データベースの要件

データベースには、クライアントから取得したすべてのデータが保存されます。BigFix サーバーをインストールする前に、データベースの要件が満たされていることを確認します。アップグレード前チェック用の Fixlet を使用すると、BigFixサーバーを V9.5.X に正常にアップグレードできるかどうかを検証するための一連のチェックを実行できます。実行されたステップについての詳細を含むログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。これらのチェックが失敗した場合、preupgrade-Version 9.5.X-<datetime>.err ログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。これらのチェックが正常に終了した場合、preupgrade-Version 9.5.X.out ログ・ファイルが BigFix サーバー・ディレクトリーに作成されます。X は、モディフィケーション・レベルを表します。すべてのチェックが正常に完了した場合のみ、このタスクは該当しません。

  • Windows システム上の BigFix サーバーでは、以下の構成がサポートされます。

    • ローカルまたはリモートの Microsoft SQL Server 2008、2008 R2、2012、2014、または 2016。
      重要: BigFix をインストールまたはアップグレードする場合、インストールまたはアップグレードを実行するユーザー・アカウントは、SQL Server の sysadmin サーバー・ロールを持っている必要があります。SQL Server のリモート・インスタンスを操作する場合、AD ドメイン・サービス・アカウントは dbo 権限、つまり BFEnterprise データベースおよび BESReporting データベースのdb_ownerを持っている必要があります。インストールまたはアップグレードを実行するには sysadmin サーバー・ロールで開始し、製品が稼働中になった後で特権を db_owner に下げてください。
      重要: SQL Server を使用する場合は、Microsoft SQL データベース照合の次の前提条件を満たしていることを確認します。
      • データベース照合は、大文字小文字を区別しません。
      • サーバー、データベース、列レベルでのデータベース照合は、同じ値に設定する必要があります。
      照合を検証するには、次の SQL Server クエリーを使用してください。
      SQL サーバー・インスタンス・レベル
      SELECT ServerProperty('Collation')
      データベース・レベル
      SELECT DatabasePropertyEx('BFEnterprise','Collation')
      データベースの列レベル
      SELECT C.name, O.name, C.collation_name
      from BFEnterprise.sys.columns C, BFEnterprise.sys.all_objects O
      where C.collation_name is not NULL
      and C.object_id = O.object_id
      注: Windows のシステムでは、SQL Server Native Clientドライバーは必須です。
  • Red Hat Enterprise Linux システム上の BigFix サーバーでは、以下の構成がサポートされます。

    • DB2 Server をローカルにインストールする場合: DB2 10.5 Enterprise Server Edition 64 ビットまたは Workgroup Server Edition 64 ビット。
    • DB2 Server をリモートにインストールする場合: IBM Data Server Client 10.5。
    db2licm -l コマンドを実行して、サーバーまたはクライアントがインストールされているかどうかと、DB2 のエディションを確認できます。DB2 サーバーがインストールされているコンピューターでは詳細なレポートを受け取り、クライアントのみがインストールされている場合は空のレポートを受け取ります。インストールされている DB2 のバージョンを確認するには、db2level コマンドを実行します。
注:
  • BigFixデータベースの名前は変更しないでください。変更された場合、アップグレードに失敗する可能性があります。
  • BES ルート・サーバーのインストールに使用する DB2 インスタンス名に空白、タブ\t、リターン\n; & | " ' < >などの特殊文字を含めることはできません。データベースのパスワードで、ASCII 以外の文字を使用しないでください。ASCII 以外の文字を使用すると、インストールが失敗する場合があります。

  • Linux システムに BigFix サーバーを正常にインストールするため、DB2 レジストリー変数 DB2_COMPATIBILITY_VECTOR が設定解除されていることを確認してください。この変数は NULL に設定されている必要があります。

サポートされるデータベースのバージョンについては、「システム要件」を参照してください。