よくある質問
このセクションには、電源管理に関するよくある質問と回答のリストがあります。
- 省電力量はどのようにして計算されますか。
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省電力量は、ご使用のコンピューターの電源は入っているが、使用されていない時間の長さによって決定されます。例えば、アイドル・モードは、コンピューターをアクティブに使用することなく電力を消費するため、無駄であるとみなされます。
省電力量は、現在の消費電力から最低消費電力を差し引いたものと等しくなります。最低消費電力とは、コンピューターの 1 日あたりのアクティブな状態である時間とアクティブな消費電力 (例えば、70 kWh) を乗算したものです。現在の消費電力とは、アクティブ・モードおよびアイドル・モードである時間 (アクティブな消費電力) に、スタンバイ消費電力 (例えば、3 kWh) を加えたものです。
このような基本数式は、個々の適用環境によって異なります。設定の具体的なパラメーターおよび電力の計算式の説明については、担当のセールス・エンジニアまたはテクニカル・サポートにお問い合わせください。電源管理 のいくつかの主要機能で使用される計算について詳しくは、「Power Management Calculations Documentation」を参照してください。
- 省電力量の計算は、どの程度現実に即していますか。
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BigFix の節電計算は、以下のように、各電源状態で消費された時間、コンピューター・タイプ (サーバー、デスクトップ、ラップトップ)、モニター・カウントなどコンピューターのさまざまな側面の追跡に基づいて行われます。これらの結果を電気料金および消費電力値と組み合わせて使用して、コンピューターが使用している電力量は算出されます。
計算ができるだけ正確になるようにするために、「想定値を管理」の値を確認し、電気料金の支払い額などのデータが組織にとって適切かどうかを検証します。
- 電源管理対策の結果が CO2 排出量にどのように影響しているかを確認できますか。
- はい。BigFix 電源管理では電力のスペクトルを視覚化して、電源管理対策の結果から予測される CO2 の削減量についてのデータを提供します。
- 二酸化炭素削減量の計算で使用されるのはどのような方法ですか。
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BigFix での二酸化炭素量の推計は、1 キロワット時の電力を生成するのに必要な二酸化炭素排出量の平均を明らかにした調査研究結果に基づいています。詳しくは、DOE の Energy Information Administration Web サイトを参照してください。
- 二酸化炭素削減量についての分析結果には、外部との取引や規制関連のレポート作成に使用できるだけの信頼性がありますか。
- BigFix 電源管理では、キロワット時ごとの CO2 排出量の平均について、米国エネルギー省による二酸化炭素量の推計を使用しています。キロワット時ごとの二酸化炭素の排出量は、地域や電力供給源によって異なります。電力に関するコンプライアンスと規則について詳しくは、当該地域の監督官庁にお問い合わせください。
- サーバーの電源設定の誤設定によって問題が発生した場合はどうしたらよいですか。
- 通常、電源設定は、サーバーではなくデスクトップ・コンピューターおよびラップトップ・コンピューターに設定されます。電源設定がサーバーに設定されている場合、管理者であれば、わずかな時間で問題を修正することができます。スタンバイ・ポリシーがサーバーで有効になっている場合にアラートを出す Fixlet が用意されています。
- 電源管理対策を集中的に表示して管理できますか。
- はい。1 つの BigFix server サーバーで、最大 250,000 までのエンドポイントを集中管理できます。Web レポート機能を使用して、ご使用の適用環境を確認することもできます。
- コンピューターのグループごとに、異なる電力方式を設定できますか。
- はい。さまざまなコンピューターのグループに対して、アドホック方式を含む、各種の電力方式を適用できます。これにより、ヘルプ・デスクのワークステーションやモバイル・ラップトップなどの特定のグループを対象とした専用の設定を行うことができます。
- どのようにして、コスト、消費電力、および CO2 のデフォルト値を変更できますか。
- 「カスタム想定値タスクを管理」ウィザードを使用して、各エンドポイントに対して異なるコストおよび電力の想定値を作成し、管理することができます。
- 以前の電力計算と新しい電力計算に違いはありますか。
- BigFix 電源管理の新規バージョンでは、以前のバージョンより正確性が向上しているものとみなされています。新規バージョンでの改善点として、スタンバイ時間の個別トラッキング、(ある値について、適用環境全体の平均を算出するのではなく) 各エージェント・レベルでのより細分度の高い計算の実行、最近のアクティビティーに基づいて使用電力を算出するための改良されたアルゴリズムなどがあります。
- 使用しているコンピューターで電源トラッキングを行うと、リソースにどのような影響がありますか。
- BigFix 電源管理の計算およびトラッキングは、比較的簡易かつ、エージェントに対して低コストです。電源管理を有効にしても、ユーザーのコンピューターに目立った影響はないと予想されます。
- Client Logging Service は何のために使用するのですか。
- BigFix エージェント・バージョン 8.0 以降には、スタンバイ時間とアイドル時間を追跡するネイティブ機能が用意されています。BigFix バージョン 8.0 のエージェントをまだインストールしていない場合は、Client Logging Service を使用して、古いバージョンがインストールされたコンピューターでこれらの値を追跡できます。
- RESTAPI が正しくセットアップされていない場合はどうなりますか?
- RESTAPI が正しくセットアップされていない場合、エラーが発生し、取得するデータが不正確になる可能性があります。
- 「消費電力要約」ダッシュボードに表示される結果が不正確になる場合があります。このダッシュボードでは消費電力要約の分析が活用されます。
- Wake-on-LAN Medic ユーティリティーが影響を受ける可能性があります。WoL Medic がまだ有効になっていない場合は、「Wake-On-LAN Medic の有効化」は適用外となります。有効になっている場合、スケジュール済みの Wake-on-LAN が正しく機能しないことがあります。注: RESTAPI は BigFix サーバーのバージョン 9.0 以降でサポートされます。