があります。SQL Server のリモート・インスタンスを操作する場合、AD ドメイン・サービス・アカウントは dbo 権限、つまり BFEnterprise データベースおよび BESReporting データベースのdb_owner
を持っている必要があります。インストールまたはアップグレードを実行するにはsysadmin
サーバー・ロールで開始し、製品が稼働中になった後で特権をdb_owner
に下げてください。重要: SQL Server を使用する場合は、Microsoft SQL データベース照合の次の前提条件を満たしていることを確認します。- データベース照合は、大文字小文字を区別しません。
- サーバー、データベース、列レベルでのデータベース照合は、同じ値に設定する必要があります。
- SQL サーバー・インスタンス・レベル
SELECT ServerProperty('Collation')
- データベース・レベル
SELECT DatabasePropertyEx('BFEnterprise','Collation')
- BFEnterprise データベースと BESReporting データベースの列レベル
SELECT C.name, O.name, C.collation_name
重要: BFEnterprise および BESReporting のデータベース互換性レベルは、少なくとも 110 でなければなりません。注: Windows のシステムでは、SQL Server Native Client
ドライバーは必須です。注: データベースパスワードで、文字「{」または「}」を使用しないでください。この文字を使用すると、インストールが失敗する場合があります。
- ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server 2012、2014、2016、2017、または 2019。
Red Hat Enterprise Linux システム上の BigFix サーバーでは、以下の構成がサポートされます。
- DB2 Server をローカルにインストールする場合: DB2 V11.5 GA / 11.5.4 / 11.5.5 / 11.5.6 / 11.5.7 Standard Edition 64 ビット。
- DB2 Server をリモートにインストールする場合: IBM Data Server Client V11.5。
db2licm -l
コマンドを実行して、サーバーまたはクライアントがインストールされているかどうかと、DB2 のエディションを確認できます。DB2 サーバーがインストールされているコンピューターでは詳細なレポートを受け取り、クライアントのみがインストールされている場合は空のレポートを受け取ります。インストールされている DB2 のバージョンを確認するには、db2level
コマンドを実行します。注: デプロイメントのインストールが完了すると、データベースへの接続に使用する DB2 インスタンス名は変更できなくなります。デフォルト名はdb2inst1
です。注:- サーバー・データベースと Web レポート・データベースのBigFix両方に接続BigFixする DB2 インスタンス名には、以下の権限が必要です。
- インストールおよびアップグレードのフェーズの DBADM 特権
- ランタイムの DATAACCESS 特権
- BigFix のインストールやアップグレードの際は、以下のデータベース構成の要件を必ず満たすようにしてください。
- LOGFILSIZ の最小値: 10240
- LOGPRIMARY の最小値: 10
- LOGSECOND の最小値: 100
- AUTO_REORG: ON
-
BES ルート・サーバーのインストールに使用する DB2 インスタンス名に空白、タブ
\t
、リターン\n
、; & | " ' < >
などの特殊文字を含めることはできません。データベースのパスワードで、ASCII 以外の文字を使用しないでください。ASCII 以外の文字を使用すると、インストールが失敗する場合があります。 - Linux システムに BigFix サーバーを正常にインストールするため、DB2 レジストリー変数 DB2_COMPATIBILITY_VECTOR が設定解除されていることを確認してください。この変数は NULL に設定されている必要があります。
- BigFix インストーラーは、 BigFix に関連する Microsoft SQL データベースのカスタマイズを実行します。BigFix 9.5.10 以降のインストーラーでは、このために、データベースに対してシングル・ユーザー・モードが必要です。シングル・ユーザー・モードは、Microsoft SQL の複製または Microsoft SQL の可用性グループ用に構成されたデータベースとは互換性がありません。これらの構成は、アップグレード前に無効にし、アップグレード後に再び有効にする必要があります。これは、BigFix でサポートされるすべての Microsoft SQL バージョンに適用されます。
- BigFixデータベースの名前は変更しないでください。変更された場合、アップグレードに失敗する可能性があります。
サポートされるデータベースのバージョンについては、「システム要件」を参照してください。