Web サイトルール文書を作成する
データベースファイル、HTML ファイルや CGI スクリプトなどの Web 関連ファイルは、複数の場所に保存できます。また、これらのファイルを、URL リンクをこわしたり、文書を変更することなく、別の場所に移動することもできます。URL をリダイレクトすると、新しい場所のページが表示され、マッピング先の URL が [場所] ボックスや [アドレス] ボックスに表示されます。URL やディレクトリをマッピングすると、新しい場所のページは表示されますが、マッピング先の新しい場所は表示されません。
このタスクについて
Web サイトルール文書は、対応する Web サイト文書から作成されます。Web サイトルール文書には、以下の 4 種類があります。
- ディレクトリ -- ディレクトリタイプを使用して、着信 URL を特定のディレクトリにリダイレクトし、アクセスレベルを割り当てます。
- リダイレクト -- リダイレクトタイプを使用して、指定した着信 URL パターンのものを特定の URL にリダイレクトするよう指定します。
- 置換 -- 置換タイプを使用して、指定した URL パターンを別の URL パターンで置き換えます。
- HTTP 応答ヘッダー -- HTTP 応答ヘッダータイプを使用して、特定の URL パターンに一致する要求への応答に付加する HTTP ヘッダーを指定します。
Web サイトルールを使用すると、既存のリンクやブラウザのブックマークなどを壊すことなく、サイトの再配置や再編成が可能です。
ルール文書は、Web サイト文書に対する返答として、[設定] タブに表示されます。
ビューの手順
- HCL Domino® Administrator で [設定] タブをクリックし、[Web] セクションを展開して、[インターネットサイト] をクリックします。
- 編集する Web サイト文書を選択し、[文書の編集] をクリックします。
- [Web サイト] ボタンをクリックし、[ルールの作成] を選択します。
- [基本] タブをクリックし、次のフィールドに必要な情報を設定します。
表 1. [基本] タブのフィールド フィールド
アクション
説明
このルールを、作成するほかのルールと区別するための名前を入力します。
ルールの種類
新しく作成したグループのオプションとして、
- ディレクトリ -- サーバーのファイルシステムのディレクトリに URL パスを使用してアクセスできます。
- リダイレクト -- URL によって識別されるリソースが、別のロケーションまたは Web サイトに移動しています。
- 置換 -- URL 内の文字列をほかの文字列で置き換える場合に選択します。
- HTTP 応答ヘッダー -- 指定した URL パターンと応答コードに一致する HTTP 応答に、Expire ヘッダーまたはカスタムヘッダーが追加されます。
- セッション認証の上書き -- セッションベースの認証がサーバーに対して有効な場合に、特定の Web サイトの基本認証を設定します。
受信 URL パターン
本ルールから影響を受ける URL を規定するためのパターン。
ルールを多数定義する場合は、ルールごとに最長で一意なパターンを指定します。パターンには、http やホスト名を含めないでください。
この URL へリダイレクト
(リダイレクトの場合のみ) 新しい URL ロケーション。このフィールドで URL パターンの先頭をスラッシュにすると、このルールは内部リダイレクトとして処理されます。それ以外の場合、ルールは外部リダイレクトとして処理されます。
外部リダイレクトの場合、URL パターンの先頭は、http: または ftp などのブラウザが理解できるインターネットプロトコル文字列で開始する必要があります。
301 リダイレクトを送信
(リダイレクトのみ) [受信 URL パターン] と [この URL にリダイレクト] の両方に値を指定した場合のみ、指定することができます。通常、http のリダイレクトの戻りコードである 302 が送信されます。これは、リダイレクトが一時的なものであることを示すコードです。このチェックボックスで [はい] を選択すると、戻りコードの 301 が送信されます。これは、リダイレクトが永続的なものであることを示すコードで、リダイレクト先の URL がブラウザに記憶されます。
置き換えパターン
(置換の場合のみ) 受信した URL の該当部分に一致する部分を置き換える文字列。
目的のサーバーディレクトリ
(ディレクトリのみ) マッピングするファイルシステムディレクトリパスを入力します。完全修飾パスまたはデータディレクトリに対する相対パスのいずれかの形式で指定できます。Domino データディレクトリの下にはないディレクトリにマッピングする場合は、完全修飾パスを指定してください。
アクセス権レベル
(ディレクトリの場合のみ) 次のいずれかを選択します。
- 参照アクセス -- ブラウザユーザーが、ディレクトリ内のファイルを参照し、ブラウザで表示するかダウンロードするのを許可します。ユーザーがディレクトリ内のファイルを要求すると、サーバーはそのファイルの内容をブラウザに返送します。
- 実行アクセス -- ブラウザユーザーに、ディレクトリ内の CGI プログラムの読み込みと実行を許可します。サーバーは、プログラムの実行結果をブラウザに返送します。
HTTP 応答コード
(HTTP 応答ヘッダーの場合のみ) 応答ヘッダーに適用する HTTP 応答コードを入力します。
ヘッダーの有効期限
(HTTP 応答ヘッダーの場合のみ) 次のいずれかを選択します。
- ヘッダーを追加しない -- 該当ディレクトリ内のファイルを、ブラウザで表示するか、ダウンロードできます。
- アプリケーションがなければヘッダーのみ追加 -- 該当ディレクトリ内のファイルは、サーバー上で実行される CGI ファイルです。
- 常にヘッダーを追加 (アプリケーションのヘッダーを上書き)
注: ヘッダーを追加する場合は、該当するヘッダーを有効にする日数か該当するヘッダーを無効にする日付を指定し、有効期間を指定する必要があります。カスタムヘッダー
(HTTP 応答ヘッダーの場合のみ) 使用するカスタムヘッダーごとに、次の項目を指定します。
- 名前: 応答ヘッダーの名前。
- 値: 応答ヘッダーの値。
- 上書き: アプリケーションのヘッダーに上書きします。
- 適用: HTTP、HTTPS、またはすべて (HTTP および HTTPS) のどれに適用するか。
- 文書を保存します。