ライセンス設定の手動での構成

AppScan® Source のほとんどのライセンスは、License Manager によって処理されます。License Manager を介し、クラウドまたはローカルのライセンス・サーバー、またはプロキシー・サーバーを使用してライセンスを構成できます。license.ozsettings 構成ファイルを直接編集するか、パラメーターを指定した licensemanager.bat スクリプトを実行することで、ライセンス設定を手動で構成することができます。

license.ozsettings 構成ファイルの編集

ライセンス構成ファイル license.ozsettings は、HCL® AppScan® Source のライセンスの管理方法に関するプロパティーを指定します。license.ozsettings ファイルは <data_dir>\config(<data_dir>AppScan® Source プログラム・データの場所です。説明は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) にあります。コマンド行を使用して、このファイルを編集できます。

まれに license.ozsettings ファイルを直接編集する必要がある場合、このファイルでは以下のプロパティーを使用してライセンスを指示します。
プロパティ デフォルト値 説明
license_borrow_interval 24 AppScan® Source でライセンスを保持する非アクティブ間隔 (時間単位)。最小値は 24 時間で、最大は 168 時間です。ライセンスが指定された時間だけ非アクティブになると、ライセンスはライセンス・サーバーに解放され、製品の別のインスタンスで使用できるようになります。
license_instance_id 該当なし クラウド・ライセンス・サーバーを使用している場合、クラウド・インスタンスのインスタンス ID。
license_server_name hclsoftware クラウドまたはローカルのライセンス・サーバー名。hclsoftware は、デフォルトのクラウド・ライセンス・サーバー名です。ローカル・ライセンス・サーバーを使用している場合、その名前はライセンス・サーバー証明書が生成されたローカル・ホスト名と正確に一致する必要があります。
license_server_port 該当なし ローカル・ライセンス・サーバーを使用している場合、サーバーが配置されているポート。
license_type CLS AppScan® Source ライセンス・タイプ:
  • CLS: クラウド・ライセンス・サーバー
  • LLS: ローカル・ライセンス・サーバー
license_use_ssl True ローカル・ライセンス・サーバーに接続する場合、SSL プロトコルを使用するか非 SSL プロトコルを使用するかを指定します。
  • true: HTTPS (SSL)
  • false: HTTP (非 SSL)
use_local_ssl_cert True ローカル・ライセンス・サーバーで証明書を認証する際に、次の値を使用します。
  • true: 認証にローカル証明書を使用します (config フォルダーにダウンロード)
  • false: Windows の証明書マネージャーからインポートされた場合は、証明書を使用します
license.ozsettings ファイルを編集した後、License Manager を再始動する必要があります。
注: パラメーター値に余分なスペースが入らないように注意してください。

licensemanager.bat スクリプトの実行

コマンド行で licensemanager.bat を使用します。

ライセンス・サーバーにアクセスするために接続するプロキシー・サーバーの詳細を構成します。これは最初に構成する必要があります。
licensemgr.bat -configure -proxy -host <proxyHost> -port <proxyPort> [-user <username> -password <password>]
  • -host: プロキシー・サーバーのホスト名を指定します。

  • -port: プロキシー・サーバーのポートを指定します。

  • -user: オプション。プロキシー・サーバーに接続するためのユーザー名を指定します。

  • -password: オプション。プロキシー・サーバーに接続するためのパスワードを指定します。

クラウド・ライセンス情報を使用して AppScan® Source を構成するには、以下のようにします。
licensemgr.bat -configure -type CLS -serverId <serverId> [-acceptCert]
  • -serverId: クラウド・ライセンス・サーバー ID を指定します。

  • -acceptCert: オプション。指定されている場合、ライセンス・サーバーに接続するための証明書を受け入れます。

ローカル・ライセンス情報を使用して AppScan® Source を構成するには、以下のようにします。
licensemgr.bat -configure -type LLS -server <serverHost> -port <serverPort> [-acceptCert]
  • -server: ローカル・ライセンス・サーバーのホスト名を指定します。

  • -port: ローカル・ライセンス・サーバーのポートを指定します。

  • -acceptCert: オプション。指定されている場合、ライセンス・サーバーに接続するための証明書を受け入れます。

ノードロック・ライセンス・ファイルをインポートするには:
licensemgr.bat -absolutelyNoUI -importLicenseFile licensefile.bin
  • -absolutelyNoUI: ライセンス・インポートでユーザー・インターフェースを使用しないよう指定します。
  • -importLicenseFile: ライセンス・ファイルが後ろの名前付きファイルからインポートされるよう指定します。
  • licensefile.bin: インポートするライセンス・ファイルの名前。