SQL サーバー・データベースのトラブルシューティング

データベース問題の診断とトラブルシューティングに役立てるために利用できる多数のツールがあります。このセクションでは、それらのツールと、ツールを使用するために必要になる可能性のある環境について説明します。

SQL Server、Windows のツール

データベース問題の診断とトラブルシューティングに使用できる主なツールは次のとおりです。

  • Microsoft SQL Server Management Studio: SQL Server 管理ツール
  • Windows イベント・ログ: SQL Server は、一定の環境下ではエラー情報をイベント・ログに書き込みます。
  • Windows パフォーマンス・モニター・ツール: パフォーマンスおよび SQL Server パフォーマンスの統計をモニターする機能を提供します。

一般的な問題とその徴候

  • ジョブが完了しないか中断状態になっている場合は、まずジョブのログ・ファイルの項目を調べます。
  • また、Windows イベント ビューアを使用して、Windows アプリケーション・ログでエラーを調べます。
  • SQL Server コンピューター上に十分な空きディスク・スペースがあることを確認します。

プロセスによるブロック

スキャン・ジョブが実行中であっても「検査済みリンク」の数が数分間以上増加していないと思われる場合は、SQL Server にブロックしているプロセスが発生している可能性があります。

ブロックしているプロセスを見つけるには、次のようにします。

  1. Microsoft SQL Server 2005 Management Studio を使用して、ご使用のサーバーの下の「管理」フォルダーを展開します。
  2. 「利用状況モニター」プロパティー・シートを開きます。
  3. 「プロセスによるロック」または「オブジェクトによるロック」ウィンドウを開き、ブロックしているプロセスを見つけます。

ブロックしているプロセスが短期間存在することは異常ではありませんが、サーバーによるブロックが長期間続く場合は、HCL® ソフトウェア・サポートにお問い合わせください。

暗号化データ

データベースは暗号化されているため、表のトラブルシューティングを行うにはまずデータを暗号化解除する必要があります。

  1. データを暗号化解除するには、MS Studio のクエリー・ウィンドウで次のステートメントを実行します。
    Open symmetric key WebXMKey decryption by asymmetric key WebXMAsymKey; 
  2. ビューを使用して、暗号化解除されたデータ (wv_Tablename など) を取り出します。