バックアップとリストアの機能強化
V12.0.1 では、バックアップおよびリストアの機能を以下のように強化しています。
- Domino バックアップ・データベースとサードパーティのリストア用アプリケーションを統合し、Domino バックアップ・データベースのモダンなインターフェースを利用してデータベースをリストアできるようになりました。Domino 統合のリストアで使用できるリストア操作はすべて、サードパーティのリストアで使用できます。たとえば、複製の無効化、レプリカ ID の変更、文書とフォルダのリストアを行う機能などです。詳しくは、サードパーティーのリストアの有効化を参照してください。
- マルチ・リストア操作により、複数のバックアップからデータベースをリストアできるようになりました。バックアップ統合では、データベースをマウントまたはコピーしてサーバーに戻す必要があります。
- 以下の新規イベントが追加され、統合性が向上しました。特にスナップショットをマウントするマルチ・リストア操作の統合性が向上しています。
- Pre-backup コマンドはバックアップ開始前に呼び出され、バックアップ操作の準備を可能にします。
- Post-backup コマンドはバックアップ完了後に呼び出され、バックアップ後の操作を可能にします。このイベントは、例えば、デルタ・ファイルやログを別のバックアップ場所にバックアップする際のトリガーとして使用できます。
- Pre-restore コマンドは、単一またはマルチ・リストア操作の前に呼び出されます。
- Post-restore コマンドは、単一またはマルチ・リストア操作の後に呼び出されます。このイベントは、例えばリストア・ポイントをアンマウントするために使用できます。
- バックアップ操作とリストア操作については、デフォルトではコマンド・ライン操作が失敗した場合にのみエラーがログ・ファイルに記録されます。今回、すべての出力をログに記録するオプションが提供されました。実行結果は、バックアップ文書またはリストア文書に添付ファイルとして追加されます。出力が生成されない場合は、添付ファイルも書き込まれません。この新しいオプションは、構成の [メイン] タブにある[Log OS command output] フィールドで設定します。[All output]または [Errors only] (デフォルト) を選択します。