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構成
この情報を使用して、ネットワーク、ユーザー、サーバー (Web サーバーを含む)、ディレクトリサービス、セキュリティ、メッセージング、ウィジェットと Live Text、サーバークラスタを設定します。
ユーザーおよびサーバーの構成
この節のトピックでは、ユーザーとサーバーを設定する方法について説明します。
ポリシー
Domino® ポリシー設定を使用して、ユーザーが Notes® で作業する方法を制御します。ポリシーとは、個々のポリシー設定の集合を識別する 1 つの文書です。ポリシー設定文書は一連のデフォルトを定義します。これらのデフォルトは、ポリシーを割り当てるユーザーとグループに適用されます。ポリシー設定は変更可能であり、割り当てられたユーザーとグループに対して自動的にその設定が適用されます。
デスクトップポリシーを使用して NOTES.INI 設定またはロケーション文書設定を割り当てる
デスクトップ設定文書の [カスタム設定] タブを使用して、カスタムの NOTES.INI 設定またはロケーション設定を割り当てます。
ローミング用追加コンポーネントの有効化
IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 では、追加のローミングコンポーネントのサポートが導入されました。以下の表に、notes.ini 設定の要件を示します。

構成
この情報を使用して、ネットワーク、ユーザー、サーバー (Web サーバーを含む)、ディレクトリサービス、セキュリティ、メッセージング、ウィジェットと Live Text、サーバークラスタを設定します。
- ネットワークの設定
  このセクションでは、ネットワーク上に適切に HCLDomino® を導入する際に必要なプランニングコンセプトと設定手順を示します。ここでは、ネットワークプロトコルについて Domino を使用する観点から説明しますが、ネットワークに関する一般的な情報については説明しません。
- ユーザーおよびサーバーの構成
  この節のトピックでは、ユーザーとサーバーを設定する方法について説明します。
  - サーバー文書について理解する
    サーバー文書は、サーバーを登録したときにセットアップされます。サーバー文書には、サーバーの動作を定義する多くの設定項目があります。
  - ポリシー
    Domino® ポリシー設定を使用して、ユーザーが Notes® で作業する方法を制御します。ポリシーとは、個々のポリシー設定の集合を識別する 1 つの文書です。ポリシー設定文書は一連のデフォルトを定義します。これらのデフォルトは、ポリシーを割り当てるユーザーとグループに適用されます。ポリシー設定は変更可能であり、割り当てられたユーザーとグループに対して自動的にその設定が適用されます。
    - 組織ポリシーと明示的ポリシー
      ポリシーには 2 つのタイプがあります。組織ポリシーと明示的ポリシーです。ポリシーの適用を計画する際には、これらの違いを理解しておく必要があります。
    - ポリシーの階層と有効ポリシーを理解する
      ユーザーの有効ポリシーとは、ポリシーの実行時に動的に計算される抽出されたポリシー設定のセットです。有効ポリシーのフィールド値は、ユーザーに適用されるポリシー文書に関連するさまざまなポリシー設定文書から取得されます。ユーザーのポリシー設定は、自分の組織単位 (OU) レベルで設定された値、明示的ポリシーで設定された値 (ユーザーが所属するグループに割り当てられた値を含む)、親ポリシーから継承した値が組み合わさっていることがあります。これらの設定を解釈して、各ユーザーの有効ポリシーが決定されます。
    - 動的なポリシーを割り当てる
      ユーザーを登録および設定する前に、ポリシーを計画し、作成してください。作成したら、ユーザーの登録時にポリシーを割り当てます。
    - ポリシーの適用方法設定を理解する
      ポリシー設定文書には、[適用方法] 設定が含まれています。この設定を使用すると、これらの文書内の個々のフィールド値をいつどのようにして変更できるか、どのような場合にエンドユーザーがこれらのフィールド値を変更できないようにするかを一貫して制御できます。[適用方法] の機能には中央ロケーションとしてポリシー設定文書があり、このポリシー設定文書からポリシー設定を設定したり、必要に応じてポリシー設定をロックダウンしたりすることができます。この機能は、特に、企業内の手順の実施とセキュリティの強化に有用です。[適用方法] 設定は、すべてのポリシー設定文書で使用できます。
    - デスクトップポリシーを使用して NOTES.INI 設定またはロケーション文書設定を割り当てる
      デスクトップ設定文書の [カスタム設定] タブを使用して、カスタムの NOTES.INI 設定またはロケーション設定を割り当てます。
      - Notes ワークスペースの背景用のカスタムイメージを設定する
        notes.ini 設定 Load_Workspace_image を使用して、ユーザーの Notes ワークスペースの背景に表示するカスタムイメージをデプロイします。
      - デスクトップポリシーを使用して IBM Protector サーバーの URL 設定を指定する
        IBM Protector for Mail Security 2.5 サーバーにアクセスするための URL を指定するには、NOTES.INI の $PROTECTOR_LOCATION=URL 設定を使用します。
      - デスクトップポリシーを使用してメール制限値の警告テキストをカスタマイズする
        NOTES.INI 設定を使用して、HCLNotes® ユーザーのメールファイルのサイズがメールの制限値のしきい値またはメールの制限値の最大サイズを超えたときに表示される URL またはテキストを指定することができます。
      - Notes® クライアントでカスタムカラーテーマを有効にする
        notes.ini 設定の CUSTOM_THEME_COLOR を使用して、Notes® クライアントにカスタムカラーテーマを適用します。
      - iCalendar の構成
        AddCalendarURL 設定を使用して、Google カレンダー、Notes® アプリケーションのカレンダー、または iCalendar のフィードを HCL Notes クライアントにプッシュします。Notes ユーザーが iCal ベースのカレンダーをオーバーレイし、カレンダーの内容が頻繁に変更される場合は、notes.ini 設定 FeedRefreshInterval を使用して、カレンダーが自動更新される間隔を設定します。
      - すべてのメールファイルで日付によるグループ化機能を有効にする
        管理者は notes.ini 設定の EnableGroupByDate=1 を Notes クライアントにプッシュすることで、メールファイルで [表示] > [日付によるグループ化] オプションを有効にできます。
      - すべてのメールファイルでメッセージの冒頭の表示機能を有効にする
        管理者は notes.ini 設定の EnableBeginningOfMessage=1 を Notes クライアントにプッシュすることで、メールファイルで [表示] > [メッセージの冒頭] オプションを有効にできます。
      - Notes® メールおよびカレンダーでインターネットアドレスを有効にする
        HCL Notes® クライアントメールおよびカレンダーに Notes アドレスではなくインターネットアドレスが表示されるようにすることができます。例えば、Samantha Daryn/Renovations@Renovations ではなく sdaryn@renovations.com を表示できます。
      - インターネットメッセージを転送するとき、またはメッセージに応答するときに MIME 形式を保持する
        管理者は notes.ini 設定の KeepReplyForwardMime=1 を Notes Standard 版クライアントにプッシュできます。この設定により、ユーザーがインターネットから受信したメッセージに応答するとき、またはメッセージを転送するときに、MIME メッセージ形式が保持されます。この設定がない場合、MIME メッセージは Notes リッチテキストに変換され、それにより一部の MIME 形式が失われる可能性があります。
      - 完全修飾ドメイン名を使用した Notes リンクを自動的に開くサポートの無効化
        IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 以降、接続文書を作成しなくても、Notes ユーザーは完全修飾ドメイン名を使用した Notes リンクを介してアプリケーションを開くことができます。この拡張機能はデフォルトで有効になっています。無効にする場合は、notes.ini 設定 DISABLE_SERVER_HINT=1 をクライアントに追加します。
      - ローミング用追加コンポーネントの有効化
        IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 では、追加のローミングコンポーネントのサポートが導入されました。以下の表に、notes.ini 設定の要件を示します。
      - MMR ユーザー向け低帯域幅接続における複製の速度向上の有効化
        Notes Managed Mail Replica (MMR) ユーザーが最初は低帯域幅接続で複製するアプリケーション文書の数を制御できるようにするには、notes.ini 設定 EnableReplicationOptionForMMR=1 を Notes クライアントにプッシュします。この機能は、Notes 9.0.1 Feature Pack 9 以降で使用できます。
      - 外部ユーザーに送信するメールの署名の精度向上
        外部ユーザーに送信するメールの署名の精度向上は、IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 で導入されました。この機能をユーザーが利用できるようにします。Notes クライアントで notes.ini 設定 MIME_MAIL_USE_HAPI=1 が使用されている場合は、無効にするため、notes.ini 設定 MIME_MAIL_USE_HAPI=0 をプッシュします。MIME_MAIL_USE_HAPI=1 が使用されていない場合、この拡張機能は使用可能になっているため、アクションは必要ありません。
      - Notes によるモバイル用ディレクトリカタログ処理のサポート改善の有効化
        入力補完機能を使用してモバイル用ディレクトリカタログを検索するときに、名前のリストをディレクトリカタログ構成に従ってソートできるようにするには、notes.ini 設定 $TypeAheadShowDircatFirst=1 を Notes クライアントにプッシュします。ローカルの連絡先に含まれる名前がこのリストに続きます。また、リストの最後には [ディレクトリ検索の条件: <文字>] オプションがあり、サーバーの検索を容易にします。この機能は、IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 以降で使用できます。
      - Notes における名前検索の改善の有効化
        ユーザーが入力補完機能または [あいまいな名前] ダイアログボックスを使用して名前を検索するときに HCL Notes で改善された名前の検索を有効にするには、notes.ini 設定 AllowWildcardLookup=1 を Notes クライアントにプッシュします。
    - デスクトップポリシーを使用して Eclipse プリファレンス設定を割り当てる
      デスクトップ設定文書を使用すると、Notes® または他の Expeditor クライアントアプリケーションで使用する Eclipse プリファレンスを追加または削除できます。
    - Eclipse ベースのプラグインをデプロイする際の管理設定
      HCLNotes® ユーザーおよび IBM Notes 以外のユーザーにデプロイする Eclipse ベースのプラグインに関するさまざまな項目を一元化して制御できます。
    - ポリシー設定の HCLiNotes® と HCLNotes® プロファイル文書への拡張
      メールポリシー設定文書をカスタマイズして、$Profiles フィールドで指定したプロファイル文書に新規の設定またはカスタマイズした設定をプッシュすることができます。
    - ポリシーを作成する
      ポリシーを作成する際、2 段階の手順を踏みます。作成した組織ポリシーは、ユーザーの登録時に自動的に適用されます。明示的ポリシーを作成した場合、ユーザー登録時に手動で割り当てるか、ユーザー文書で指定するか、ポリシー割り当てツールを使用して割り当てます。
    - ポリシーを管理する
      ポリシーを管理するには、関連トピックに記載されたいずれかのタスクを実行します。
  - Notes® ユーザー登録のデフォルト設定を定義する
    新規に Notes® ユーザーを登録する前に、すべてのユーザーに適用するデフォルトの設定を指定することができます。デフォルト設定を行うことにより、ユーザー登録が単純化され、ユーザー設定の一貫性が確保されます。ユーザーのメールサーバーの種類や、ユーザー登録に使用する認証者 ID のタイプなど、多数のデフォルト設定を定義できます。また、クライアントにデフォルトの操作制御リスト (ECL) を指定して、権限のないクライアントがデータにアクセスすることを防ぐこともできます。
  - ユーザーの管理
    関連する多数の管理タスクをシステム管理プロセスとして自動化すると、ユーザーの管理がしやすくなります。例えば、ユーザーの名前を変更する場合、システム管理プロセスは、システム管理要求データベースに登録されている一連の要求を生成し、それらを実行することで、Notes® ドメインのデータベース全体で名前を自動的に変更します。
  - グループを使用する
    グループとは、共通の特徴を持つユーザー、グループ、サーバーのリストのことです。宛先リストやアクセス制御リストで使用すると便利です。グループを使用すると、管理作業を簡単にすることができます。
  - レプリカ
    データベースのレプリカを作成すると、ロケーション、ネットワーク、タイムゾーンが異なるユーザーが 1 つのデータベースを使用できます。
  - ドメイン検索の概要
    ドメイン検索を使用すると、Notes® クライアントと Web ユーザーは、検索照会と一致するデータベース文書、ファイル、添付ファイルを Domino® ドメイン全体から検索できます。
  - カレンダーとスケジュール
    カレンダーとスケジュール機能を使用すると、他のユーザーの空き時間を調べたり、会議のスケジュールを作成したり、会議室や備品などのリソースを予約したりできます。
  - ウィジェットとライブテキストを構成する
    ウィジェットおよび Live Text を使用すると、エンドユーザーは、専用に作成された XML 拡張機能 (ウィジェット) を使用することにより、HCLNotes® メールなどのサポートされる文書内で Live Text を表示してアクションを実行することができます。
- NOTES.INI ファイルを編集する
  サーバーやクライアントの NOTES.INI ファイルを変更する必要はほとんどありません。NOTES.INI ファイルには、Domino® や Notes® が正常に動作するために必要な多くの設定が含まれています。このファイルを誤って変更すると Domino や Notes が予期しない動作をすることがあります。このため、特別な状況で使用したり、サポートサービスが推奨したりする場合のみ、NOTES.INI ファイルを編集してください。
- ディレクトリサービスの設定
  このセクションでは、HCLDomino® ディレクトリサービスの計画、設定、使用方法について説明します。
- メッセージングの構成
  このセクションでは、メッセージングの概要を示し、メール配信の設定方法、メールサーバーのカスタマイズ方法、メールのトラッキング方法について説明します。
- iNotes® の構成
  HCLiNotes® は、HCLNotes® ユーザーに対して、Notes メールと、Notes のカレンダー機能とスケジュール機能へのブラウザベースのアクセスを提供します。HCLiNotes の完全な実装を行うため、管理者は、notes.ini ファイル設定以外にも、メールポリシーとセキュリティポリシー設定を指定します。
- Web サーバーの構成
  このセクションでは、HCLDomino® Web サーバー、および Domino Web ナビゲータを設定する方法について説明します。
- クラスタの設定
  クラスタの設定では、タスクの作成、正しい動作の確認に加え、ユーザーアクセス、メール、複製、サイズの制限値、ディレクトリアシスタント、ローミング、Web ナビゲーション、プライベート LAN の利用などの設定も行います。

ローミング用追加コンポーネントの有効化

IBM Notes 9.0.1 Feature Pack 9 では、追加のローミングコンポーネントのサポートが導入されました。以下の表に、notes.ini 設定の要件を示します。

表 1. 追加のローミングコンポーネント用の notes.ini 設定の要件
コンポーネント	notes.ini の要件
スペルディクショナリー	古いディクショナリー情報のローミングを有効にするには、 SPELL_FORCE_LEGACY=1
開いているタブ	なし
フォントと色のプリファレンス	なし
選択されたロケーション (オンライン使用のみでサポート)	ROAM_LOCATION_AT_CONFIG=1
IBM Notes 共有ログイン	なし