ID 同期をモニターする
最後に正常に完了した ID 同期時点の内容でユーザー文書を更新するには、Query Vault
(qvault
) コンソールコマンドまたは Domino Administrator を使用します。また、ユーザーボールト文書を手動でアーカイブする場合にも、qvault
を使用します。これにより、ID 同期を再開し、アーカイブしたユーザーボールト文書を管理できます。
手順
ID ボールト管理サーバーから、以下のオプションの引数を指定した
load qvault
コマンドを使用します。引数を指定しないと、このコマンドはサーバー上のすべての ID ボールトをスキャンし、ユーザーの ID ボールト名およびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻に一致したユーザーのユーザー文書を更新します。(最終変更時刻とは、ID ファイルがボールトと最後に同期した時刻のことです。)
スイッチ | 説明 |
---|---|
-x <vaultname> |
指定した ID ボールトのすべての文書をスキャンし、ボールト割り当ておよびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻でディレクトリユーザー文書を更新します。 このタスクは、Domino Administrator から行うこともできます。
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-x <vaultname> -u <username> | 指定した ID ボールトにある指定した文書をスキャンし、ユーザーのボールト割り当ておよびユーザーの ID ボールト文書の最終変更時刻でディレクトリユーザー文書を更新します。 このタスクは、Domino Administrator から行うこともできます。
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-x <vaultname> -u <username> -a | クライアントからボールトに ID を再度アップロードできるように名前を変更したうえで、ユーザーの ID ボールト文書をアーカイブします。クライアントとボールト間での停止した ID 同期を再開するために使用します。 |
-x <vaultname> -u <username> -r | ユーザーのアーカイブ済み ID ボールト文書を元の名前に戻します。 |
-x <vaultname> -u <username> -d | ユーザーのアーカイブ済み ID ボールト文書を削除します。 |
-x <vaultname> -u <username> -i | ユーザーの ID ボールト文書を非アクティブにして、ユーザーが認証されないようにします。例えば、季節的な仕事をしているユーザーがいる場合、働いていない期間はそのユーザーの ID ボールト文書を非アクティブにします。 |
-x <vaultname> -u <username> -v | 非アクティブになっているユーザーの ID ボールト文書を再アクティブ化します。例えば、季節的な従業員が職場に戻ったときに、そのユーザーの ID ボールト文書を再アクティブ化します。 |
-x <vaultname> -d | 特定の ID ボールトにあるすべてのアーカイブ済みユーザー ID ボールト文書を削除します。 |
-x <vaultname> -u <username> -p | Domino ディレクトリー内の新しいユーザー証明書を確認し、ID ボールトに保存されている ID ファイルを更新します。また、[ボールトユーザー] ビューの ID ファイルのサイズと証明書の有効期限の列も更新します。 すべてのユーザーデータに対して実行する場合は、-u を省略します。 |
例
load qvault -x O=Renovations -u "CN=Samantha Daryn/O=Renovations"