AppScan® SourceAppScan® Enterprise の相互運用性

AppScan® Source バージョン 10.0.2 では、SolidDB はソリューションの一部としてインストールされなくなりました。SolidDB/Oracle の既存のインストールは引き続きサポートされますが、新しいインストールでは、共有情報を保管および取得するために AppScan データベース・サービスおよび AppScan® Enterprise への統合を使用して構成する必要があります。

前のバージョンの AppScan® Source からアップグレードする場合は、手動で、またはマイグレーション・ユーティリティーを使用して、SolidDB/Oracle から AppScan データベース・サービスにデータを移行するオプションがあります。

AppScan® Source が SolidDB/Oracle を使用して構成されている場合:
  • AppScan® Source バージョン 10.0.0 以降は、任意の AppScan® Enterprise バージョンと連携します。ただし、AppScan® EnterpriseAppScan® Source のバージョンのオフセットは最大でも 2 バージョン分とし、AppScan® Source のほうが新しいバージョンになるようにすることをお勧めします。例えば、AppScan® Source バージョン 10.0.4 と AppScan® Enterprise バージョン 10.0.2 です。
  • AppScan® Enterprise バージョン 10.0.2 と AppScan® Source バージョン 10.0.3 以降を使用している場合は、AppScan® Enterprise の構成としてプロパティー allow.newer.source.clients=trueasc.properties で設定します。AppScan® Enterprise では、AppScan® Enterprise 10.0.3 以降でこのプロパティーが既定で追加されます。
  • AppScan® Source バージョン 10.0.2 以降の新規インストールでは、データベースに接続されません。AppScan® Source でデータベースに接続する必要がある場合は、代わりに AppScan® Source インストールをアップグレードしてください。
  • SolidDB/Oracle への接続を維持するために AppScan® Source をアップグレードした場合は、必要に応じて appscanserverdbmgr.bat/appscanserverdbmgr.sh ユーティリティーを使用してデータベースを AppScan® Enterprise に再登録します。このシナリオでは、AppScan® Enterprise AppScan データベース・サービスを構成する必要はありません。
AppScan® SourceAppScan® Enterprise AppScan データベース・サービスが構成されている場合:
  • AppScan® Source 10.0.2 以降のバージョンは、AppScan® Enterprise バージョン 10.0.2 以降と連携します。AppScan® Enterprise バージョン 10.0.1 以前は、AppScan® Source でサポートされません。
  • AppScan® Enterprise バージョン 10.0.2 以降は、ユーザー管理と Enterprise Console の両方とともにインストールします。
  • AppScan® Enterprise バージョンが AppScan® Source バージョンよりも古い場合は、AppScan® Enterprise の構成としてプロパティー allow.newer.source.clients=trueasc.properties で設定します。AppScan® Enterprise では、AppScan® Enterprise 10.0.3 以降でこのプロパティーが既定で追加されます。
  • AppScan® Enterprise AppScan データベース・サービスは、AppScan® SourceAppScan® Enterprise に接続してデータを永続化できるように構成する必要があります。appscanserverdbmgr.bat/appscanserverdbmgr.sh ユーティリティーを実行する必要はありません。

次のマトリックスでは、AppScan® SourceAppScan® Enterprise の相互運用性を詳しく説明しています。

AppScan® Source1
10.0.1 以前 10.0.2 以降
AppScan® Enterprise2 10.0.1 以前 SolidDB/Oracle アップグレードして SolidDB/Oracle を引き続き使用する
10.0.2 以降 SolidDB/Oracle アップグレードして SolidDB/Oracle を引き続き使用するか、または新規インストールして AppScan データベース・サービスを使用する

1. Solid DB は AppScan® Source バージョン 10.0.0 および 10.0.1 とともにインストールされます。AppScan データベース・サービスは、AppScan® Source バージョン 10.0.2 以降とともにインストールされます。

2. AppScan® Enterprise 10.0.2 以降と相互運用するには、AppScan® Enterprise バージョン 10.0.0 および 10.0.1 を次のように構成する必要があります。\Program Files (x86)\IBM\AppScan Enterprise\Liberty\usr\servers\ase\config\asc.propertiesset allow.newer.source.clients=true

AppScan Enterprise との統合の詳細については、「AppScan Enterprise 構成」を参照してください。