手動によるサイト範囲の改善

初期自動探査ステージで見逃した URL (特定の入力を必要とするフォームによってアクセスされる URL などの個別 URL と、買い物かごなど、順序付けられた URL シーケンスの両方) を追加できます。

このタスクについて

いくつかの理由により、最初にユーザーからの入力がない限り、AppScan はサイトの特定の部分を自動的にクロールすることはできません。
  • 特定の入力を必要とするフォームをアプリケーションが持っている場合は、マニュアル探査機能を使用して当該ページにナビゲートして、必要なデータを入力することができます。このデータは自動フォーム入力で記録され、スキャン時に使用されます。
  • アプリケーションで Javascript、Java アプレット、または Flash を使用していて、特定の状態シーケンスの後の特定の状態でのみ表示されるリンクがある場合、自動探査はこうしたリンクを見逃してしまう可能性があります。マニュアル探査を使用してこうしたリンクにアクセスすると、AppScan でそのリンクをテストし、リンク先のリンクもテストすることができます。
  • リンクを示す Java アプレットをアプリケーションで使用している場合は、ユーザーが手動で探査しない限り、AppScan はこうしたリンクをテストしません。
  • 特定の順序 でリンクをクリックしない限りサイトの特定の部分に到達できない場合は (買い物かごなど)、マルチステップ操作を記録する必要があります (「スキャン構成」「マルチステップ操作」ビュー)。

手順

  1. マニュアル探査機能を実行します。この機能は、自動探査中に検出されず、特定のコンテキストなしでアクセスできる URL を追加する場合に使用します。
    1. ツールバーで「マニュアル探査」をクリックします。

      AppScan 組み込みブラウザーが開きます。

      注: アプリケーションがブラウザーに正しく表示されない場合は、アプリケーションが AppScan 組み込みブラウザー用に最適化されていない可能性があります。その場合は、別のブラウザーを使用するように AppScan を構成することができます。『デフォルト・ブラウザーの変更』を参照してください。
    2. テストするリンクをクリックし、データを入力し、できる限り多くの機能をカバーすることにより、アプリケーションをブラウズします。
    3. 終了したら、(タイトル・バーの X ボタンをクリックして) ウィンドウを閉じます。

      「マニュアル探査」ウィンドウが開きます。

    4. 「エクスポート」をクリックして保存することにより、今後のスキャン用にデータを保存します。
    5. データを現在のスキャンに追加するには、「すべて追加」を選択して「OK」をクリックします。
    6. 新規ページがロードされたら、ツールバーで「スキャン」>「探査のみを継続」をクリックします。

      AppScan これで、 は、マニュアル探査で検出された新規リンクを探査します。

    7. 探査が終了したら、アプリケーション・データを確認して、必要な範囲が探査によってカバーされていることを確認します。
  2. マルチステップ操作を実行します。この機能は、特定の順序でアクセスする必要がある URL シーケンスを記録する場合に使用します。
    1. 「スキャン構成」>「マルチステップ操作」ビューを開きます。
    2. 赤い「記録の開始」ボタンをクリックし、「ログインして記録」を選択します。
    3. アプリケーションにログインして、記録したいプロセス (買い物かごへのアイテムの追加やチェックアウトなど) を実行します。
      注: 記録したくないリンクをクリックする必要がある場合は、「一時停止」をクリックします。記録を再開する場合は、もう一度「一時停止」をクリックします。
    4. ブラウザー・ウィンドウを閉じます。
    5. シーケンス内のパラメーターの一部で固有値が必要な場合は、シーケンス変数.