フェイルオーバーが発生する条件

目的のデータベースのあるサーバーにアクセスできない場合や、データベース自体にアクセスできない場合に、フェイルオーバーが発生します。

以下に、考えられるフェイルオーバーアクションと原因を示します。
  • サーバーにアクセスできない
    • サーバーがダウンしている。
    • ネットワーク接続に問題がある。
    • サーバーへの接続数が NOTES.INIServer_MaxUsers で設定されたユーザーの最大許容数に達した。
    • システム管理者が NOTES.INIServer_Restricted 設定を使用してサーバーへのアクセスを制限している。
    • 可用性限界である最大許容負荷に達したため、サーバーがビジー状態になっている。
  • データベースにアクセスできない
    • クラスタデータベースディレクトリで、そのデータベースに [サービスを無効] のマークが付いている。
    • クラスタデータベースディレクトリで、そのデータベースに [削除の保留] のマークが付いている。
サーバーやデータベースが使用できないときに、HCLNotes® を使用して特定のアクションを実行しようとするとフェイルオーバーが発生します。以下に、フェイルオーバーのトリガとなるアクションを示します。
  • データベースを開く操作
    • データベースを開く操作
    • ブックマークからデータベースを開く。
    • 文書リンク、ビューリンク、データベースリンクをクリックする。
    • クラスタ化されたインデックスサーバーが使用できない状態で、ドメイン検索を実行する。
    • クラスタ化されたローミングサーバーが使用できない状態で、ローミングファイルにアクセスする。
    • @コマンド ([FileOpenDatabase]) が組み込まれているフィールド、アクション、ボタンを起動する。
    • NotesDatabase クラスの OpenWithFailover メソッドを含む LotusScript® ルーチンを実行する。
    • DbDirectory クラスの OpenDatabase メソッドを含む Java を使用する。
    • 稼働していないサーバー、またはネットワーク経由でアクセスできないサーバーにあるデータベースとの間でデータを複製する。
  • メールとカレンダーのサーバー操作
    • メールを送信する。
    • 名前を検索する。
    • アドレスの入力補完機能
    • メールメッセージを配信する。
    • メール前処理エージェント
    • 会議を招集する。
    • 空き時間を検索する。
    • サーバーを検索する。
  • Web サーバー操作
    • [URL を開く] アイコンを選択する。
    • URL ホットスポットをクリックする。
    • Web ブラウザで URL にアクセスする。

フェイルオーバーが発生しない条件

次の場合には、フェイルオーバーが発生しません。

  • データベースを開いている間にサーバーが使用できなくなった場合
    ヒント: ユーザーはデータベースを開き直すことができます。この場合、クラスタ内に別のレプリカがあれば、そのレプリカにフェイルオーバーされます。文書の編集中にサーバーが使用できなくなった場合は、その文書をレプリカにコピーできます。
  • ユーザーが [ファイル] > [アプリケーション] > [プロパティ] または [ファイル] > [アプリケーション] > [開く] を選択した場合
  • ルーターがメールを配信しようとしたときに、メール配信のフェイルオーバーが使用不可になっていたか、MailClusterFailover が 0 に設定されていた場合
  • データベースの新規作成中に、テンプレートサーバーが使用できなくなった場合
  • メール前処理エージェントではないエージェントの実行中に、サーバーに障害が発生した場合
  • システム管理プロセスの実行中に、サーバーに障害が発生した場合
  • システム管理者が制限を設けているサーバー、またはシステム管理者が設定した最大ユーザー数や最大使用状況に達しているサーバーとの間で複製を行う場合。
  • [サービスを無効] というマークが付いたデータベースとの間で複製を行う場合