HCL Sametime 11.6 の新機能
Sametime® 11.6 には、以下の新機能があります。
ユーザー向け新機能
最新の概観
Sametime 11.6 は、新しいカラー・スキームと設計を採用したよりクリーンで最新化されたユーザー・インターフェースと、シンプルでユーザー指向の外観を備えています。
永続的なチャットが HCL Verse と iNotes に対応
Sametime® Proxy 11.6 は、組み込み Web クライアントで常設チャットをサポートします。HCL Verse と iNotes では、常設チャットと「クリックしてミーティングを開始」をサポートする新しい Web チャット・クライアントがロードされ、使用されるようになりました。新しい Web クライアントを使用しないユーザーの場合は、永続的なチャット・ポリシーを無効にして、従来の Web クライアントを元に戻してロードします。
クリックしてミーティングを開始機能
「クリックしてミーティングを開始」により、Sametime ミーティング・アプリケーションを使用してチャットの会話からミーティングを開始できます。「ミーティングを開始して招待を送信」オプションがチャットの会話ウィンドウにボタンとして表示されます。このボタンをクリックするとミーティング招待が送信され、Sametime ミーティング・アプリケーションが Web ブラウザーで開きます。ログイン資格情報を入力するかゲスト・ユーザーとして入るだけで、「クリックしてミーティングを開始」が有効になります。
新しい Web チャット・クライアントの最新の外観と機能
Sametime 11.6 Web チャット・クライアントには、スタイルとユーザー・エクスペリエンスが改善された最新の外観が備わっています。「クリックしてミーティングを開始」機能は Web チャット・クライアントに統合されており、複数のデバイスにわたり常設チャットをサポートします。追加機能には、外部ミーティング・プロバイダー、ファイル転送の有効化、オンライン・ユーザーとのイメージ共有が含まれます。
iOS と Android の新規モバイル・クライアント
Sametime 11.6 のリリースでは、新しいクリーンで最新化されたカラー・スキームと設計で iOS と Android 用の Sametime 11 が更新されました。モバイル・クライアントは常設チャット、複数のクライアント接続、ミーティング、モバイル・デバイスのプッシュ通知を完全にサポートします。新機能「クリックしてミーティングを開始」はモバイル・クライアントと完全に統合されています。
常設チャットとマルチデバイス・サポート
Sametime 11.6 はユーザーの想定に基づいて機能する、シンプルで直感的な常設チャット・エクスペリエンスを提供します。チャットはデスクトップデバイス、Web デバイス、モバイルデバイス間でシームレスに利用できます。チャット履歴は、任意のデバイスから確認できます。複数のデバイスにログオンしている場合、チャットはすべてのデバイスで同期されます。
管理者向けの新機能
64 ビット・コミュニティー・サーバー
Sametime 11.6 は Windows と Linux の両方に 64 ビット・コミュニティー・サーバーを提供し、HCL Domino 11.0.1 を完全にサポートします。OpenJDK もサポートされます。
プロキシ・サーバーの簡易インストール
Sametime 11.6 にはプロキシ・サーバー用にシンプルかつ高速で軽量なインストーラーも含まれています。インストーラーはプロキシ・サーバーの実行とインストールに必要なものがすべて含まれている単一の .zip ファイルです。DB2、WebSphere、System Console は不要です。インストールに必要な操作は、単一の zip ファイルのダウンロード、目的のディレクトリーへの解凍、インストール・スクリプトの実行によるサーバーの構成とその起動のみです。
プロキシ・サーバーのインストールは Tomcat にバンドルされ、配置が簡素化されるようになりました。プロキシ・サーバーには以下の変更も含まれます。
- Added support for MongoDB 3.6 thru 4.2.
- ドメイン間 SAML ログイン・フローの処理のサポートが追加されました。
- Tomcat がバージョン 9.0.35 に更新され、サービスとしての実行がサポートされます。
スタンドアロンの Sametime Community Mux のインストール
Sametime プロキシ 11.6 サーバーにはスタンドアロンの Sametime コミュニティー Mux サーバー・インストールが含まれています。スタンドアロンの MUX を使用すると、Sametime コミュニティー・サーバーを拡大および拡張して、チャットや在席状況確認を使用できるようになります。Mux は接続の同期を行う機能です。数千もの接続を受信してバックエンドのコミュニティー・サーバーに送信し、コミュニティー・サーバーの拡張性を高めることができます。
Support for APNS HTTP/2
Sametime プロキシ・サーバーは、Apple の Apple Push Notification Service (APNS) サーバーとの通信用に HTTP/2 をサポートするようになりました。HTTP/2 を使用するようにデフォルトが変更されたので、Sametime 構成は必要ありません。