コンソールログのミラーリングを使用する
コンソールログのミラーリングを使用すると、コンソールログファイルに書き込まれるすべてのメッセージがモニターされる新規サーバースレッドが作成され、またこれらのメッセージが別のファイルに複製されます。この新しいファイルがいっぱいになると、スレッドによってこのミラーリングファイルがクローズされ、それ以降のメッセージを書き込むための新規ファイルが作成されます。この閉じられたミラーリングされたファイルは、自分の判断で削除できます。
コンソールログのミラーリングに関連する次の 3 つの NOTES.INI 設定があります。
Console_Log_Mirror=1
-- ミラーリング機能を有効にしますRetain_Mirror_Logs=1
-- Domino® の起動時に、前のミラーファイルを削除しないようにしますConsole_Log_Max_Kbytes=
-- コンソールログとミラーファイルの最大サイズを設定します
NOTES.INI 設定の Console_Log_Mirror=1
を使用して、サーバーの初期化時にコンソールミラーリングを有効にします。ミラーリングを有効にすると、すべてのキー入力がコンソールログにコピーされてミラーリングされるため、バックスペースもコンソールログに反映できます。コンソールログのミラーリングは、デフォルトでは無効になっています。
コンソールログのミラーリングを有効にすると、この機能により [コンソールログのミラータスク] という新規サーバースレッドが作成されます。NOTES.INI 設定の Retain_Mirror_Logs=1
を設定しない場合、新規タスクでは前のミラーファイルの削除が開始され、コンソールログ (console.log) の名前が数字を追加して割り当てられた新規ファイルが作成されます。この追加される数字の最大値は 999 です。最初に使用可能な数値が使用されます。console10.log が存在する場合、console9.log が作成され、次に console11.log が作成されます。console.log ファイルが、データディレクトリの下の IBM_TECHNICAL_SUPPORT ディレクトリに作成されます。コンソールログが変更されると、データがコンソールログから読み込まれて新規ミラーリングログファイルにコピーされます。
コンソールログのミラーリングでは循環ログが使用されるため、ミラーリングを有効にすると循環ログも自動的に有効になります。コンソールログが循環すると、新規ミラーファイルが作成されます。ミラーリングを有効にした場合、Console_Log_Max_Kbytes
のデフォルト値は 100,000 (100 MB) で、最大値は 1,000,000 (1 GB) です。ミラーリングを有効にして、Console_Log_Max_Kbytes
を NOTES.INI ファイル内に指定しなかった場合は、この設定は NOTES.INI ファイルに書き戻されません。代わりに、Domino® は、Console_Log_Max_Kbytes=100000
が指定されている場合と同様に動作します。
ミラーリングが失敗した場合は、以下のメッセージがコンソールログに出力されます。
Console Log Mirror Task has been disabled
サーバーでは、ミラータスクによる遅延を 3 秒まで許容できます。ミラータスクが 3 秒以上遅延した場合は、ミラーリングは自動的に無効になります。また、読み取りまたは書き込みが失敗しても、コンソールログのミラーリングが無効になります。これらの場合、ミラーリングはサーバーが再起動されるまで無効のままになります。
例
NOTES.INI ファイルに Console_Log_Mirror=1
が含まれます。Domino® サーバーが始動します。console.log ファイルが、データディレクトリの下の IBM_TECHNICAL_SUPPORT ディレクトリに作成されます。console1.log ファイルが作成されます。console.log ファイルにコンソール出力が取り込まれて 100 MB までサイズが増えます。データが console1.log にも書き込まれます。console.log が 100 MB に達すると、console1.log が閉じられて console2.log が作成されます。console.log 内の位置が開始位置にリセットされ、前のデータが上書きされます。新しいデータが console2.log にコピーされます。このサイクルは、Domino® が終了するか、console999.log が 100 MB に達するまで繰り返されます。Domino® が再起動されると、Retain_Mirror_Logs=1
が NOTES.INI ファイル内に指定されていないため、console1.log から console999.log までが削除されます。