Linux でのグラフィカル・インストーラーを使用しない AppScan Source のインストール
AppScan Source ではグラフィカル・インストーラーのみが提供されています。X Windows を使用せずに Linux システムに AppScan Source をインストールするには、サイレント・インストールを構成します。
AppScan Source ではコマンド行インストーラーは利用できませんが、以下のサイレント・インストールを構成することで、X Windows を使用せずに Linux システムにインストールできます。
- Windows または Linux システムでグラフィカル・インストーラーを実行し、インストール対象のコンポーネントを指定する .properties 応答ファイルを生成します。
- .properties 応答ファイルを Linux システムにコピーし、サイレント・インストールを実行します。
.properties 応答ファイルの生成
.properties 応答ファイルは、グラフィカル・インストーラーを実行できる環境であれば任意の Windows または Linux システム上で生成できます。
- コマンド・シェルを開きます。注: Windows で、管理者として cmd を実行します。
- OUNCE_CONFIG_FILE=<path to response file> 環境変数を次のように設定します。
-
Windows:
set OUNCE_CONFIG_FILE=c:\temp\response.txt
-
Linux: エクスポート (export)
OUNCE_CONFIG_FILE=/tmp/response.txt
-
- OUNCE_CONFIG_FILE 変数を設定したシェルからインストーラーの実行可能ファイルを実行し、インストール・ウィザードを開始します。
- 言語選択画面で、「OK」をクリックします。
インストール構成ウィザードのようこそ画面が表示されない場合は、インストール構成ファイルの作成に役立つプロセスが表示されます。
この画面と参照情報が表示されない場合は、変数 OUNCE_CONFIG_FILE が正しく設定されていません。
- Next をクリックします。
- ウィザードからカスタム・インストールをサイレントに設定するかの確認を求められます。「Yes」をクリックしたあとに、「Next」をクリックします。
- 必要なコンポーネントを選択してから「Next」を選択します。
- 任意のインストール・ディレクトリーを入力し、「Next」をクリックします。注: ツールを実行するオペレーティング・システムの有効なインストール・ディレクトリー情報を入力します。
- プロンプトに従ってウィザードを実行します。ウィザードが完了すると、OUNCE_CONFIG_FILE 変数で参照される場所に応答ファイルが保存されます。必要に応じて、対象となるオペレーティング・システムの正確なパスを指す構成ファイルを編集します。重要: 構成ファイルが無効になるため、パスワードは編集しないでください。
サイレント・インストールの実行
- .properties 応答ファイルを Linux ホストにコピーします。
-f
スイッチと応答ファイルを引数にしてインストーラーを実行します。
「インストーラーの起動中です」というメッセージが画面に表示されている間は、インストールは継続しています。>setup.bin -f /tmp/response.txtPreparing to install... Extracting the JRE from the installer archive... Unpacking the JRE... Extracting the installation resources from the installer archive... Configuring the installer for this system's environment... Launching installer...