自動取り込みグループを使用する

自動取り込みグループ機能は、事前に定義された基準を使用してグループのメンバーシップの判別と更新を自動的に行います。ユーザーとグループのホームサーバーに基づいてポリシーを適用する場合は、この機能を使用します。

このタスクについて

グループ文書を使用して、グループのメンバーが指定されたサーバーをホームメールサーバーとして使用するホームサーバーグループを作成します。そのグループにポリシーを割り当てます。このポリシーはホームサーバーグループのすべてのメンバーに適用されます。ホームサーバーのグループのメンバーが変更されると、ポリシーが適用されるユーザーも自動的に影響を受けます。この機能を使用すると、グループを最新の状態に維持する作業が大幅に軽減されます。

注: 自動取り込み方法が使用できるのはホームサーバーだけです。

グループを作成し、[メンバー] フィールドでグループメンバーを指定する際に、Domino® ディレクトリから大量の名前を取得すると、取得できる名前の数の上限に到達してしまう場合があります。Domino® ドメインモニター (DDM) イベントを表示している場合、名前検索数の上限に到達すると、次の DDM イベントが表示されます。

グループ Server1MBUsers に対する自動取り込みグループメンバーの検索が失敗しました。このサーバー上では NAMELookup の戻り値の大きさが制限されています。詳しくは、Domino® Administrator にお問い合わせください。

この現象を回避するには、サーバーの NOTES.INI の次の設定を使用して、上限値を 1 (MB) よりも大きな値にします。

Namelookup_max_mb=1

最初はこの値を 2 (MB) に増やし、取得できる名前の数の上限に到達しなくなるまで値を増やしていきます。

自動取り込みグループにはサブグループを加えることができます。自動取り込みグループが大きくなると、自動取り込みグループにグループのすべてのメンバーを保持するために、複数のサブグループが自動的に作成されます。サブグループ名の書式は、次のとおりです。

auto-populated group name-APXXXXX

ここで、XXXXX は 0 から始まる数字です。

例えば、自動取り込みグループ名が「Home Mail Server」である場合、そのグループで最初に自動的に作成されるサブグループの名前は、次のようになります。

Home Mail Server-AP00001

自動取り込みグループは、固定グループを使用できるすべての場所で使用できます。別のグループ内のサブグループとして使用することもできます。

注: 自動取り込みサブグループを手動で作成したり、[メンバー] フィールドを編集したりすることはできません。

Domino® の更新タスクは Domino® の管理サーバー上で稼働し、Domino® ディレクトリのグループ文書やユーザーとグループに対する変更を特定して、グループ文書を処理します。グループ文書は「自動取り込み方法」フィールドで指定される自動取り込み方式に従って、事前に定義された基準で検索されます。また、 [追加メンバー] フィールドと [除外メンバー] フィールドのエントリも最終的なグループのメンバーシップを特定するのに使用されます。最終的なグループのメンバーシップリストがグループ文書で指定されたメンバーシップと異なる場合、グループ文書は更新されます。Domino® ディレクトリプロフィール文書の [自動取り込みされるグループメンバーの更新間隔] フィールドで更新間隔を指定して、更新タスクを実行する頻度を指定します。

注: サブグループを含む自動取り込みグループにはサブグループへの参照が含まれるため、Domino® ディレクトリ内でコピーアンドペーストしないでください。コピーアンドペーストして作成された自動取り込みグループは、元のグループと同じサブグループを参照します。

自動取り込みホームサーバーグループの設定

このタスクについて

自動取り込みホームサーバーグループを設定するには、次の手順を実行します。

手順

  1. グループ文書でホームサーバーの自動取り込みグループを設定します。
  2. Domino® ディレクトリプロフィール文書で自動取り込みグループの更新間隔を指定します。この間隔は起動時に更新プロセスによって読み込まれます。更新間隔の設定を変更する場合には、変更を有効にするために更新プロセスを再起動する必要があります。