F4FHandler を実装するクラスの作成

新規フレームワーク・ハンドラーを作成するには、まず、F4FHandler を実装するクラスを作成する必要があります。Framework for Frameworks の機能をサポートするために、2 つのメソッドを実装する必要があります。

オーバーライド (Override) isApplicable

目的: AppScan® Source は、当該ハンドラーを実行すべきかどうかを判断するために、isApplicable を呼び出します。True が返された場合は、handleApp を呼び出すことで当該ハンドラーを実行します。False が返された場合は、これ以上の呼び出しは行いません。

注: isApplicable には、アプリケーションが Java アプリケーションであることを確認する検査がメソッドの初めの部分に含まれており、その後で以降の処理が続行されます。

例で注目する点: Ejb2xHandler では、isApplicable によって、最初に言語が適切であるかどうかがチェックされます (EJB は Java アプリケーションにのみ存在するためです)。アプリケーションが Java ベースの場合、isApplicable は、EJB 2 アプリケーションに必須の構成ファイルである ejb-jar.xml のインスタンスを検索します。構成ファイルが検出されると、これらの構成ファイルがハンドラーに読み込まれ、構成ファイルに含まれる情報を処理するために True を呼び出す必要があることを AppScan® Source に通知するために、handleApp が返されます。

オーバーライド (Override) handleApp

目的: AppScan® Source は、現行のスキャン対象アプリケーションで使用されているフレームワーク (複数可) に関する情報を特定および設定するために、handleApp を呼び出します。F4FApp パラメーターおよび F4FAction パラメーターを使用して、アプリケーションに関する情報の取得や、ハンドラーの処理対象となる存在するフレームワークの処理方法の詳細の指定を行います。