要件
AppScan® Source プロジェクト・ファイルを正常に作成するには、Ounce/Make を適切な環境で実行する必要があります。以下のリストは、Ounce/Make を正常に実行するための要件を箇条書きにしたものです。これらの要件をすべて満たさないと、Ounce/Make に障害が発生します。
- Ounce/Make の実行元のディレクトリーには、有効な Make ファイルが格納されている必要があります。
- ビルド環境では、正常に実行される make コマンドを発行できる必要があります。
- Ounce/Make を実行する前に make clean コマンドを実行してください。Ounce/Make を実行する前に make clean を明示的に実行することができます。あるいは、
- clean
オプションを指定することにより、make clean を Ounce/Make に組み込むことができます。 - 以下の状況では、Ounce/Make が検出する Make ファイルに、ハードコーディングされた絶対パスを含めることはできません。
- 別の Make ファイルを呼び出すときの Make 実行可能ファイル:
例えば、パス /usr/bin/make -f makefile.mk を参照しないでください。Make ファイルでは、Make 実行可能ファイルまたは変数を介して Make を参照します。変数は、make macro、
${MAKE}
、またはプロパティー・ファイルに指定した別の変数のいずれでも構いません。 - ソース・コードをコンパイルするときのコンパイラー実行可能ファイル:
例えば、次のようになります。
/usr/bin/gcc -I.. -DFOO -o myfile.o myfile.cpp
- オブジェクト・ファイルをリンクするときのリンカー実行可能ファイル:
例えば、Windows 上では、ディレクトリーは C:P /usr/bin/ld file1.o file2.o
- 別の Make ファイルを呼び出すときの Make 実行可能ファイル:
#include
ステートメント#include
ステートメントを使用するには、以下のフラグを構成のオプションとしてプロジェクト・ファイルに追加します。--remote_root <remote dir>
ここで、
<remote dir>
は、リモート・ディレクトリーのマウント・ポイントを定義します。注: 指定できるのは、単一のremote_root
のみです。ハードコーディングされた#include
ステートメントへのパスは、すべて単一のマウント・ポイントに解決される必要があります。- Make を呼び出す場合 (例:
make CC=gcc LD=ld
) は、コマンド行で Make、コンパイラー、およびリンカーの各実行可能ファイルに対してマクロを指定しないでください。