AppScan Presence のトラブルシューティング

AppScan Presence の操作中に検出されたエラーに対するトラブルシューティング・タスク。

起動のエラー

エラー 原因 解決方法
この AppScan Presence インストールの別のインスタンスが既に実行されています。 AppScan Presence のインスタンスが、同じディレクトリーから既に実行されています。
  • Windows: 「タスク マネージャー」を開いて、Presence.exe を実行しているプロセスを見つけます。
  • Linux: コマンド行に「ps aux」と入力して、「Presence」というタイトルの付いたプロセスを探します。

キーのエラー

新しいプレゼンスを作成すると、presence.key という名前の固有のファイルが作成され、ダウンロードした ZIP ファイルに格納されます。このキーは、プレゼンスの識別に使用されます。

ほとんどの場合、キーに関わる問題は、AppScan 360° Web サイトで新しいキーを生成して、そのキーをプレゼンス・ディレクトリーに格納することで解決します。この方法で解決されない場合は、新しい AppScan Presence を作成してください。

エラー 原因 解決方法
プレゼンス・キーの有効期限が切れています。キー・ファイルを更新して、AppScan Presence ディレクトリーに格納してください。 AppScan Presence のキーは、一定期間の経過後、またはこのプレゼンス・インスタンスに新しいキーを作成したときに有効期限切れになります。 プレゼンスのキー・ファイルを更新して、そのファイルをプレゼンス・ディレクトリーに置くか、新しいプレゼンスを作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーが見つかりませんでした。キー・ファイルが AppScan Presence ディレクトリーに格納されていることを確認するか、新しいキー・ファイルを「HCL AppScan 360°」のWeb サイトからダウンロードしてください。 ファイル presence.keyAppScan Presence ディレクトリーに見つかりませんでした。 AppScan Presence のキー・ファイルを更新して、そのファイルを AppScan Presence ディレクトリーに格納するか、新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーが無効です。「HCL AppScan 360°」のWeb サイトから有効なキー・ファイルをダウンロードし、AppScan Presence ディレクトリーに格納してください。 AppScan Presence ディレクトリーにあるファイル presence.key が無効です。 AppScan Presence のキー・ファイルを更新して、そのファイルを AppScan Presence ディレクトリーに格納するか、新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンスは HCL AppScan 360° Web サイトから削除されました。新規のプレゼンスを作成 (ダウンロードしてインストール) してください。 AppScan Presence が削除されています。 新しい AppScan Presence を作成してダウンロードします。
プレゼンス・キーは使用中です。HCL AppScan 360° Web サイトから新規のキー・ファイルを生成するか、現在このキーを使用している AppScan Presence のインスタンスを終了してください。 1 つのキー・ファイルは、一度に AppScan Presence の 1 つのインスタンスでしか使用できません。このエラーの一般的な原因は以下の 2 つです。
  • AppScan Presence ディレクトリーが別のマシンまたは同じマシンの別のディレクトリーにコピーされており、両方のインスタンスが同時に実行されている。
  • AppScan Presence のプロセスが、数分前に中断されているのに、Presence がオンラインのままであるとサーバーが誤判断している。
AppScan Presence の同一インスタンスを 2 つのディレクトリーまたはマシンにインストールしないようにします。

AppScan Presence のプロセスを停止してから再開していた場合は、5 分間待機してから再試行します。

接続のエラー

AppScan Presence を実行しているマシンは、次のアドレスにポート 443 で接続する必要があります。これらのアドレスに接続するためにプロキシーが必要な場合は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの OutgoingProxyEndpoint セクションで、そのプロキシーが構成されていることを確認してください (「HCL AppScan Traffic Recorder の構成」を参照)。

AppScan Presence は、随時の自己署名 SSL/TLS 証明書を使用します。ご使用のゲートウェイが、プレゼンスからサーバーへの接続を妨げるように SSL/TLS 接続に干渉していないことを確認してください。

エラー 原因 解決方法
次のエラーのために内部プロキシー (<ホスト:ポート>) に接続できませんでした: <エラー・メッセージ> AppScan Presence は、発信プロキシー・サーバーに接続できませんでした。 発信プロキシーのホストとポートが、appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。
発信プロキシー・サーバーに対して認証できません。appsettings.json 内に発信プロキシーのユーザー名とパスワードを構成してください。 AppScan Presence は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルで定義された発信プロキシー・サーバーによる認証に失敗しました。 発信プロキシーの資格情報が、appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。
サーバーへの接続でエラーが発生しました。問題が解決しない場合は、インターネットに正しく接続されていることを確認してください。プロキシーが必要な場合は、appsettings.json 内にプロキシーを構成してから AppScan Presence を再始動します。 AppScan Presence は、https://cloud.appscan.com にある AppScan 360° サーバーに接続できませんでした。 このマシンからアドレス cloud.appscan.com に到達可能なこと、社内のファイアウォールでブロックされていないこと、およびファイアウォールがサーバーからの SSL トラフィックに干渉していないことを確認してください。

プロキシーが必要な場合は、プロキシーが AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください。

トンネル起動のエラー

  • Web アプリケーションのスキャン: マシンからテスト対象のサーバーにアクセスできることを確認します。
エラー 原因 解決方法
次のエラーのために内部プロキシー (<ホスト:ポート>) に接続できませんでした: <エラー・メッセージ> AppScan Presence は、appsettings.json ファイルで構成された内部プロキシーに接続できませんでした。 内部プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「InternalProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
開始 URL を検査中です: <開始点の URL>
以下のいずれかが続きます。
  • 警告: 無効な HTTP 応答を受信しました
  • 警告: HTTP 応答状況を受信しました: <HTTP エラー状況>
  • 警告: 次のエラーのために失敗しました: <エラー・メッセージ>
Web アプリケーション・スキャンの実行時に、AppScan Presence は、マシンからテスト対象になる Web サイトにアクセスできることを確認するために、アプリケーションの開始 URL へのアクセスを試行します。これらの警告は、このテストに失敗したことを示します。ただし、スキャンは開始されます。 スキャンが失敗した場合は、AppScan Presence を実行しているマシンからテスト対象になる Web サイトにアクセスできることを確認してください。プロキシーが必要な場合は、AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「InternalProxyEndpoint」セクションでプロキシーを構成します。
トンネル・クライアントを開始できませんでした AppScan Presence は、プライベート・サイトのスキャン・プロセスの開始に失敗しました。 AppScan Presence のログを調べて、サポートに連絡してください。

トンネル接続のエラー

スキャンの開始時に、AppScan Presence は、それ自体とスキャン・エージェントの間に新しい「トンネル」を作成します。このトンネルは、スキャン・エージェントまたはモバイル・テスト・デバイスをバックエンド・サーバーに接続するために使用されます。このトンネルは、システム要件に示されている IP アドレスへのアクセスを必要とします。

トンネルは、随時の自己署名 SSL/TLS 証明書を使用します。社内のゲートウェイが、SSL/TLS 接続への干渉により AppScan Presence からサーバーへの接続を妨げていないか確認してください。

エラー 原因 解決方法
内部プロキシーへの接続に失敗しました トンネルは、appsettings.json ファイルで構成された内部プロキシーに接続できませんでした。 内部プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「内部プロキシー設定」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
発信プロキシーへの接続に失敗しました トンネルは、appsettings.json ファイルで構成された発信プロキシーに接続できませんでした。 発信プロキシーのホストとポートが、appsettings.json の「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていて、このプロキシー・サーバーに現在のマシンがアクセスできることを確認してください。
スキャン・エージェントへの接続に失敗しました トンネルは、リモート・スキャン・エージェントに接続できませんでした。 システム要件に示されている IP アドレスが開かれていることを確認してください。

プロキシーが必要な場合は、プロキシーが AppScan Presence ディレクトリーにある appsettings.json ファイルの「OutgoingProxyEndpoint」セクションで適切に構成されていることを確認してください

スキャン・エージェントへの接続中に SSL エラーが発生しました プレゼンスとエージェントの間での SSL ハンドシェークにエラーが発生したために、スキャン・エージェントへの接続に失敗しました。 このマシンをインターネットに接続するゲートウェイが、何らかの方法で SSL/TLS ハンドシェークに干渉していないことを確認してください。AppScan Presence は、スキャンのたびに変更される随時の自己署名 SSL/TLS 証明書のセットを使用します。この証明書の改変が接続の失敗の原因になります。

その他のエラー

エラー 原因 解決方法
必要なコンポーネント <コンポーネント名> を更新できませんでした。AppScan Presence のログを調べてください。 AppScan Presence は、指定したコンポーネントの更新のダウンロードおよびインストールができませんでした。 AppScan Presence を実行しているユーザー・アカウントに、AppScan Presence ディレクトリーとシステムの一時ディレクトリーへの書き込み許可があることを確認してください。問題が解決しない場合は、AppScan Presence のログを調べて、サポートに連絡してください。