WebGet コマンド
Server.Load スクリプトで使用し、指定した URL から情報を取得します。
構文
Web Mail workload で WEBGET を使用するとき:
WEBGET [-sumonly | -alldata]
{-url <urlname> [-walk <depth> <span>] [-proxy <urlname>]
[-mi | -mis <msgsize> <numrecipients> [<nthIteration>]
| -mir <numtoread> [<numtodel>] | -mp] } |
[ -holdtime <waitconn> <waitsend><waitrecv>]
iNotes® Workload で WEBGET を使用するとき:
WEBGET [-sumonly | -alldata]
{ -url <urlname> [-walk <depth> <span>] [-proxy <urlname>]
[ -qp | -qi | -qt |
-qis <msgsize> <numrecipients> [<nthIteration>] |
-qir <numtoread> [<numtodel>] |
-qca <msgsize> <duration> <mindaysaway> <maxdaysaway> [<nthIteration>] |
-qci <msgsize> <duration> <mindaysaway> <maxdaysaway> <numrecipients>[<nthIteration>] |
-qmr <num> [<nthIteration>] } |
[ -holdtime <waitconn> <waitsend><waitrecv>]
説明
[sumonly | alldata] パラメータは、サマリー情報 (sumonly) または実際のデータ (指定した URL のグラフィックイメージ (alldata) など) を取得します。サマリー情報は HTTP HEAD コマンドで取得し、実際のデータは HTTP GET コマンドで取得します。サマリーモードでは HTTP サーバーへの負荷は大きくありません。通常は、サマリー情報が 300 バイト以下であるためです。これに対し、HTML 文書やイメージにはさまざまなサイズがあります。
[{-url <urlname> [-walk <depth> <span>] [-proxy <urlname>] } -[holdtime <ct> <st><waitrecv>]
Web コンテンツを URL (例、-url www.ibm.com) から取得した後、-walk スイッチを使用して、各ページにあるハイパーリンクを通過できます。<depth> パラメータは、任意のページで通過できるハイパーリンクの数を示し、通過した HTML 文書ごとに、そのページに繰り返し適用されます。<span> パラメータは、1 つのリンクについて、最初に呼び出したページに戻るまでに通過できるページの最大数を示します。
-walk スイッチでは、以前に通過したリンクは通過しません (つまり、ホームへ戻るためのリンクは選択されません)。これにより、無限の再帰ループを避けることができます。-walk コマンドでは、他の HTTP サーバーにつながるリンクが検索されることもありません (つまり、www.ibm.com につながる www.renovations.com 上のリンクは選択されません)。そのため、HTTP サーバーの検索が無期限に続く状態が回避できます。
-proxy スイッチは、指定した URL が外部サイトにある場合、つまり、指定したプロキシサーバーを介さないとその URL にアクセスできない場合に使用します。
-holdtime スイッチは、HTTP トランザクションが完了する前の WebGet の待機時間を指定します。HTTP トランザクションを完了するために必要な一連のイベントは、HTTP サーバーとの接続の確立、HTTP サーバーへのコマンドの送信、HTTP サーバーからのデータの受信です。
<ct> パラメータは、HTTP サーバーにコマンドを発行した後に待つ時間をミリ秒で示します。このパラメータにより、要求に応えるためにディスパッチされた HTTP サーバーのスレッドまたはプロセスがアイドル状態に保たれます。<ct> は、HTTP サーバーの接続時間タイムアウトパラメータ (通常 2 分) より短く設定します。<st> パラメータは、HTTP サーバーにコマンドを送信した後に待つ時間を指定します。このパラメータにより、要求に応える側の HTTP サーバーのスレッドまたはプロセスが、データ送信の準備ができている場合でもアイドル状態に保たれます。<rt> パラメータは、HTTP サーバーから要求したデータを受信した後に待つ時間を指定します。
-mi スイッチは、WebMail ワークロードでユーザーの Web メール受信ボックスを開くために使用します。
-mis <msgsize> <numrecipients> [<nthIteration>]
-mis スイッチは、WebMail ワークロードでメールを送信するため (msgsize = メッセージ本体のサイズ) に使用し、「profile」という語は次のプロファイルによって決定されるサイズのメッセージと添付ファイルをランダムに選択するために使用します。
本文のサイズ |
添付ファイル |
使用頻度 (%) |
---|---|---|
500.00 |
10.00 |
|
10000.00 |
30.00 |
|
50000.00 |
40.00 |
|
50000.00 |
50000.00 |
10.00 |
150000.00 |
9.50 |
|
1000.00 |
10000000.00 |
0.50 |
<numrecipients> パラメータはメッセージ受信者の数を表し、オプションのパラメータ <nthiteration> はコマンドが実際に実行される頻度を制御します。例えば、以下のようにします。
- nthiteration = 1 -- コマンドは常に実行されます。
- nthiteration = 2 -- コマンドは 2 回の繰り返しごとに実行されます。
- nthiteration = 6 -- コマンドは 6 回の繰り返しごとに実行されます。
-mir <numtoread> [<numtodel>] スイッチは、WebMail ワークロードが Web メールを読み取るために使用します。パラメータ numtoread は読み取るメッセージの数を指定し、オプションのパラメータ numtodel は削除するメッセージの数を指定します。
-mp スイッチは、WebMail ワークロードが Web メールデータベースの所有者を設定するために使用します。
-qp スイッチは、iNotes® ワークロードが iNotes® データベースの所有者を設定するために使用します。
-qi スイッチは、iNotes® ワークロードがユーザーの iNotes® データベース (受信ボックス) を開き、その中の文書を読み取らない場合に使用します。
-qt スイッチは、iNotes® ワークロードがこのデータベースに使用するメールテンプレートを決定するために使用します。
-qis <msgsize> <numrecipients> [<nthIteration>] スイッチは、特に iNotes® ワークロードでメールを送信する際に使用します。パラメータ msgsize はメッセージ本文のサイズを表し、「profile」という語は次のプロファイルによって決定されるサイズのメッセージと添付ファイルをランダムに選択するために使用します。
本文のサイズ |
添付ファイル |
使用頻度 (%) |
---|---|---|
500.00 |
10.00 |
|
10000.00 |
30.00 |
|
50000.00 |
40.00 |
|
50000.00 |
50000.00 |
10.00 |
150000.00 |
9.50 |
|
1000.00 |
10000000.00 |
0.50 |
パラメータ numrecipients はメッセージ受信者の数を表し、オプションのパラメータ nthiteration はコマンドが実際に実行される頻度を制御します。例えば、以下のようにします。
- nthiteration = 1 -- コマンドは常に実行されます。
- nthiteration = 2 -- コマンドは 2 回の繰り返しごとに実行されます。
- nthiteration = 6 -- コマンドは 6 回の繰り返しごとに実行されます。
-qir <numtoread> [<numtodel>] [<numtoadd>] スイッチは、特に iNotes® ワークロードでメールを読み取る際に使用します。<numtoread> パラメータは読み取るメッセージの数を示し、オプションのパラメータ <numtodel> は $Inbox から削除するメッセージの数を示します。オプションのパラメータ <numtoadd> は $Inbox に追加するメッセージの数を指定します。
-qca <msgsize> <duration> <mindaysaway> <maxdaysaway> [<nthIteration>] スイッチは、特に iNotes® ワークロードでカレンダーの予定を作成する際に使用します。パラメータ msgsize は予定の本文のサイズを表し、パラメータ duration は予定の継続時間 (分) を表し、パラメータ mindaysaway は予定をスケジュール設定する際の現在日からの最小日数を表し、パラメータ maxdaysaway は予定をスケジュール設定する際の現在日からの最大日数を表します。オプションパラメータ nthiteration は、このコマンドが実際に実行される頻度を制御します。
-qci <msgsize> <duration> <mindaysaway> <maxdaysaway> <numrecipients> [<nthIteration>] スイッチは、特に iNotes® ワークロードで招集を作成して送信する際に使用します。パラメータ msgsize は招集の本文のサイズを表し、パラメータ duration は招集の継続時間 (分) を表し、パラメータ mindaysaway は招集をスケジュール設定する際の現在日からの最小日数を表し、パラメータ maxdaysaway は招集をスケジュール設定する際の現在日からの最大日数を表します。オプションパラメータ nthiteration は、このコマンドが実際に実行される頻度を制御します。
-qmr <num> [<nthIteration>] スイッチは、特に iNotes® ワークロードで受け取った招集への返答を作成して送信する際に使用します。パラメータ num は作成する RSVP の数を表します。これは処理する受信済みの招集の数です。オプションパラメータ nthiteration は、このコマンドが実際に実行される頻度を制御します。
例 1
コマンド [-url www.renovations.com -walk 2 1] は、Web ブラウザでは、「Web ページ www.renovations.com から開始して、そのページで 2 つのリンクを選択してクリックする (そのページに少なくとも 2 つのリンクがあるとき)」と解釈されます。最初に選択したリンクをクリックして、最初のページに戻ります。次に、2 番目のリンクをクリックして、最初のページに戻ります。
例 2
コマンド [-url www.renovations.com -walk 1 2] は、Web ブラウザでは、「Web ページ www.renovations.com から開始して、そのページで 1 つのリンクを選択してクリックする」と解釈されます。このリンクをクリックし、新しく表示されるページごとに同じ規則を繰り返し適用します。クリックした最初のリンクが www.renovations.com/sales.htm である場合、この規則ではそのページの 1 つのリンクを検索して取得するように WebGet に要求します。span パラメータは、反復プロセスの停止地点を示します。
また -walk 0 0 は、WebGet が <urlname> によって示されるページの要求のみを実行し、それ以上要求しないことを意味します。これは、-walk スイッチを省略した場合と同じことです。-walk 10000 10000 (または、より大きな値) は、WebGet が Web ロボットのように、ページのすべてのリンクを取得することを意味します。