非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更する
非ローミングユーザーを HCL Domino® サーバーローミングユーザーに変更すると、システム管理プロセスではユーザー文書内のユーザーのステータスを非ローミングからローミングに変更し、各ローミングユーザーの個人サブディレクトリを作成します。
始める前に
- Domino® ディレクトリへの [作成者] 以上のアクセス権
- ユーザーが「作成者」アクセス権を持っている場合は、UserModifier ロールを持っているか、ユーザー文書の「LocalAdmin」フィールドにリストされている必要があります。
- ローミングサーバー上のデータベース管理者である必要があります。これは、リモートサーバー上でのフォルダの作成に必要です。
このタスクについて
この個人サブディレクトリには、ローミングユーザーのファイルが含まれています。ユーザーのローミングステータスを変更する際には、次のガイドラインに従ってください。
- 非ローミング・ユーザーを Domino® サーバー・ローミング・ユーザーに変更する場合は、ここで説明する手順に従って必ず からローミング・ツールを入手して使用してください。
- Domino® サーバーローミングユーザーを非ローミングユーザーに変更する場合は、必ず [ユーザーとグループ] タブからローミングツールを入手して使用してください。関連リンクのトピック「ローミングユーザーを非ローミングユーザーに変更する」を参照してください。
- ファイルサーバーローミングからアップグレードまたはダウングレードする場合は、必ずポリシーを使用します。非ローミングユーザーをファイルサーバーローミングにアップグレードする場合は、ユーザーにポリシーを適用します。ファイルサーバーローミングユーザーを非ローミングにダウングレードする場合は、ポリシーからユーザーを削除するか、ポリシーが適用されているグループからユーザーを削除します。詳しくは、このマニュアルの「ポリシー」の項を参照してください。
次の手順は、Domino® サーバーベースのローミングにのみ該当します。
ローミングユーザー機能では、Dynamic Client Configuration (DCC) を使用する必要があります。NOTES.INI 設定の DisableDynConfigClient=1
を使用して DCC を無効にしている場合は、NOTES.INI ファイル内のそのエントリを削除するか、コメント化して、クライアントを再起動します。DCC が無効になっている場合は、エンドユーザーに対して、ローミングステータスにアップグレードするかどうかを確認するプロンプトが表示されないため、システム管理プロセスで、ローミングステータスへのアップグレード実行に必要なシステム管理要求が生成されません。これは、ローミングステータスへのアップグレードにのみ適用され、新規ローミングユーザーの設定には適用されません。
非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更するには
手順
- Domino® Administrator から [ユーザーとグループ] タブをクリックします。
- 1 つ以上の非ローミングユーザー名を選択します。
- [ツール] ペインで、 をクリックします。注: ローミングユーザーと非ローミングユーザーが混合したグループを選択した場合には、[混合ローミングプロファイル] ダイアログボックスが表示され、ローミングまたは非ローミングを選択できるようになります。[選択した n 人のユーザーへのローミングプロファイルの割り当て] を有効にします。ここで、n は選択した非ローミングユーザーの人数です。
- 以下のフィールドに入力します。
表 1. ローミングフィールドの値とアクション フィールド
アクション
ユーザーローミングファイルをどこに保存しますか?
新しく作成したグループのオプションとして、
- [メールサーバーに保存] - ユーザーのローミングファイルをユーザーのメールサーバーに配置します(ユーザーのメールサーバーはユーザーの登録時に設定されます)。
- [ローミングサーバー] - ボタンをクリックして、ユーザーのローミングファイルを格納するサーバーを指定します。
- [個人アドレス帳にユーザー ID を保存] - (オプション) ユーザーの ID をユーザー自身のローカルの連絡先に配置します。
個人ローミングフォルダ
新しく作成したグループのオプションとして、
- [ベースフォルダ] - ユーザーのローミングファイルを保存するフォルダの名前。デフォルトではユーザーの基本フォルダは Dominodata ディレクトリに配置されます。たとえば、すべてのローミングユーザー用のベースフォルダの名前を Roaming にする場合は、「Roaming」と入力して DominodataRoaming ディレクトリを作成します。
- [サブフォルダの形式] - ローミングユーザーの個人サブフォルダに名前を付けるときに使用する形式。デフォルトでは、これはユーザーの短縮名形式になります。この形式は必要に応じて変更でき、オプションで区切り文字を選択することもできます。ローミングユーザーにアップグレードするユーザーごとに、個人フォルダ (サブフォルダ) が基本フォルダに作成されます。
- フォルダが存在する場合は、次のいずれかを選択します。
- [ユーザーのスキップ] -- フォルダが既に存在する場合。
- [フォルダ名を生成] -- 新しいフォルダを作成。
クライアントアップグレードオプション - ユーザーに確認する
新しく作成したグループのオプションとして、
- ローミングユーザーのステータスへのアップグレードを抑止するかどうかのプロンプトをユーザーに表示する場合、チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、ローミングステータスへのアップグレードを抑止するかどうかのプロンプトがユーザーに表示されます。
- チェックボックスをオフにすると、非ローミング状況からローミング状況へアップグレードするかどうかを確認するプロンプトがユーザーに表示されません。このチェックボックスがオフになっていると、デフォルトでローミングユーザー状況のアップグレードが実行されます。
クライアントセットアップオプション - ユーザーに確認する
新しく作成したグループのオプションとして、
- クライアントへのアップグレードを抑止するかどうかのプロンプトをユーザーに表示する場合、[ユーザーに確認する] チェックボックスをクリックします。デフォルトでは、アップグレードを抑止するかどうかのプロンプトがユーザーに表示されます。
- チェックボックスをオフにすると、クライアントをアップグレードするかどうかを確認するプロンプトがユーザーに表示されません。このチェックボックスがオフになっていると、デフォルトでローミングユーザーのアップグレードが実行されます。
ローミングユーザークリーンアップオプション
新しく作成したグループのオプションとして、
- [クリーンアップしない] - ローミングユーザーファイルのクリーンアップは行われません。
- [クリーンアップ間隔 number 日] -- 0 から 365 までの範囲の値を指定します。
- [Notes® 終了時にクリーンアップ] -- HCL Notes® がシャットダウンしたときにファイルをクリーンアップします。
- [ユーザー確認] -- Notes® を終了する際に、個人ファイルをクリーンアップするかどうかを尋ねるプロンプトを表示します。ユーザーが [はい] を選択すると、そのクライアントのデータディレクトリが削除されます。[いいえ] を選択すると、そのクライアントで次回も尋ねるかどうかのプロントが表示されます。[いいえ] を選択すると、プロンプトは次回から表示されなくなります。[はい] を選択すると、Notes® を終了する際に、再度プロンプトが表示されます。
バックグラウンドで更新を実行
バックグラウンドで要求を処理するため、システム管理クライアントを他の管理活動に使用できます。
注: このオプションを選択しない場合、システム管理クライアントはシステム管理プロセスがアップグレードを完了するまでビジーになります。 - 「OK」をクリックします。
非ローミングユーザーからローミングユーザーへのアップグレードに成功したユーザーの数を示すメッセージが表示されます。
変更を確認するには
このタスクについて
変更手順により、ユーザー文書内のユーザーのステータスが非ローミングからローミングに変更されます。変更が行われたことを確認するには、次の手順を実行します。
手順
- Domino® Administrator から [ユーザーとグループ] タブをクリックします。
- ローミングにアップグレードしたユーザーを選択します。
- [ユーザーの編集] をクリックしてユーザー文書を開きます。
- [ローミング] タブをクリックします。[ローミングを使用] フィールドに、[進行中] または [はい] が表示されます。[進行中] のステータスは、複製が行われ、ユーザーのファイルのすべてのレプリカが更新されるまで表示されます。