ウィジェットと Live Text を使用すると、エンドユーザーは文書内の Live Text (メールを含む) を、そのユーザー用に作成されたウィジェット (.XML ファイル) を使用して表示し、アクションを実行できます。パワーユーザーと管理者は、ウィジェットを作成および編集し、それらをユーザーにデプロイすることで、Notes® フォーム、ビュー、XPage、文書または複合アプリケーション、サードパーティサービス (Web ページ、フィード、Google Gadget™ など) に対処させることも、特定の Notes ユーザーに対してクライアントプラグインを自動的にインストールまたは更新することもできます。
Notes® と Web ベースの XML 拡張子 (ウィジェット) を作成および編集し、それらのウィジェットを中央カタログから使用できるようにすることができます。
いくつかの詳細タスクを実行することで、柔軟なデプロイメントオプションを活用するようにウィジェットと Live Text 機能を設定するできます。
ウィジェットと Live Text は 3 つの主なユーザータイプを対象に設計されています。それは、エンドユーザー、パワーユーザー、アプリケーション開発者、管理者です。ポリシーとプリファレンスにより、さまざまなアクセスレベルが制御されます。ロールは多くの部分で重複します。例えば、パワーユーザーは、ウィジェットを作成し、それをエンドユーザーにデプロイします。一方、エンドユーザーはウィジェットを自分で作成するのではなく、自分用に作成されたウィジェットを使用することがあります。
ウィジェットと Live Text のエンドユーザーで、ウィジェットの作成権限もカタログのアクセス権限もない場合、アクティブな文書の Live Text に対してアクションを実行するか、インストール済みウィジェットをダブルクリックすることで、アクションを開始できます。ポリシーまたはプリファレンスの設定によっては、他の操作 (新規ウィジェットをクライアントサイドバーや [マイウィジェット] サイドバーパネルに追加するなど) を実行することもできます。
最初に [マイウィジェット] サイドバーパネルを開くときに、パネルにウィジェットがない場合は、紹介のテキストが [マイウィジェット] サイドバーパネルに表示され、最初のウィジェットを作成する一連の手順が手引きされます。そうでない場合は、ウィジェットの作成を、[ウィジェットを開始] または [現在のコンテキストからウィジェットを構成] ツールバーボタンのいずれかをクリックして開始できます。
Web ベースのウィジェットを作成する場合、そのウィジェットによって使用される Web サイトにアクセスするために、オプションでユーザーが認証することを指定できます。認証を要求するには、ウィジェットの作成時に、既存のアカウント名を指定するか、新規のアカウントを作成する必要があります。このアカウントが使用されます。または、まだ存在しない場合はユーザーのクライアント上で作成されます。ウィジェットを使用するユーザーは誰でも、自分自身の既存のアカウント情報または新規のアカウント情報を使用する必要があります。
ウィザードを使用してウィジェットを作成するときに、提供されている多くのウィザードでは [Notes からウィジェットを構成] ウィザードページと [ウィジェットの構成アクションのワイヤリング] ウィザードページを使用します。[Notes からウィジェットを構成] ウィザードページで [アクションとしてワイヤリング] を選択すると、次のウィザードページが [ウィジェットの構成アクションのワイヤリング] ウィザードページです。このページにより、新規ウィジェットアクションを作成でき、そのアクション内で、新規または既存のコンテンツタイプをウィジェットのプロパティにワイヤリングで着ます。
[ウィジェットの構成を開始] または [現在のコンテキストからウィジェットを構成] ツールバーオプション、またはそれに対応する [マイウィジェット] メニューオプションをクリックし、該当するウィザードシーケンスを開くことで、新規ウィジェットを作成できます。ウィジェットタイプごとに、ウィザードの説明で次に行う作業が示されます。
ウィジェットカタログは、一元管理されたウィジェットとそのベースとなる XML 拡張機能定義 (コンテンツタイプと認識機能を含む) がすべて設定されたサーバーベースのアプリケーションです。カタログは HCL Domino® サーバーが提供するウィジェットカタログのテンプレート (toolbox.ntf) に基づいており、そのアクセスはアプリケーションのアクセス制御リスト (ACL) と Domino ポリシーまたは Eclipse™ プリファレンス (plugin_customization.ini ファイル) の組み合わせ、およびウィジェットカタログのカテゴリによって制御されます。
カタログを参照して、ウィジェットを [マイウィジェット] サイドバーパネルに表示し、オプションで追加することができます。
中央ウィジェットカタログにウィジェットを公開するときに、1 つ以上のカテゴリ名をウィジェットに追加できます。カタログ内の既存のウィジェットを開き、そのカテゴリ名を追加または削除することもできます。
カタログからウィジェットを追加または更新できます。更新では、カタログ内での新規、更新済み、削除済みの任意のウィジェットを反映できます。[マイウィジェット] サイドバーパネルが表示されている場合、新規、更新済み、削除済みのウィジェットは [マイウィジェット] サイドバーパネルに反映されます。
認識された Live Text パターンに対して実行するウィジェットアクションを設定します。
ウィジェットと Live Text ウィザードで新しいアクションを設定すると、新規または既存のコンテンツタイプを設定し、これらをオプションで新規または既存の認識機能とウィザードアクション内でワイヤリングすることができます。コンテンツタイプがウィジェットに含まれるかどうかに関わらず、コンテンツタイプを設定して公開することもできます。
ウィジェットと Live Text ウィザードで新しいアクションを作成すると、オプションで新規または既存の認識機能をウィザードアクション内に構成することができます。認識機能がウィジェットに含まれるかどうかに関わらず、認識機能を構成して公開することもできます。Live Text をクリックすると、そのテキストパターン上で特定の方法で実行されるように事前にワイヤリングされているアクションを開始することができます。例えば、メールアドレスが Live Text として認識されている場合、Live Text のメールアドレスをクリックすると、そのメールの受信者宛の新しいメールメッセージが開きます。
ウィジェットプロパティを作成して、現在のユーザー名または現在の日付で情報にフィルタを掛けることができます。
[ウィジェット管理] ビューを使用すると、使用可能なすべてのウィジェットアクション、コンテンツタイプ、認識機能を単一のビューで表示し、それに対してアクションを実行することができます。
[すべてのコンテンツの認識] オプションを使用して、アクティブセッションについてすべての Live Text がハイライト表示されるのか、関連したアクションがあるコンテンツのみハイライト表示されるのかを判別します。このオプションは、認識機能の作成中に、アクションは作成せずに機能をテストする場合に使用します。
[マイウィジェット] サイドバーパネルを使用して、ウィジェットを開き、アクションを実行できます。
ウィジェットを中央ウィジェットカタログに公開して、それを他のユーザーが使用し、デプロイできるようにします。ウィジェット、コンテンツタイプ、認識機能をサーバー上のカタログに公開できます。公開された結果は、カタログアプリケーションのウィジェット文書です。文書の名前はウィジェット、コンテンツタイプ、または認識機能の名前です。文書には説明情報と XML 拡張子添付ファイルが含まれます。
ウィジェットをカタログに公開する際に、1 つ以上のカテゴリをウィジェットに割り当てることができます。カタログでの作業中に、ウィジェットのカテゴリを追加、削除、変更することもできます。ウィジェットのカテゴリを使用すると、ユーザーへのウィジェットのインストールをカテゴリ名に基づいて制御できます。
以前にカタログに公開されたウィジェットを [マイウィジェット] サイドバーパネルで変更することができます。
[削除] オプションを使用してウィジェットを削除したり、ウィジェットカテゴリから自分自身を削除することができます。
デフォルトのウィジェットプロパティを設定または変更できます。例えば、ローカルの天気ウィジェットに使用できるプロパティに郵便番号を含めることができます。
メールを使用してウィジェットを送信および受信できます。
オプションのいずれか 1 つを使用して、ウィジェット (例えば、地域の天気画面) を開くことができます。[マイウィジェット] サイドバーパネルのウィジェットをダブルクリックして、そのウィジェットを新しいウィンドウで開くこともできます。
[マイウィジェット] サイドバーパネルで複数のウィジェットを選択し、それを単一ビューのダッシュボードで開くことができます。
ウィジェットの XML でプリファレンスを設定して、ウィジェットアクションごとに新しくサイドバーパネルを開くか、そのウィジェットによって開始される各アクションに対して同じサイドバーパネルを再度開いて上書きするかを定義できます。
[マイウィジェット] サイドバーパネルにあるウィジェットのサムネールを表示するかどうかを制御できます。
サイドバー、新規ウィンドウ、フロートウィンドウ、タブでウィジェットを開く、デフォルトのダブルクリックアクションを設定できます。このデフォルトは、XML で既定のダブルクリックアクションが定義されたウィジェットには影響しません。最初に指定されているデフォルトは「新規ウィンドウ」です。
パワーユーザーと管理者は、ウィジェットの extension.xml 定義内の palleteItem 要素に属性を追加することで、サイドバービュー/タイトルバーで使用するカスタムアイコンを指定することができます。
palleteItem
ユーザーは、.zip ファイルの形式でユーザーに提供されているウィジェットをインストールすることができます。