ウォーム・スタンバイ・モードで実行されているインスタンスの PVU と VPC の固定値
DB2 など、一部の IBM 製品のライセンス・モデルは、ウォーム・スタンバイ・モードで実行される製品インスタンスが一定の数の PVU や VPC を消費するように定義しています。このような製品インスタンスによるメトリック使用状況をレポートするには、製品インスタンスに PVU ウォーム・スタンバイまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックを割り当てます。
固定値
License Metric Tool は、製品インスタンスごとに、以下の固定数のメトリック単位を報告します。
- 製品に PVU ウォーム・スタンバイ・メトリックが割り当てられている場合は 100 PVU。
- 製品に VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックが割り当てられている場合は 1 VPC。
注: 値は変更できません。
使用状況の計算およびレポート
開始する前に、ご使用の製品の使用条件をお読みください。使用条件で、ウォーム・スタンバイ・モードで実行される製品インスタンスがインスタンスあたり 100 PVU または 1 VPC を消費することが規定されている場合は、「ソフトウェア分類」レポートで PVU ウォーム・スタンバイ・メトリックまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックをインスタンスに割り当てます。詳しくは、こちらを参照してください:コンポーネントの製品への割り当て。
- PVU サブキャパシティーと VPC
- PVU ウォーム・スタンバイまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックの使用状況は、製品の PVU サブキャパシティーや VPC メトリックの使用状況とは別に報告されます。ライセンス・メトリックの最終使用量を取得するには、「すべてのメトリック」レポートまたは監査スナップショットの 2 つの値を追加します。例えば、Enterprise Server Edition プロセッサー・バリュー・ユニットは、以下の数の PVU を消費します。
- サブキャパシティー・ライセンス下では 1200 PVU。
- ウォーム・スタンバイ・モードで実行されるインスタンスによって 300 PVU。
- PVU フル・キャパシティー
- 製品の PVU サブキャパシティーの代わりに PVU フル・キャパシティーをレポートする場合は、ウォーム・スタンバイ・モードで実行されるインスタンスを含め、すべての製品インスタンスを PVU ライセンス・メトリックに割り当てます。PVU ウォーム・スタンバイ・メトリックには製品インスタンスを割り当てないでください。
- Flex Point 製品および Cloud Pak
- 製品がさらに Flex Point 製品や Cloud Pak に割り当てられている場合、手動計算は必要ありません。2 つの値は自動的に合計され、License Metric Tool によって FlexPoint 製品または Cloud Pak の全体的なメトリック使用量が計算されます。例えば、Enterprise Server Edition プロセッサー・バリュー・ユニットは、以下の数の PVU を消費します。
- サブキャパシティー・ライセンス下では 1200 PVU。
- ウォーム・スタンバイ・モードで実行されるインスタンスによって 300 PVU。
PVU ウォーム・スタンバイまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックの製品への追加
ソフトウェア・カタログには、ウォーム・スタンバイ・モードで実行される製品インスタンスが、インスタンスあたり 100 PVU または 1 VPC を消費することがライセンス契約で定められた製品が複数含まれています。製品のライセンス契約で上記が定められているにもかかわらず、PVU ウォーム・スタンバイまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックを割り当てるオプションがない場合は、「 製品とメトリック」レポートにメトリックを追加します。詳しくは、こちらを参照してください:製品への追加のメトリックの割り当て。
その他の用途
製品のライセンス契約で、ウォーム・スタンバイ・モード以外のシナリオ (ホット・スタンバイ・モードなど) で製品がインスタンスあたり 100 PVU または 1 VPC を使用することが規定されている場合は、製品に PVU ウォーム・スタンバイ・メトリックまたは VPC ウォーム・スタンバイ・メトリックを割り当てることができます。