復旧に使用する ID を用意する
認証者 ID の中に復旧情報を指定しておくと、ユーザーを登録したときに、ユーザー ID に復旧情報が自動的に設定されます。ただし、ユーザー ID の作成後に復旧情報を指定した場合は、管理者に提供された復旧情報でユーザー ID を更新する必要があります。復旧情報で ID を更新すると、ユーザー ID の暗号化されたバックアップコピーが中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。
始める前に
このタスクについて
ユーザーが復旧情報で各自のユーザー ID を更新するには、次の 2 つの方法があります。
- (Domino® 6 以降のサーバーのみ) 管理者が復旧情報を認証者に追加した後、ユーザーが各自のホームサーバーで認証を行う。復旧情報は自動的にユーザーの Notes® ID に追加されます。
- 管理者がユーザーに復旧情報を送信し、それをユーザー ID に組み込む。これらの手順は、ユーザーが ID を紛失したり、損傷を与えたり、パスワードを忘れるなどの事態が発生する前に完了しておかなければなりません。
ユーザーは、[ユーザーセキュリティ] ダイアログボックスの [リカバリ ID のメール] ボタンが有効になっているかどうかで、復旧情報が各自のユーザー ID 内に存在しているかどうかを判断できます。このボタンをクリックすると、ユーザー ID の暗号化されたバックアップコピーが中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。
復旧情報をユーザーに送信する
手順
- Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックし、[認証] をクリックします。
- [復旧情報の編集] をクリックします。
- [認証者の選択] ダイアログボックスに正確なサーバー名が表示されない場合は、[サーバー] をクリックし、Domino® ディレクトリから登録サーバーの名前を選択します。
-
復旧情報の作成対象となる認証者を選択します。
- サーバーベースの認証機関を使用する場合は、[CA プロセスを使用] をクリックし、ドロップダウンリストから認証者を選択します。
- サーバーベースの認証機関を使用しない場合は、[認証者 ID とパスワードを指定] をクリックします。認証者 ID のパスとファイル名が表示されない場合は、[認証者 ID] をクリックして認証者の ID ファイルを選択し、パスワードを入力します。
- [書き出し] を選択して、認証者 ID のパスワードを入力します。
-
以下のフィールドに入力し、[送信] をクリックします。
表 1. ID 復旧メールのフィールド フィールド
Enter
宛先
ID ファイルをバックアップするユーザーやグループの名前
CC
メールのコピーの送信先のユーザーやグループの名前
件名
メールの [件名] フィールドに表示されるユーザーやグループのための情報。このフィールドを空白にすると、Notes® は次のテキストを使用します。
新規の ID ファイル復旧情報が添付されています。[アクション] メニューの [復旧情報を受け入れます] オプションを使用して、自分の ID ファイルに追加してください。
メモ
メールの [本文] フィールドに表示されるユーザーやグループのための情報。Domino® では、バックアップファイル情報がメールに自動的に添付されるため、このフィールドで指定する必要はありません。
ID ファイルの復旧情報を受け入れる
このタスクについて
ユーザーは、次の手順を完了します。
手順
- システム管理者から復旧情報を受け取ったら、メールデータベース内のメールを開きます。
- を選択し、パスワードを入力します。
-
以下のフィールドに入力し、[送信] をクリックします。
表 2. ID 復旧受け入れメッセージのフィールド フィールド
Enter
宛先
ID のバックアップコピーを保存するメールデータベースやメール受信データベースの名前。Domino® では、管理者が指定したデータベースの名前が表示されます。
CC
メールのコピーの送信先のユーザーやグループの名前
件名
メールの [件名] フィールドに表示される管理者のための情報。このフィールドを空白にすると、Notes® は次のメッセージを使用します。
Backup of newly changed recovery information for user name
Backup of recent changes to ID file for user name
メモ
メールの [本文] フィールドに表示される管理者のための情報。Domino® では、ID ファイルのバックアップがメールに自動的に添付されるため、このフィールドで指定する必要はありません。
タスクの結果
Domino® では、ID ファイルの暗号化されたバックアップコピーは、管理者が指定した中央管理のメールデータベースやメール受信データベースに自動的に送信されます。
次のタスク
ID_Recovery_Suppress_Recovery
を使用して復旧メールの作成を抑止します。