Web サーバー管理クライアントで詳細ユーザー登録を使用する
Web サーバー管理クライアントでの拡張ユーザー登録では、Web サーバー管理クライアントでの基本ユーザー登録に含まれるすべての登録設定を行い、さらに、デフォルト設定を変更して詳細設定をユーザーに適用することもできます。
始める前に
- Domino® ディレクトリの [UserCreator] ロール。
- ユーザー登録時に選択される認証期間 (CA) の登録機関 (RA) の指定。Domino® Web サーバー管理クライアントではサーバーベースの CA のユーザーが要求されます。
このタスクについて
Web サーバー管理クライアントを使用している場合、Notes® ユーザーを登録するには、サーバーベースの認証機関を設定する必要があります。Web サーバー管理クライアントと Web サーバー管理データベースがあるサーバーは、その認証者の登録機関 (RA) としてリストされている必要があります。RA ロールは Web サーバー管理クライアントではなく、Domino® Administrator で割り当てる必要があります。RA ロールを割り当てるには、[設定] パネルの [認証者の変更] ツールを使用します。
手順
- Web サーバー管理クライアントで、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。
- [サーバー] ペインで、[Domino ディレクトリ] を選択して、[ユーザー] をクリックします。
- [ツール] ペインで、 をクリックします。
- CA が設定されている認証者を選択します。
- オプション: [明示的ポリシー] を選択します。
- オプション: 選択した CA 認証者と明示的ポリシーをデフォルトとして設定するには、[デフォルトとして保存] チェックボックスをクリックします。
-
「OK」をクリックします。
表 1. [ユーザー登録] のフィールド フィールド
アクション
名、ミドルネーム、姓
名前、ミドルネーム (必要な場合)、姓を入力します。
短縮名
ユーザーの短縮名は自動で生成されます。短縮名を変更するには、新しいテキストを入力します。
パスワード
ユーザー ID のパスワードを入力します。このパスワードの条件は、[パスワードオプション] ダイアログボックスの [パスワードクオリティスケール] で設定されているレベルに基づいて決定されます。
パスワードクオリティ
パスワードクオリティを選択します。デフォルトのレベルは 8 です。指定するパスワードは、[パスワードオプション] で選択するパスワードクオリティに対応する必要があります。
Mail system
使用可能なメールの種類を選択し、関連フィールドに必要な情報を入力します。
- Notes® (デフォルト)。
- [他のインターネット] -- このオプションを選択すると、[インターネットパスワードの設定] チェックボックスが自動的にオンになります。
- [POP] -- このオプションを選択すると、[インターネットパスワードの設定] チェックボックスが自動的にオンになります。
- [IMAP] -- このオプションを選択すると、[インターネットパスワードの設定] チェックボックスが自動的にオンになります。
- iNotes® -- 登録のために選択を別に行うようにプロンプト表示されます。
- [その他]
[Notes®]、[POP]、または [IMAP] を選択すると、インターネットアドレスが自動的に生成されます。
[他のインターネット]、[POP]、[IMAP] を選択すると、インターネットパスワードがデフォルトで設定されます。
[iNotes®] を選択した場合、表示されるプロンプトで [はい] をクリックすると、その他のユーザーの設定項目を iNotes® のデフォルト値に変更できます。
[その他] か [他のインターネット] を選択した場合は、転送アドレスを入力します。このアドレスはユーザーの現在のアドレスであり、ユーザーがメールの送信先として希望するアドレスです。たとえば、ユーザーが一時的に別の場所で作業をしていたり、別のメールシステムを使用している場合に、ユーザーは自分のメールをそのアドレスに転送できます。また、ユーザーが会社を辞める場合にも転送アドレスを残しておけば、古いアドレスに送信されたメールを新しい場所に転送できます。
インターネットパスワードの設定
クリックしてインターネットパスワードを設定します。
このユーザーの Notes® ID を作成
クリックすると、Notes® ID が作成されます。
明示的ポリシー
このユーザーにポリシーを割り当てるには、[明示的ポリシー] リストからポリシーを選択します。
- [詳細] チェックボックスをクリックして、詳細設定を有効にします。
-
[メール] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。
表 2. [メール] タブのフィールド フィールド
アクション
Mail system
使用可能なメールの種類を選択し、関連フィールドに必要な情報を入力します。
- Notes® (デフォルト)
- POP
- IMAP
- iNotes®
- 他のインターネット
- その他
- なし
- [Notes®]、[POP]、または [IMAP] を選択すると、インターネットアドレスが自動的に生成されます。
- [他のインターネット]、[POP]、[IMAP] を選択すると、インターネットパスワードがデフォルトで設定されます。
- [iNotes®] を選択した場合、表示されるプロンプトで [はい] をクリックすると、その他のユーザーの設定項目を iNotes® のデフォルト値に変更できます。
[その他] か [他のインターネット] を選択した場合は、転送アドレスを入力します。このアドレスはユーザーの現在のアドレスであり、ユーザーがメールの送信先として希望するアドレスです。たとえば、ユーザーが一時的に別の場所で作業をしていたり、別のメールシステムを使用している場合に、ユーザーは自分のメールをそのアドレスに転送できます。また、ユーザーが会社を辞める場合にも転送アドレスを残しておけば、古いアドレスに送信されたメールを新しい場所に転送できます。
メールサーバー
ユーザーのメールサーバーとして割り当てるサーバーを選択します。
[メールファイル名]
メールファイルのファイル名。デフォルトのパスおよびファイル名は、mail\firstinitialfirst7charactersoflastname.nsf です。
メールテンプレート
使用できるメールテンプレートのリストからメールテンプレートを選択します。テンプレートの説明を表示するには、テンプレートを選択して、[テンプレートについて] をクリックします。
[全文索引の作成]
メールデータベースの全文索引を作成するには、このフィールドをクリックします。
[メールファイル所有者のアクセス権]
メールファイル所有者のアクセス権リストからメールデータベースのユーザーに割り当てるアクセス制御リストのアクセスレベルを選択します。デフォルトでは、メールユーザーは自分のメールファイルに対して [文書の削除] 権限がある [編集者] アクセス権があります。他のユーザーはアクセスできません。このオプションを使用すると、メールユーザーやオーナーが自分のメールファイルを削除できないようになります。メールオーナーのアクセス権が [設計者] か [編集者] の場合、現在使用されている管理者 ID は、メールファイル ACL に [管理者] として追加されます。
メールデータベース割り当て設定
ユーザーのメールデータベースのサイズの上限 (最大 10GB) を指定するには、このフィールドをクリックして使用可能にします。
[警告限界値の設定]
ユーザーのメールデータベースがある一定のサイズに達したら警告を生成するには、このフィールドをクリックして、警告サイズ (最大 10GB) を入力します。
-
[アドレス] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。
表 3. [アドレス] タブのフィールド フィールド
アクション
インターネット・アドレス
このユーザーに割り当てられているインターネットメールアドレス。
インターネットドメイン
インターネットアドレスに使用するドメイン (たとえば、Renovations.com)。
アドレス名の形式
インターネットアドレス形式。デフォルトの形式は、セパレータなしの FirstNameLastName@Internet ドメインです (たとえば、RobinRutherford@Renovations.com)。
分離文字
インターネットアドレスの名前とイニシャルの間に挿入される文字。デフォルトは [なし] です。
-
[ID 情報] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。
表 4. [ID 情報] タブのフィールド フィールド
アクション
このユーザーの Notes® ID を作成
クリックすると、このユーザーの Notes® ID が作成されます。
認証者名リスト
このユーザーの Notes® ID を作成していない場合は、リストから認証者を選択します。
このフィールドが表示されるのは、[このユーザー用に Notes ID を作成] チェックボックスがオフの場合のみです。
認証機関 (CA) 構成済み認証者
ユーザーを登録するために使用する、CA 設定認証者を選択します。
このフィールドが表示されるのは、[このユーザー用に Notes ID を作成] チェックボックスがオンの場合のみです。
認証の有効期限
新しく作成したグループのオプションとして、
- [月] - 認証者が有効な期間を月数で入力します。
- [日付] - 証明書が期限切れになる日付を指定します。デフォルトは、現在日付から 2 年間です。
このフィールドが表示されるのは、[このユーザー用に Notes ID を作成] チェックボックスがオンの場合のみです。
[セキュリティの種類]
[アメリカ・カナダのみ] または [インターナショナル] のどちらかを選択します。セキュリティのタイプは作成される ID ファイルのタイプを決定し、メールを送受信するときや、データを暗号化するときの暗号化に影響を与えます。2 つのうち [アメリカ・カナダのみ] のほうが強力です。
このフィールドが表示されるのは、[このユーザー用に Notes ID を作成] チェックボックスがオンの場合のみです。
ユーザー ID の保存場所
変更できないフィールドでユーザー ID を保存する場所を指定します。
このフィールドが表示されるのは、[このユーザー用に Notes ID を作成] チェックボックスがオンの場合のみです。
- オプション:
[グループ] タブをクリックし、必要に応じて以下のオプションを設定します。
- このユーザーの所属先のグループ名を入力するか、[検索] をクリックしてグループ名を検索します。
- ユーザーを追加するグループを選択し、[追加] をクリックします。
-
[レプリカ] タブをクリックして、次のフィールドに必要な情報を設定します。
表 5. [レプリカ] タブのフィールド フィールド
アクション
メールデータベースのレプリカを作成
このチェックボックスをクリックすると、指定した追加のサーバーにメールファイルのレプリカが作成されます。
メールデータベースの作成オプションを選択してください
必要に応じて次のオプションを使用します。
- [追加] -- クリックして [メールファイルレプリカを作成するサーバー] ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスを使用して、メールファイルのレプリカの作成先になるサーバーを選択します。
- [削除] -- メールファイルのレプリカの作成先となるサーバーのリストから削除する 1 つ以上のサーバーを選択し、[削除] をクリックします。
- [すべて削除] -- クリックすると、すべてのサーバーがこのリストから削除されます。
これらのオプションを使用できるのは、[メールデータベースのレプリカを作成] チェックボックスがオンの場合のみです。
-
[ローミング] タブをクリックして、以下のフィールドに値を入力します。
注: これらの設定は、Domino® サーバーローミングに適用されます。現在のリリースの Notes® ユーザーでファイルサーバーローミングを有効にする場合は、関連リンクの「Notes® ローミングユーザーの登録を実行する」および「ローミングポリシー設定文書を作成する」のトピックを参照してください。
表 6. [ローミング] タブのフィールド フィールド
アクション
ローミングユーザー
クリックすると、このユーザーを Domino® サーバーローミングユーザーとして登録するためのローミングユーザー登録オプションが有効になります。
メールサーバーに保存/
サーバーの選択
次のどちらかを選択します。
- [メールサーバーに保存] -- クリックすると、ユーザーのローミングファイルがユーザーのメールサーバーに配置されます。
- [サーバー名] -- クリックして、ユーザーのローミングファイルを「Current®のサーバー」に保存するか、任意の別のサーバーを選択します。
[パーソナルローミングフォルダ]
ローミングファイルパスが存在する最上位レベルのディレクトリ名を指定します。これは、ユーザーのローミングデータの親ディレクトリです。デフォルトで、ディレクトリ名は「roaming」になります。
[サブフォルダ名の形式]
ユーザーのローミングデータが存在する、以前に指定したフォルダ名に相対するディレクトリパスを指定します。これは、通常、ユーザー名です。これにより、ローミングサーバー上の各ユーザーのデフォルトの個人ローミングフォルダが決定されます。
クリーンアップオプション
ローミングユーザークライアントに対し、次のいずれかのクリーンアップオプションを選択します。なお、クリーンアップは、複数のユーザーで使用するようにインストールおよび構成されたクライアントでしか実行されません。
- [クリーンアップしない] (デフォルト) -- ユーザーのローミング先の Notes® クライアントワークステーションからローミングユーザーデータを削除しません。
- [クリーンアップ間隔] -- [クリーンアップ間隔 N 日] フィールドを有効にします。このフィールドでは、ローミングユーザーデータを Notes® クライアントワークステーションから削除する前に経過すべき日数を指定できます。
- [Notes® をシャットダウンして削除] -- Notes® をシャットダウンするとただちにローミングユーザーデータを Notes® クライアントワークステーションから削除します。
- [ユーザー確認] - クライアントを終了する際に、個人ファイルをクリーンアップするかどうかを尋ねるプロンプトを表示します。ユーザーが [はい] を選択すると、そのクライアントのデータディレクトリが削除されます。[いいえ] を選択すると、次回もデータを削除するかどうかを尋ねるプロンプトをクライアントに表示するかどうかが尋ねられます。[いいえ] を選択すると、プロンプトは次回から表示されなくなります。[はい] を選択すると、次回クライアントを終了したときに、プロンプトがユーザーに再度表示されます。
- [登録] をクリックしてから、[完了] をクリックします。